薬も手術も不要で三叉神経痛の痛みを克服する方法・体験談

美味しい空気・美味しいお水・美味しい食材の、自然豊かな長野で、三叉神経痛を乗り越える健康指導を受けてみませんか!                          歪みの正し方・健康を維持する食事・正しい運動法・病に対する心の有りよう、日常生活の基本など、高橋健康指導センターは健康を回復するノウハウを懇切丁寧に指導いたします。

手術4回・ガンマナイフ2回、そして再発繰り返しの三叉神経痛も、当センターで克服した体験談!

 北陸から来られた今年67歳の、(仮名)君代さんに三叉神経痛の症状が発現したのは37歳の時です。

当時は、洋品店に勤めていましたが、それほどの激務ではなったそうですが、左歯ぐき奥にピクピクという痛みが発現します。

当然歯が悪くなった思い歯科医院を受診しますが、検査の結果、歯の異常はないと診断されます。

しかし、ピクピクと云う痛みが消えないので、歯科医院を数件代えて診察を受けます。

 麻酔を打って様子をみることもしましたが、麻酔が切れると痛みが再燃して原因は中々分かりませんでした。

半年ほど経過したころかかった歯科医院で、三叉神経痛ではないかと診断され、地元の総合病院を紹介されました。

診断名は三叉神経痛で「テグレトール」を200mg処方され服用することで痛みは消えましたが、半年経過しても薬の服用を止めると痛みが発現することに「この薬をずっと飲み続けなければならない」不安が広がります。

 医師に相談すると手術を勧められ「良くなると思いますよ!」と云われ、手術を受けてみます。

手術の効果はあり痛みは消え「よかった」と喜びました。

この病院では「手術は一回しかできません」と云われ、また、手術前に「手術をすると痺れ感が出ることはあります」と、副作用の説明があったそうですがが、痺れは出ませんでした。

手術代は高額医療費負担が適用され、9万円弱は実費がかかり、更に

10日ほど入院しましたから、保険適用のない費用が数万円はかかったそうです。

しかし、1年が経過したころに、再発してしまいました。

  仕方なく、再度薬服用の生活に戻る中で、御主人が別の県に三叉神経痛の治療を専門にやっている、総合病院をインターネットで見付けてくれて「藁にもすがる気持ちで」受診します。

その病院では「手術は何回もできます」と云われ、早速受けてみます。

しかし、3カ月ほど痛みは消えましたが再発します。

そして今回の手術で、前の病院で云われた「痺れ感が左顔面に出ます」が、医師からは「それは仕方ないことです」と云われたそうです。

 再度手術を2回この病院で受けたそうですが、暫くは効果があるのですが再発します。

医師は再発を繰り返す君代さんに対して「ガンマナイフ(放射線)」と云う治療法もあるので、やってみることを勧められます。

他に治療法がないので、良いという治療法があるのであれば薬と縁を切りたいので直ぐに受けてみます。

しかし結果は、数か月で再発してしまいます。

ガンマナイフは保険適用がないので30万円(現在は保険適用とのことです)ほど掛かったそうですが、生命保険に加入していて、その保険で支払うことができたそうです。

 君代さんも手術やガンマナイフの効果について「同じ患者さんがいれば話を聞きたい」と思ったそうですが、待合室でも、入院した病室でも、三叉神経痛の患者さんと同室にはならず、聞くことは出来なかったと話されました。

 その後、手術により数年痛みが消えることもありましたが、再発すると薬服用の生活に戻り、痛みが酷くなると手術そして再度ガンマナイフも受けました。

  平成25年3月に2回目のガンマナイフ治療を受けますが、ひと月ほどで再発してしまいます。

医師には、再度ガンマナイフの治療をすすめられましたが、子供さんが「お母さん、そんな治療をいつまでも続けていると、命が危うくなると危機感を持ち、良い手当法はないものか!」とインターネットで探してくれたのです。

  そして、薬も手術も不要な自然療法で効果を上げている当センターのブログを見つけて、平成25年6月11日から当センターで健康指導を受けます。

君代さんが服用している薬は、三叉神経痛に「テグレトール100mg」。

27歳から血糖値が高く「HbA1c 7.8」[血糖値146]で、ダイアグリコ40mg、メトグルコ250mgも服用していました。

 三叉神経の痛みは左側上顎奥歯付近に、突然ピクピクと予兆があり、その後強い痛みが発現します。また、左おでこ付近にも出ることがありました。

ガンマナイフを受ける前は、発現すると30分以上痛みが続きましたが、ガンマナイフの治療後は30分以上の痛みは消えたそうです。

そして、予兆があると直ぐに「テグレトール」を服用することで、強い痛みを防ぐことはできたそうですが、毎日服用する状態でした。

三叉神経の痛みの回数はこの頃が多くなってきているとのことです。

 当センターでの経過を記します。

6月11日(火)朝5時に家を出たとのことで、9時に当センター到着。

     当日2回の健康指導を受ける。

12日(水)ピリピリ感が少なくなって楽になった。

13日(木)朝から痛みが出て、二日間は薬を止めていたが、今日は服用する。

朝食は摂ることができない。

当然、歯磨き、お化粧もできない。

午後になり少し楽になる。

今日は朝から鈍よりとした天候だから、辛いと話す。

天気の悪い日、冷たい風に当たるといつも痛みが酷くなるとのこと。

夜シャンプーをしようと顔を下げたところ、激痛が頭全体を走り慌てて薬を服用する。

ただ、今までは痛みが出た時コップの水を飲むと痛みが強くなるのでストローで飲んでいたが、今回はコップの水を飲むことができた。

変化が出てきている感じがする。

14日(金)昨日の痛みは過去に例がないほどのピリピリだったが、今朝からはずっと続いていたピリピリ感が全く消えている。薬の効力も消えているはずなのに。

15日(土)朝お化粧を始めたら、「おでこ周辺」に前兆がでたのでやめる。

食事、歯磨きは全く問題がない。

16日(日)朝おでこにピクピクが少し来たが、午後からは出ない。

17日(月)今日は一日発現がない。

18日(火)今日も快調痛みはでない。非常に嬉しいと話してくれた。

19日(水)痛みはでない。

20日(木)午前一回の健康指導で終了とする。当然痛みの発現はない。

 10日間の健康指導で痛みの発現は治まりました。

今までに関わった多くの三叉神経痛を発症した方は、手を多く使う仕事に従事することで、肩こりがひどいことが共通事項です。

また、神経が細やかで緊張するタイプですから、ストレスで「交感神経が過剰となり、骨盤が歪みやすい」という共通点を持っています。

  君代さんの三叉神経痛発症の原因は探ると、発症当時は肩凝りが酷くなる仕事はしていません。洋品店に20年勤めたが激務ではなかったそうです。

原因はもう一つの方です。

気持ちが細やかで気を使うタイプです。

そして、小まめに早足で動き仕事をこなすので、疲れを蓄積したと推測するのですが、本人は自覚なかったそうですから、自律神経が失調していたのでしょう。

その証拠に、こんな話をしてくれました。

「君代さんは60歳から5年間、レストランで働きます。上司の方から、そんなに早足で動いても給料は変わらないよ!」と冗談を云われたそうですから、如何に小まめに動く方がお分かり頂けますね。

この緊張が骨盤を歪ませ、上肢の歪みへと進み、結果として肩や首の筋肉が過緊張を起こしたのです。

当然の如く君代さん自覚はないのですが、肩、首の緊張は並みではありませんでした。

このように自覚が無い方も多いのです。

その証拠に君代さんの身体の歪みを見てください。

説明します。    

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上から、正面写真は右に顔が傾斜しています。頸椎の上部が右に曲がっているということです。

両肩も並行ではありませんから、背骨がゆがんでいます。

次が、左仙腸関節の左が大きく亜脱臼を起こしていますから、左足が短いのです。

下は、仙腸関節調整をした後の写真で両足が揃いました。

この状態がキープできれば身体の歪みは修正されてきます。

キープするためには、筋緊張を取る整体(仙腸関節調整)を継続することです。当センターでは1日に2回の施術と筋緊張をとる光線療法を継続します。

 君代さんは骨盤の歪みは非常に大きく、背骨が歪み、捻じれているために、上半身の肩や首、背中はいやが上にも筋緊張が誘発される状態です。

「①の写真を見れば身体の歪みがよく理解できるでしょう。この歪みが問題なのですが、西洋医学は一切問題にしていません」

この歪みのために起きている筋緊張が三叉神経痛の原因となるのです。

  君代さんは三叉神経痛に侵されて30年間に、薬の服用、脳幹手術4回、ガンマナイフ(放射線)2回を受けましたが、再発の繰り返しでした。

これら西洋医学の治療で、命に関わる副作用が発現しなかったことは驚きです。

運が良かったということでしょう。

しかし、手術の後遺症として「左顔面麻痺」は、この10日間の手当てで消失はできませんでした。

手術の後遺症消失は、今後どのように推移するかは未知数ですが、必ず西洋医学の治療には付きまとう副作用です。

西洋医学が得意な疾病、不得手な疾病を見分ける知識を、皆さんに持っていただきたいと、強く感じた一例です。

 

 また、君代さんが情報を入手したいと同じ患者さんを探したが、病院内の意図的とも思える処置で、同じことで悩む患者さんと会えなかったという話は、私の脳裏から離れないのです。

また、疑問に思うのは、手術は微小血管を三叉神経線維から剥がす手術です。

最初の富山の総合病院では、手術は一回しかできませんと医師が言ったそうです。

しかし、石川県の総合病院では、君代さんが「前の病院では一回しか手術は出来ない」と言われたと質問したところ、医院長といわれる方は「そんなことはないです」と、薄笑いをしながら「何回でも手術はできます」と返答したというのです。

三叉神経線維に絡まる動静脈がそんなに多いのか、私には理解できません。

悪い言い方ですが、患者の足元を見ての悪質行為ではないでしょうか。

このような例が日本全国存在していると思うのです。

 

君代さんは短期間で痛みが消失しました。

手術4回、ガンマナイフ2回、そして薬の服用の30年です。

そのような重症と言える君代さんですが、痺れ感の克服は出来ませんでしたが、痛みは完全に消えました。

つまり、三叉神経線維を刺激するある部分の緊張がが、私の手当ての中で無くなったという事でしょう。

つまり、身体の歪みが修正され、筋緊張がとれたということです。

三叉神経痛の痛みは鋭く、罹患した方の苦痛は想像ができません。

しかし、このような方がいることは事実なのです。

薬・手術・放射線という医療のみでなく、別の解決方法は存在しているのです。

 

 平成25年6月に君代さんは当センターに来られ痛みは消失しました。

その後の連絡で「痺れ感は消失していない」という報告です。

そして平成27年にこんなことが有りました。

電話で「友人が、あなたは肩凝りが酷いので、いい物をあげる」といわれてもらったものが「低周波の治療器」です。

君代さんが肩に張って使用したところが「三叉神経痛」が発現してしまったのです。

 早速富山からご主人の車で飛んできました。

痛みはまだ出ていますかと言うと「もう治まっている」というのです。

一泊して次の日も様子を見ましたが、三叉神経痛は発現しません。

つまり、君代さんの肩・首の筋緊張はまだ残っているのですが、小康状態を保っているのです。

低周波の器具で刺激すると、筋肉は極度に萎縮します。

その電気刺激が、首の骨(頸椎)の脊髄神経を刺激して三叉神経線維が興奮したのです。

油断をしないで筋肉を緩める「めん棒」や体操を継続するように指導しました。

また、「痺れ感はどうですか」と言う質問もしましたが「痺れはある」という返答でした。

その後「変調が有れば直ぐに伺いますと言われましたが、平成28年を迎えても連絡はありません」

暮れに「立山」という純米酒が届きました。

調子が良いということです。

 

三叉神経痛など難症でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

必ず解決策はあるものです。

 

《悠々自適の生涯は健康法を学び実践することです。

平成28年2月28日から「実践の健康講座」を6回シリーズで毎月一回開催します。

詳しくは、私のホームページに開催要領が載っていますのでご覧ください。

三叉神経で苦しんでいる方のみでなく、健康に関心のある方の参加をお待ちしています。

日本全国から長野へ「遠いな!」と感じるか。

「近い」と感じるか、人生は一回限り、本当の健康法を会得するメリットは、はかり知れないものがあると私は思うのです。

老後を旅行や趣味で愉しんでいる方も多いのですが、健康でなければ、その楽しみも半減してしまいます。

不健康とは、健康で生き抜く「原理原則」を知らないがために起きている状態です。

学ぶ姿勢を持ち合わせていないための不幸でしょう。》

                 平成28年1月 高橋健康指導センター 高橋純一

 

 

一年後の経過報告は生活内容を改めたことで、三叉神経痛をほぼ乗り越えた内容です

 

 

 昨年1月に一週間の健康指導を受けてから2週間後に、かなりよい状態になったという報告をいただきました。

その後、状態によっては再度健康指導を受けに来るという事でしたが、お見えになりませんでしたのでどうされたか気にはなっていました。

その矢先の昨年11月25日に、次のような経過報告を頂きました。

一週間の健康指導でしたが、問題点を洗い出して、自己の生活改善もしたことで、あの苦しさを乗り越えた報告です。

原文のまま紹介させていただきます。

「高橋先生、今年の1月にお世話になりました(仮名)相沢厚久でございます。 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。 本日は改めてお礼と近況の報告をさせていただきたいと思いメールをさせていただいております。

もっと早くご連絡を差し上げたかったのですが7月に母が亡くなり、その後はピアノ教室の11月の発表会の準備等によりなかなかチャンスがなく、失礼いたしました。

結論から申しますと、三叉神経痛による激痛は消えました。

かつての激痛は現在単なる「違和感」または「軽い痛み」に変わりました。食事の時も会話の時も、笑う時も、ヒゲそりの時も、痛みはありません。 右耳の前の辺りを押さえつけても痛くありません。 

寝る前に歯を磨くときだけ「チクッ」という軽い痛みはあります。特に夜、寝る前は痛みがやや強くなりますが、7時間ほど寝ますと朝には嘘のように痛みが消えています。最近はそのような毎日です。 

痛みには数秒の前兆がありまして「来るぞ来るぞ」という感覚の後、以前は激痛だったのです。

今もそのような前兆はあるのですが、そのあと「違和感」または「軽い痛み」が来ます。

上に書きましたように痛みは夜だけです。  結果的に通常の生活を取り戻すことができました。

これも高橋先生の治療とご指導のお陰でございます。 なんと感謝したらいいかわからないくらい程で、長野に足をむけて寝られない気持ちです。

 お世話になってからほぼ1年で、生活習慣はガラリと変わり、特に睡眠の重要度、食事の習慣の大切さは先生のご指導なしには認識できないものでした。

 

 少し長くなりますが、これまでの変化を具体的に書いてみたいと思います。

 現在、毎日寝る前にゴムバンドを肩と腰に巻いてラジオ体操をやっております。 私の巻き方が下手なのか、肩に巻く細いバンドは外れやすいのですね。それでバンドの片方に大きめの輪っこを作り、それを片腕にまいてからタスキを作っています。 

 教わったように太い方のバンドは腰に巻いて腰をグルグル回しております。結果として姿勢が良くなったような気がします。肩こりや腰痛はありません。

 免棒はあまり使っておりませんが、これから寒くなるに従って使用頻度は増えると思います。

安部司、渡辺雄二、の両氏が書いたそれぞれ食品添加物に関する本を読み、食べ物を選ぶ参考にしております。

亜硝酸ナトリウムの入っていないハム・ソーセージを食べています。調べた結果、信州ハム製は添加物が少ないということで、ハムやソーセージは信州ハム製と決めています。

ネイチャーメイドの「マルチビタミン&ミネラル」は以前から呑んでおりましたが、以前(高橋先生の治療の前)は目安とされる「一日2粒」ではなく、一日1粒だけ呑んでいました。

それを今は、通常の目安とされる2粒にしたところ、それまで飲んでいたグレープフルーツジュースが飲みたくなくなりました。

お話しましたが、以前はグレープフルーツジュースを一日1リットル飲んでいました。

現在の水分補給は、先生から教わったように水としております。ボトル入りの水を48本単位で買っています。

睡眠時間は最低7時間は維持するよう努めております。レッスンの合間に横になって短時間の昼寝をしますので、トータルしたら一日8時間くらいになります。

柿ピーのようなお菓子が好きだったのですが、カラメル色素が入っているということですので柿ピーは止め、お菓子はピーナツに変更しました。

パンはショートニングやマーガリンの入っていないものを食べています。

チーズは、プロセスチーズは止め、ナチュラルチーズに限定しています。

納豆は有機納豆だけ食べています。

サラダは毎日いただいております。

 お通じは毎日出るようになりました。 これは私にとっては大革命です。 以前は「毎日、便の出る人などいないだろう」と思っておりました。

体重は、先生のところでお世話になった時より3キロ位減りました。というより減らしました。体の調子は非常に良好です。現在68キロ代を維持しています。

食べ物を改良した結果、食費が以前の2~3倍かかりますが、その程度のお金を払う価値は十分あると感じております。 

添加物に関する本で、「添加物を入れる理由が経済的なものだ」ということを知りましたが、理解もできます。

最近、体が温かく感じます。 外の気温は日に日に下がっていますが、あまり寒いとは感じません。

 太陽が出ているときはベランダに出て、右前頭部を太陽に当てています。右前頭部を太陽に当てると気持ち良いような感じがします。左側は何も感じません。

 痛み止めのために通っていた鍼は、夏頃止めました。痛くないので鍼に通う必要がなくなりました。

リンゴが普通に食べられるようになりました。以前は八等分したリンゴが食べられませんでした。

この程度の口を空けても激痛が走ったからです。現在はリンゴも梨も普通に食べられるようになりました。

 

三叉神経痛の回復の要因かどうかはわかりませんが、頭の形が変わりました。まず、以前太っていた時は仰向けで寝ることができませんでした。

上を向きますと呼吸が止まってしまうようなので、無意識に横を向いて寝ておりました。

その時の癖で、頭の右側を下にして寝ておりました。

ある日気づいたのが「頭の右側が左側より小さい」ということでした。痛みの出る前からそれには気づいておりました。

その後痛みが出始め、痛みの原因を探っていた数年前にわかったのが、CTスキャンの画像でも明らかに頭部の右側が小さくなっているということでした。右側の鼻の穴の気道が狭くなっており、耳鼻科の医者は「右側の気道の通りが悪いと感染しやすいから注意するように」というアドバイスをいただきました。

歯医者や耳鼻科に行っていた時は既に強い痛みが出ておりましたので、頭の右側を下にしては眠られなくなっていました。

痛みが強くなっていたのは20キロ減量した後でしたので、仰向けで寝ることは可能でした。しかし、その時はまだ右の鼻の穴の空気の通りはあまりよくありませんでした。

その後、高橋先生のアドバイスで睡眠時間を増やした結果、右の頭のサイズが大きくなり、右の鼻の穴でスースー呼吸できるようになりました。頭の右側がポコンと出てきましたので、眼鏡屋へいってメガネのフレームの形を何度か調整してもらったほどです。

現在も右の鼻の穴からスースーとスムーズに呼吸ができています。右耳の穴は明らかに深くなりました。頭の右側は最低でも1cmは隆起したと思います。

 

体だけでなく集中力も回復し、先日の発表会では自分としては良いレベルでの演奏ができました。

録音は10月中に行いましたが、自分で改めて聴いてみて、「集中力が回復した」という感じの演奏でした。 今も毎日ピアノの練習は続けておりますが、練習中、神経痛の痛みは全く出ません。

 

沢山書きましたが、いつかまた改めて経過等ご報告したいと思います。

改めてお礼を申し上げ失礼いたします。

お元気でお過ごしください。(仮称)相沢厚久」

「髙橋貞平のコメント」

 三叉神経痛の回復の要因かどうか分からないが、頭の形が変わったという記述があります。

総体的に三叉神経痛が軽減したのは、身体の歪みが正されてきたということです。

そして、90㌔の体重で右側に横向きで寝ていたことで、右の肩から首筋が過緊張を起こしたのです。

更にスカイプ機能を使い、カメラの方向に首を捻じっていたことが更に首の筋肉を緊張させたのです。一人のレッスンが1時間身体を捻じっていたのです。

右側を下にして寝ていたことで、頭蓋骨・顔面骨右側が圧迫を受け、右側の鼻骨や側頭骨に歪みが生じたのです。更にいえば、側頭骨と頂頭骨には咀嚼筋の筋肉が付着しています。

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この筋肉も圧迫を受け筋緊張が顎関節の動きを歪めたということもあるでしょう。

身体は不自然な状態に置かれ続けると、変形するということです。

正しい寝方や、正しい身体の使い方を誤ると三叉神経痛が発現するという事実があるということです。

相沢さんは、生活の中身も改善しています。

食事についても気を使っています。

運動についても気を使っています。

睡眠についても気を使っています。

カメラは正面から見ることにしたということです。

 

それらの効果が次第に反映されて、痛みが次第に消えてきているのです。

三叉神経痛は自己努力でもここまで改善されるという事実です。

痛みが完全に消える日も遠いことではないと思います。

平成28年1月 高橋健康指導センター 髙橋純一

三叉神経痛を克服するには発現の原因を探り、改めることが一番重要です。

 様々な職業の方が手当てを受けにこられますが、「ピアノの先生」も数名来られています。

平成27年1月9日から一週間の予定で来られた(仮名)相沢厚久さんも、ピアノの先生で夜10時、11時まで指導されているそうです。

何故、そんなに遅くまでレッスンをする人がいるのか疑問に思ったら驚きです。

地球の裏側の国の生徒も何名もいて、向こうの朝7時から「インターネット」のカメラを利用してレッスンを1時間単位でするのだそうです。

当然こちらは夜の7時からの指導となるのです。

指導が終わって、夕食、入浴などをしていると、寝るのが午前様になるのは当たり前ということです。

  

 三叉神経痛のみならず病気に罹患している方のお話を伺うと、就寝時間が全員遅いという結論になりますが、これは日本人のほとんど夜型人間になっているという実態です。

でも、健康の条件は「早寝早起き」が鉄則ですから、体調の優れない方は早く就寝する努力は絶対必要です。

因みに私は午後8時か9時には寝ていますから、これは異常でしょうかね。

そして朝は早く、夜明け前には起きてやりたいことをゆっくりとやっています。

 

 さて、数名のピアノの先生を御世話いたしましたが、皆さん上肢の筋緊張は異常です。

それもその筈、ピアノは上半身を酷使します。

先生といえども生徒に教えるためには少なくも毎日1時間は弾くそうですから、365日上肢は疲労します。

それだけではなく、先生になるまでには過酷な練習に身をやつしたでしょうから、筋肉も出来上がりますが、疲労の蓄積もあるのです。

 

 練習を始める前に全身を緩めるストレッチをして、終了後にも疲れを癒す軽い運 動などをすれば、この様な病に罹患する確率は低くなるでしょうが、そのようなことに注意を払わなかった結果であろうと思います。

三叉神経痛の根本原因は常々申し上げているように「骨盤内」仙腸関節の亜脱臼です。

この関節の左右どちらかが歪むことで、背骨がS字状に歪み(逆Sもあり)顔がどちらかに傾きます。

当然左右の肩は平衡を欠き、片側の傾斜が大きくなります。

更に、背骨が捻じれますからどちらかの肩が前方に出ています。

この状態ですと、肩や首の筋肉は片側に偏った緊張を強いられますが、更に、この状態でピアノを弾くことで、緊張を強いられている筋肉はより緊張度を増す結果になるのです。

肩や首には様々な筋肉が深層、中層、表層に存在していますが、それらの筋肉を養う栄養血管も、筋緊張に圧迫され流れが低下をしてしまうことで、筋肉の緊張はいやが上にも最悪な環境におかれてしまうのです。

 今回お見えになった相沢さんは三叉神経痛が右奥歯周辺(下顎神経)と、右目と右耳の奥から額(眼神経)にかけて「ナイフで刺される」激痛で苦しんでおられました。

発現している時間は5秒ほどですが、出るとレッスンの指導はちょっとできなくなるそうです。

 

 上肢の緊張が何故、三叉神経痛に結びつくのでしょう。

相沢さんは、右肩の一部、右側首の一部を押圧すると、的確に右目上の「額」に痛みが発現するのです。

まるでその部分にスイッチがあるようで、こんな特徴を持った方は私も初めての経験でした。

 

 身体の知覚神経(触れられたことを脳に伝える神経)は、背骨の「脳脊髄神経」からでています。

どの部分は、何番の背骨の神経からというように、首、背中、腰、骨盤から神経線維がある部分を支配していて、その部分に刺激が起きると、瞬時に脳神経に伝わります。

その速さは秒速で、触れると同時に刺激は脳に伝わります。

 

 肩首の知覚神経は頸椎(首の骨の中の脊髄神経)を経て脳に伝わります。

その刺激が三叉神経の眼神経を刺激して、眼や額に激痛が発現します。つまり、肩首の筋緊張が異常というレベルなのでしょう。

その緊張度が強い部分を押すことで、その強度の強い刺激(インパルス)が、脊髄神経の中を脳に向かって上向する過程で、脳幹の橋で三叉神経繊維にも衝撃波が伝わると考えるべきでしょう。

 

 そう考えると合点がいく理由があります。

三叉神経痛の方の歪みを取る「施術」をするときに、身体の向きを変えたりする際「首」を動かすと、三叉神経痛が発現するのです。

そして幾日かすると身体を動かしても痛みが弱くなるか、発現しなくなると、三叉神経痛の発作が治まるという事実もあります。

相沢さんも一週間の治療でしたが、そのスイッチ部分を押すと痛みは発現するのですが、日毎に弱くなってきました。

相沢さん曰く「弱い頭痛という感じになりました」と最終日に表現されました。

更に相沢さんの首の筋肉が異常に緊張しているのは、スカイプ機能を使ってピアノのレッスンをするときは、カメラの方に首を常に捻じっているというのです。

この影響が首の筋肉を過緊張させてしまった原因でしょう。

 

 三叉神経痛の発現する機序は色々あるということが理解できます。

相沢さんは、右奥歯にも痛みが出ます。

どのように出るのか伺いました。

①冷たいものはストローを使用しないと歯にしみて飲むことができない。

②口を少しでも開くと痛みがでる。

③唇に触れても痛みが出る。

④歯磨き、ひげそりは痛みが出るので大変。

⑤会話も口を大きく開けては喋れない。

以上の訴えは三叉神経の「下顎神経」の支配領域で起きています。

 

 額は、三叉神経の三本ある神経の「眼神経」で、残りの「上顎神経」は上顎から頬の辺を支配しているのですが、その神経は大丈夫なようです。

下顎神経からの痛みは経験上「咀嚼筋」という、口を動かす筋肉群が異常に緊張することで起きることが分かっています。

(西洋医学では全く考えられてはいません。私の考えです)

 

 顔面骨と頭蓋骨は切り離せません。

これらは15種23個の骨が連なって構成されています。

これらの骨が「動く」「歪む」などは、一般には考えられていません。

しかし、これらの骨もゆがむのです。

つまり、骨盤が歪み、背骨がゆがむと、顔がどちらかに傾きます。

すると前段でお話ししましたが、傾斜することで、微妙な狂いが顔面・頭蓋骨に起こるのです。

三叉神経は、頭蓋骨の側面を通って顔面に出てきます。

神経線維は一本の線ですが、顔面に出る前に神経節で3本に(眼神経・上顎神経・下顎神経)に分かれます。

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その時顔面の後ろにある壁(蝶形骨)を貫通してでてきます。貫通する孔を、眼神経は上眼窩裂(かれつ)から、上顎神経は正円孔から、下顎神経は卵円孔からでてきますが、

この蝶形骨(蝶が羽を開いている形)が問題です。

この骨は実は動くことがわかっています。

顔が傾いていると蝶形骨も微妙に歪み、三叉神経繊維も歪みが生じます。

蝶形骨は顔の動きに連動して微妙に動きますから、動いたときに三叉神経に刺激が加わると痛みが発現することもあると考えられます。

 また、咀嚼筋(口を動かす筋肉)は「蝶形骨」に関わっています。

筋肉は、必ずどこかにつかまって動きをつくります。

咀嚼筋の内、下顎(アゴ)を動かす「外側翼突筋・内側翼突筋」は蝶形骨と下顎骨に付着することで、延びたり縮んだりして口を動かします。

蝶形骨が歪むと下顎の動きに微妙なくるいが起きることで、咀嚼筋自体が筋緊張を余儀なくされます。

咀嚼筋の知覚神経は三叉神経支配ですから、咀嚼筋の緊張が一定レベルを超えることで、口を動かす行為をするときに三叉神経を圧迫して下顎を支配している範囲に痛みが発現します。

 先に述べた相沢さんの諸症状の内、口周辺に出ている問題はこれらが原因一つのです。

まとめましょう。

額(ひたい)にでる痛みは、前頭骨のゆがみ、或いは蝶形骨の歪みが三叉神経「眼神経線維」に刺激を与えるということです。

奥歯周辺に出る痛みは「咀嚼筋」の緊張が、下顎を支配する三叉神経を圧迫して痛みを引き起こすということです。

更に、蝶形骨の歪みが影響して、より三叉神経痛を発現しやすい環境を構築しているということもあると思います。

結論は、身体のゆがみが根本原因です。

証拠をお見せします。

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上の写真は相沢さんの骨盤の狂いです。画板の左側が上がっています。左骨盤がこれだけ亜脱臼をしていたのです。

そして左右の肩がだいぶ下がっていますから、身体がゆがんでいるということです。

1週間後の写真が下の写真ですが見てください。骨盤が正されると左右の肩が大分上がっています。

顔は左側に傾いているのはまだ修正できていません。

 この歪みが三叉神経痛を引き起こしているの根本原因です。

一週間の治療でしたが、痛みの発現は驚くほど少なくなり、痛みがナイフで刺されるから、弱い頭痛に変わってきました。

身体のゆがみが改善してきたことで、筋緊張のレベルが下がったからです。

 パソコンのスカイプ(映像を使う)という機能を使うのだそうですが、離れている両親と話をしたら、顔の緊張がとれて元気そうだと喜んでくれたというのです。

時々息子さんの顔を見ている両親は、厚久さんの顔が変わったことに直ぐに気が付いたのです。

相沢さんは米国に22年住んでいました。当然米国流の食生活になるのです。

日本に帰国したときの体重は90キロだったそうですが、その体重には危機感を感じて、菜食ダイエットで20キロ減量したそうです。

 

5年前には「ギックリ腰」も経験したそうですから、腰にも問題があったのです。

当センターでは「健康の条件」を指導します。

 その指導の実践の報告が1月23日にありました。

①シャワーが辛くなくなりました。以前はシャワーのお湯が頭に当たった時点で激痛を感じました。

②冷たいものが普通に飲めます。

③食事も会話も激痛がなくできるようになりました。

④生徒たちが先生の顔が変わったという事実です。(穏やかになったという事でしょう)

米国から来られた大久保さんも言っていました。

三叉神経痛の手当てを受けた後、友人に行き会ったら「お前顔が変わったな」と言われたということです。

三叉神経痛が出ているときは、顔が常に強張っているから「怖い顔」になっているからです。

 遅れましたが、相沢さんは治療3日目から、腰が軽くなり「ふわふわ」として、体重がゼロになったような感じだと表現されていました。

その表現は病が治癒してゆく機微な状態を伝えてくれました。

「今は、時間をみつけては体操をしたり免棒を当てたりして筋緊張をとっている」という報告です。

自己努力でも症状は日毎に改善してきているということです。

薬などで痛みを抑えても、健康になる体質改善は全くできません。

自然療法(ナチュロパシー)の素晴らしさは、三叉神経痛のみならず身体の全てをリフレッシュしてくれるということです。

その結果、与えられた寿命までは、病気知らずで呆けることもなく、人生を謳歌できるでしょう。

 

 健康法を会得するということはやる気さえあれば難しいことではありません。

数日間でも出来ることです。

三叉神経痛のみならず、薬に頼る弊害を理解した方は当センターの指導を受けにおいで下さい。

人生は楽しく生きたいものですが、その原理は学校も自治体も教えてはくれません。

後は、自らが学ぶという積極的な心の持ち主のみが、生涯を謳歌できるのです。

2015年2月中旬 高橋健康指導センター  高橋純一

 

 

 

 

 

三叉神経痛の原因を身体のゆがみの面から考察する。そして痛みから解放されない人はどんな人。

 ある病院に勤めている方が、三叉神経痛の手当てを病院で受けても芳しくないので、当センターで健康指導を受けたいと「体験」を受けに一泊で来られました。

話を聞き体験をして「是非休みをとって来たい」と言って帰られました。後日、上司に休暇願の事で相談したら「どうして、自分の病院で手当てを受けないのだ!」と言われ、「そのような民間療法で治るわけはないだろう」とも言われましたが、その方は病院の手当てでは治らないと体験を通して感じていたので、自然療法で治したいと説得したそうです。

それならば、どのような方法で手当てをするのか、内容を記載して提出するように言われたという連絡がありました。

私は三叉神経痛について、克服した方の経過から三叉神経痛について持論を記載して送りました。

上司は説明書を読んで理解してくれましたが「体験談は治った」という記載だけで、治らない人の記載がないのが怪しいとも言ってそうです。

しかし、私のブログには「治る人と治らない人の違い」という記事が載っているのですが、見られなかったのでしょう。

 では、もう一度「治らない人」はどのような人なのか、経験から申し上げますが、三叉神経痛の原因についても考えてみます。

 

☆ 三叉神経痛は、身体の歪みが引き起こしている痛みです。

 先ず、正面から写真を撮ると、皆さん顔が曲がっています。そして左右の肩の高さが不均衡で、捻じれが加わっています。      

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顔をみると顔面も左右対称でなく、口や鼻も歪んでいる方が多いのです。

これらの方の肩や首に触れると、非常に筋肉に緊張があります。

この筋肉の緊張や、顔の歪みは一朝一夕にできたのではなく、相当長い年月の中で出来上がったものです。

この歪みが三叉神経痛の原因です。

そして、顔だけが 歪むということは有りえませんから、根本原因は「骨盤」の歪みから起きています。

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 骨盤を見てください。

真中の「仙骨」と左右の「腸骨」の間に「割れ目」が有ります。

これが「仙腸関節」で、歩く時にバランスを司る働きをしています。

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この関節が過労(ストレス)や出産、転倒や事故などにより、関節の動きを司る筋肉群が萎縮した時に、亜脱臼を起こすのです。

亜脱臼を起こした側の腸骨は、筋肉の作用でヅレ上がるために、亜脱臼側の足が短くなりますから、見ると直ぐに分かります。

正確に亜脱臼側を確認するには、足の長さだけでなく、うつ伏せで左右腸骨の高さを比べるとわかります。

骨盤内に一対存在する、歩く時にバランスを司る「仙腸関節」が亜脱臼を起こすと背骨が捻じれ、曲り、上肢から顔面に歪みが波及していくのです。

 ☆ 三叉神経痛を発現させる理由。

先ず、西予医学の主張は、脳幹から出る三叉神経にからまる血管が原因として、MRIで確認して血管が絡まっているのであれば、剥離することで痛みをとる手術を勧めます。絡まっていることで血管の拍動が三叉神経痛に関与していると考えているからです。

しかし、血管が絡まっていないときは、最後の切り札としてガンマナイフという放射線治療を勧めます。

ガンマナイフは、脳幹から出る三叉神経の知覚神経何割かを殺すことで、痛みの軽減をはかる手当てです。

しかし、これらの手当てを受けても痛みが軽減しないと「お手上げ」です。また、鎮痛剤「テグレトール」等の服用やブロック注射は根本療法ではありませんから、これらで三叉神経痛が治ることは有りません。

また、脳幹の手術、ガンマナイフも根本療法で無いだけでなく、痺れなどの後遺症が必ず伴います。

 当センターには手術等をして再発した方、効果がなかった方が見えます。

その多くは痛みを克服できるか、軽減することで薬と縁が切れます。

しかし、全く取れない方もいることは事実ですが、何故取れないのかについては、最後に説明します。

 ①西洋医学が脳幹で血管が絡まっていることで、三叉神経痛が発現する原因について考えてみます。

三叉神経は脳神経12対の一つで、首の中を通っている脊髄神経が頭の中に 入ったところを「脳幹」といいます。

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この脳幹を下から、延髄、橋、中脳といい、三叉神経は橋から神経線維が出て顔面に出る前で三叉神経節から、眼神経・上顎神経・下顎神経の三本に分かれます。

 脳幹を養っている血管は、首の骨「椎骨」の中を通っている血管「椎骨動脈」です。 椎骨動脈は首の骨の中を通って、頭蓋骨の下に空いている大後頭孔という穴から脳内に「脳低動脈」と名前を変えて入ります。

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脳内ではこの血管が圧迫されることはないのですが、首の骨の中から脳内に入る時点で、血管が圧迫を受けることが考えられます。

先ず一つは、椎骨動脈は首の骨7個の椎骨の横突起に空いている穴の中を通って脳内に入ります。

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首の骨は左右に動きますからズレることがあります。

首を動かしたとき、ズレが有ると椎骨動脈を圧迫します。

特に、頸椎の1番はズレやすいのです。

 また、第1頸椎を通過する椎骨動脈は図を見てお分かりのように、90度の角度で脳内に入ります。

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この部分に問題が起きると、血管の圧迫が起きます。

血管の圧迫は血流を障害しますから、流れに影響します。

この影響が三叉神経に触れている血管に及ぶと問題が起きると思うのです。

つまり、橋の部分から出ている三叉神経に絡まっている血管を剥離すると、痛みが止まることもあるので、血流の拍動の強度が変わることが有るということです。

その原因はこのような理由で起きると考えられます。

②血管剥離の手術をしても痛みが治まらないのはなぜか。

血管が三叉神経に触れている以外に問題が有るということです。

その問題を考えてみます。

*肩・首が緊張していると三叉神経痛が起きやすい理由。

肩首の筋緊張は知覚神経が脳に伝えます。

この神経は頸椎の1番から4番の脊髄から出ています。

肩首の筋緊張が限度を越すと、その不快な情報は強い刺激で脳に伝えられますが、頸椎の脊髄には三叉神経の働きを担う組織が存在しています。

その組織を経由して情報が脳に伝えられますが、橋から出ている三叉神経ともつながっているために、その刺激が三叉神経を興奮させて顔面に痛みが生じると考えられます。

例えば、肩が凝った時に下顎の歯に違和感が出ます。いわゆる歯が浮いたということからも、三叉神経が支配している領域に起きることから関連が考えられます。

*知覚神経は椎骨動脈の下を通っていますから、頸椎に異常(ズレ)があり椎骨動脈の刺激にさらされ、その刺激が三叉神経を刺激して痛みが出るということも考えられます。

それは、患者さんと接して解かったことですが、首のある部分を刺激すると顔面に三叉神経痛が発現することがあるからです。

*顔面骨の歪みも痛みを引きおこします。

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顔面・頭蓋骨は15種23個の骨で構成されています。

顔が傾斜しているのは、頸椎に曲りが有るからですが、その影響は顔面骨にも及びます。

三叉神経三本の枝は顔面に出てきますが、顔面骨などに歪みが有ると、三叉神経線維が圧迫されその時点で痛みが発現します。

下顎の歯茎に痛みがある場合、口を動かすのは三叉神経の下顎神経支配ですが、口を動かす咀嚼筋左右が不揃いな動き方をすると、咀嚼筋の筋緊張により三叉神経線維が圧迫を受け痛みが発現します。

顔の傾斜が正されると下顎の痛みが発現しなくなることからも、歪みが影響していることが分かります。

 

★三叉神経痛の治癒に必要な条件。

三叉神経痛の根本原因は、身体の歪みからということを説明しました。

三叉神経痛を治癒させるには、身体の歪みを正す療法を理解して実践することです。

①骨盤を正す施術を継続すること。

②骨盤を正し筋肉の緊張を取るための自己療法を実践すること。

*ゴムバンドを腰に巻いて骨盤を正す。肩に巻いて上肢の緊張をとる。

*ストレッチを学び日々実践する。

*肩首の緊張を取るため「めん棒・T型枕」などを使用する。

③血液をサラサラにする食事療法を実践する。

④肉体労働をする人は肉体を休める生活。頭を使う仕事の人は肉体に刺激を与える生活を心がける。

⑤生きていくためには労働が必要です。

しかし、過度の労働は肉体を滅ぼします。

三叉神経痛が出ているということは、身体が危険信号を発しているということです。

その信号を清く受け止めて、肉体を大切にする方策を考えることです。

 

★三叉神経痛が治らない原因。

病気には必ず原因があります。

三叉神経痛の患者さんと接して解かったことは、身体の歪みです。

この歪みを正す努力ができる人は解決できるでしょう。

時間がかかっても仕方が有りません。根本から治すのに焦っても解決はできません。

自分自身の生活の誤りや、持って生まれた体質、性格などから不健康になり病気が発現します。

それらを正し健康体に体質改善するまで、根気よくやる以外方法はないのです。

でも考えてみてください。

健康体になれた時には、健康で生きる知識を会得した時ですから、生涯にわたり病で苦しむことは、限りなくなくなるという大きなメリットがあります。

 

「治らない」とは時間不足が最大の原因ですが、次なような問題があることは事実です。

☆合併症を持っていると手当てが継続できません。

 手当てを受け始めて、環境に順応できない方もおります。

場所が変わったことで体調が悪くなり、帰られた方もおります。

その方は残念ですが、三叉神経痛の手当てを受ける以前の問題として、体調が悪すぎるのです。

 心臓に問題がある方、自律神経失調症で身体に不快な症状が出る方もおります。

三叉神経痛以外にも問題があり、様々な薬を服用している方も簡単ではありません。

また、身体の芯から「疲労」が蓄積していて、手当てを受けることで筋緊張が緩んでくると、疲労を感じるようになり、強度の疲労感や虚脱感の為に手当てが受けられない状態になる方もおります。

 車もエンジンを壊してしまえば使い物になりません。

人間も健康に戻るのに、薬などで誤魔化して生活していると壊れてしまいます。

壊れると修復できないことは現実あることです。

生命の尊厳を守るためには、どのような生き方が大切であるのか真剣に考えることを、病気は教えてくれていると思うのです。

                     高橋健康指導センター 高橋純一

 病を克服する気概のある人は、太平洋を飛び越えることも厭わない。

 前回、大久保康夫さんの体験談を紹介させていただきました。

米国のニュウジャージー州に住む大久保さんは、平成26年4月28日より9日間当センターで健康指導を受けられました。

来られる前は三叉神経痛の痛みが酷く、話す事もままならない状況の中で「テグレトール」を常用しての生活でした。

しかし、9日間の手当てで3カ所に出ていた痛みは、下顎の一部になり我慢できる痛みに変わりました。

当然「薬」の服用も必要なくなりました。

仕事の関係で限られた期間ではありましたが「効果」は体験されたのです。

この改善した状態が続くことを祈っておりましたが、ことは簡単ではありませんでした。

 米国に戻って暫くすると、痛みが再燃してきました。一番困るのは喋ると痛くなることだったそうです。

喋らなければ痛くないのですが、会話のできない生活は想像以上に辛いと述懐されました。

そのような状態を見ていた家族の後押しで、7月18日から33日間の手当てを再度受けることで来日されました。

前回「効果」が体験できたので、余裕を持っての日々でした。

 その効果の一つとして、このような話をしていただきました。

大久保さんは飛行機で移動するとき、神経が高ぶって殆んど眠ることができ ないそうです。

自分では気が小さいからと思っていたそうですが、前回米国に帰る飛行機の中では、半分以上眠ることができ、たった9日間の手当てでしたが体質の変化に驚いたとのことです。

さて、7月18日からの変化です。

大久保さんは血圧が少し高く「降圧剤」も服用していました。

でも、テグレトールも降圧剤も直ぐに止めることができました。

血圧が高い多くの原因は「身体の筋肉の緊張」です。

当センターの療法を受ければ血圧は下がります。

多くの人は高血圧の場合「薬」でしか対応ができないと思い込んでいます。そして薬を服用することで血圧が安定していれば「安心」しています。

しかし、健康体とはどのような状態であるのかを知らない人々です。

所謂「薬」の餌食になっているのです。

薬を服用するということは「不健康」であるということなのです。

その害は加齢とともに噴出してきます。降圧剤の長期使用による害は「肝臓」に及ぶとある医師から聞いたことがあります。

「肝がん」に注意が必要なのです。

話がそれましたが、三叉神経の痛みは日に日に改善しました。

33日目下顎の犬歯歯茎の一点に「違和感と痛みの中間の感じ」という表現になりました。

話す事で出ていた痛みは全くありません。食事も大丈夫です。

歯ブラシで犬歯の裏側を磨く時に、最初だけ先ほどの刺激が出る状態です。

完全克服にはもう少しの時間が必要なのですが、仕事の関係で仕方がないとのことです。

ここで4月に見えた時と、今回の写真を見比べてください。

 

顔の傾斜が治っています。

三叉神経痛の方を見ると、100%顔が曲がっています。

正確には首が傾斜しているということですが、この曲りが正されると三叉神経痛が改善するということは、別の方で実証済ですから、良い方向に進むと実感しながらの御世話をさせていただきました。

 

ただし、肩の左右不均衡は残っていますが、今後手当てを続行することで改善されると思いますが、まだ時間が必要なのです。

しかし、顔の曲りは顔面筋肉に影響しますので正されたことで、痛みが激減した理由の一つであることに間違いはありません。  

平成26年4月18日

     

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平成26年8月3日

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     平成26年8月30日  
   

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8月13日から16日までは長野はお盆です。

私は昨年母を亡くしましたので、今年は新盆ですからお休みをいただきました。

大久保さんもその間は郷里の神戸に帰り、盆明けから再度手当てを受けましたが、こんな話をしてくれました。

郷里に帰り仲間に行き会ったのだが「お前顔が変わったなと言われたというのです」私も気が付いていたのですが、4月の時は顔が強張っていて「怖い」感じがしたのですが、8月に写真を撮ると穏やかな雰囲気になっていたのです。

三叉神経痛に見舞われると、顔面の激痛のために、誰もが不快な症状の顔になるのですから、改善して来ると雰囲気も変わるのです。

私は、益々改善することをその時予期しました。

そして、ほぼ痛みが治まって33日間の手当てを終了しました。

 

その後経過報告のメールが届いていますので紹介します。

10月に入りメールが届きました。

「高橋先生 治療を終えてアメリカに戻って1ヶ月がたちました。

7月8日から1か月以上に及ぶ治療は長く感じましたが、今となっては一瞬の記憶しかありません。食べ物も随分管理して頂きありがとうございました。

痛みは殆んど消えました。少なくとも日常生活においては何の差し障りもありません。朝方の歯磨き時と朝食時にちょっとピリピリ来る程度です。

残念ながらトロンボーンを吹く時には痛みが来ますが、それも我慢できる範囲内で推移しております。

願わくはだんだんと消えて行ってくれればと、思い出してはストレッチをしたり顎の運動をしたりして現状維持に努めております。

 アメリカに帰ってから、こちらの人に「整体で三叉神経痛が治ったよ」というと誰も驚くだけで、直ぐには信用してくれません。

もう2~3ケ月たって完全に痛みがなくなってきたら「完全治癒」と言えるでしょう。

その時にはどんどん自信を持って言いふらすつもりです。アメリカ人の殆んどの人は「薬か手術」しか知りません。

では、また1ヶ月経ちましたら経過後報告申し上げます。  大久保康夫

 

2014年11月12日メール

「10月13日からなにをやっても痛みを感じない様になりました。念のため1ヶ月間様子を見ていましたが、やはり痛みなし。完治したものと思います。今後は再発しない様に健康に気をつけて生活して生きたいと思います」

 

三叉神経痛の原因はいろいろありますが、幾つもの問題を抱えてしまうと治りにくいということは感じています。

しかし、原理を理解してやることをやる人には女神は微笑むのでしょう。

 

2014年 12月初日  高橋 純一

太平洋を飛び越えて三叉神経痛の克服に来られた方の体験談

 大久保さんは今年66歳を迎えます。

東京で貿易関係の仕事に携わり、1993年には米国のニュウジャージー州に赴任しての生活が始まります。その後家を建て家族と生活をする中で、2002年から6年は単身で日本へ逆赴任生活を送ったそうです。

60歳で会社を退職してからは、会社を立ち上げ現在も米国で仕事をしています。

趣味はスキー・ゴルフ・そしてランニングを天候がよければ、毎日でも40分程するそうです。

昨年の11月には、お姉さんが住んでいる神戸の「神戸マラソン」に参加して、42、195キロを6時間30分かけて走り抜いたそうですが「もう沢山だ!」と述懐されました。

 

 三叉神経痛とのかかわりです。

10年ほど前に左目から額にかけて痛みが発現して、医師の診断を受けると「三叉神経痛」といわれ「テグレトール」を処方されます。この時は一回服用しただけで痛みは消え、その後何事もなく今年の一月一日を迎えます。

左の小鼻の下と左唇の口角の下周辺に痛みが少し出ますが、大した痛みではなく2ヶ月が経過します。

しかし、3月に入ると痛みが増して、食事、喋るときの最初に強い痛みが出るようになります。医師の診断は三叉神経痛でテグレトールを200mg服用します。

少しは効いたようですが、4月に入ると夜中でも「刺すような」痛みの為に何回も目が覚めることが続くようになりテグレトールを400mg服用しますが効きません。

試しに1200mg服用してみましたが痛みが治まらないどころか、ふらついて歩けない。眠い。何もする気力もなくなり動けない。を体験します。

また、テグレトールを服用していると便秘症になり苦しむそうです。

薬も効かない状態の中で、脳神経外科を受診するように掛り付けの医師からアドバイスをされますが、受診すれば結果は、テグレトールは効果がないので「神経ブロック・手術・ガンマナイフ」の方向が示されるのは必然と思うと、受診する気持ちにはなれなかったそうです

それら西洋医学の手当て法以外に何か方法はないものかと思案します。

 

 実は大久保さんの三男は将来医師になる希望があって勉強していますが、この頃「医師は本当には病気を治せないのではないか」と疑問を持ち始めて、食事の事、ビタミン剤の事などに興味を持ち始めて、家庭の中でそのような話題が多くなっているそうです。

そこで仕事では毎日「インターネット」を使用しているので「三叉神経痛を治す良い医者を知りませんか」と書き込みをしてみました。

英字を読むのは面倒だから、日本語でやってみたのです。すると、色々の人がいるものです。心当たりの病院など良いと思われる返答がありました。その中に「高橋健康指導センター」も入っていました。開いてみると整体で治すとあります。

「医師ではなく整体か、胡散臭いな!」と最初は感じましたが、体験談が沢山あります。「これ信じられるかもと感じたのです」

  

痛みが強くなる一方で、5月の連休近辺を過ぎると、9月まで日本に行くことは出来ない事情があり、急きょ行く決意をして4月30日から長野で手当てを受けています。

長野に行くことは東京で仕事をしているとき、会社の保養所が奥志賀高原にあり、毎年スキーに行っていたので行くことに不安を感じないということもあったそうです。

《高橋純一の所感》

 三叉神経痛の患者さんと対峙する時の心得は「原因がどこにあるのかを探すことです」それが大凡わかれば、その問題を解決する指導を続けるということにつきます。

大久保さんの生活内容について聞き取りをして分かりました。

大久保さんは35歳頃から腰を痛めることが時々あり「ギックリ腰」も何度か経験をしています。現在も時々腰に違和感が出ることがあります。

正面の写真を見ます。顔が左にやや傾斜しています。右足が短く、骨盤の腸骨の左右の平行を見ると右骨盤がこれだけ上がっています。

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これが上肢に歪みを与え顔面骨も微妙な歪みが起こっていますから、顔面筋も緊張が

あるのです。

大久保さんは体力がありランニングもしますが、昨年の11月12月は米国の東海岸は寒さが例年に比し厳しく零下を軽く超えていましたが、その中でランニングもしたそうです。身体は走ることで温まりますが、顔面はかなり冷気にさらされ顔面筋も極度に強張ったことでしょう。

大久保さんにはもう一つの趣味があります。5年前から隣町「グレン・ロック」のオーケストラに入り「トロンボーン」を吹いています。周りが皆上手いので一生懸命練習を続けているそうで、2時間ぐらい熱中することもあるそうですが、頬の筋肉、口唇周辺の筋肉群を酷使します。

もうひとつ気になることは、痛みのある左側上顎臼歯1本が入れ歯なのです。

面倒なので昨年は抜いたままにしていたことが多かったそうです。歯の噛み合わせは三叉神経痛に影響します。つまり、一本の歯が抜けていると微妙な圧が歯茎周辺に影響します。

 9日間の健康指導でした。

テグレトールは30日お昼にも服用したそうですが、その日限りで断ちました。

翌日の痛みは服用しなくても変わりない痛みが、左小鼻の下、唇の下、下顎の奥歯辺りに出ていました。

5月7日になると夜に出ていた痛みは消えました。

そして、痛みは左口唇口角下の一点に絞られました。この辺りは下顎を下降する三叉神経の支配領域です。

9日まだ喋る時に一点の痛みは残っているそうですが、我慢できる程度です。

口を動かさなければ痛みは全くありません。触れても痛みは少なくなって洗面、ひげそりも問題なくできます。

今日で手当ては終了です。もう少しのところまで来ていますが仕方がありません。

でも収穫はありました。原因が分かったからです。

三叉神経痛は身体の歪みが顔面に及び、顔面筋に緊張が増してきているときに、身体の疲労が限界を超えると発症するのです。

トロンボーンの練習による口唇周辺の筋肉の緊張。零下の中を走ることで顔面筋の緊張。11月の神戸マラソンの全身の疲労。そして今年1月に違和感が顔面にでますが、それらのことが三叉神経痛を発症させる原因とは自覚が無いので、同じ生活を繰り返します。

3月に入り限界を超え三叉神経が痛みを出したのです。

薬は痛み止めですから、三叉神経痛の根本原因を治すことは出来ません。

顔面の緊張は日増しに高まり、夜中でも寝返りを打つたびに三叉神経が圧迫され痛みが発現するのです。これが全てです。

これらの問題を自覚しての生活をこれから送ることです。

自己療法も学びましたから生活に生かして、身体を労わりながら過ごしてゆけば、痛みは消えるでしょう。

良い便りを期待したいと思います。

お別れに記念写真を撮りました。

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大久保さんの別れの言葉です。

「身体が軽くて直ぐにでも走り出したい衝動にかられるのです。また、眠くて眠くて、どうしてこんなに眠りたいのだろう!」

最後に「三叉神経痛を治す名医は存在するのですね!」

追伸  帰る間際も「眠くて眠くて」を連発していました。

何故、眠いのでしょう。皆さんお解りになりますか?

手当てを受ける前は、身体が疲労物質で充満していたから、生理作用も悪く、神経も鈍麻になっていたたために、不健康そのものだったのです。

手当てを受けることで、身体の機能が賦活して身体に溜まった疲れを取ろうとする行為が眠りなのです。

動物は眠ることで疲労を解消して、健康な体に戻すのです。

眠いということはまた、疲れがまだまだ完全に取れていないということです。

でも、身体が健康になるための作業を開始したのですから、喜ぶべきことです。

「眠くて」仕方ないという声をよく聞きますが、眠いときはその声を大切にして眠ることです。

眠気が取れると身体は元気になります。

根性で頑張ると身体は壊れてしまいます。

                          2014年5月9日夕方

 

化学薬剤を諦め、漢方薬8種類に変えたが症状は変わらず、縁あって自然療法で解決までの道のり

 

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(仮称)中村澄子さん(57才)は某大学の会計の事務を30年していました。仕事は目が回るほど多忙を極め、残業も多くて大変であったが頑張らねばと喝を入れながらこなしてきましたが、肩こりが酷く限界を越すと、頭痛に悩まされ、吐くことも多くありました。

そんな身体ですから、休日には「整体や整骨院」にも足を運び手当てを受けていました。

ご主人とは同じ職場で働いていて、気分転換にはキャンピングカーで子供達を連れて、旅行するのが趣味であったそうです。

仕事は大変でしたが、時折の旅行で英気を養って乗り越えてきました。

 

ご主人が57才になったとき、予てからの夢であった「お好み焼き屋」をやってみたくて、一緒に早期退職をしました。

そして新しい仕事に希望に燃えて一生懸命精をだしたそうですが、思っていたのとは裏腹で、気苦労も多く、売り上げも思うに任せない状況の中で、深みにはまらない内にと半年で店を閉めました。

仕方がないと心の整理をし、気苦労からも解放され「やれやれ」と一息ついたころ、右側上奥歯に痛みが発現します。

歯科医院を受診すると「噛み合わせが悪い」と云われ、マウスピースを入れて歯の調整を3か月しましたが、痛みは次第に強くなり、歯科医から歯科大を紹介され受診します。

歯科大では「三叉神経痛」と診断され、痛み止めとして「テグレトール」を処方されます。

医師は「テグレトールは非常に副作用が強く、続けて飲む薬でなく、肝機能も調べながら飲まないといけない薬です。また、テグレトールは痛み止めの薬ですから、この薬で三叉神経痛は治りません。薬でダメなときはペインクリニック、後は手術しかありません。非常に厄介な病気です」と云われたそうです。

 

澄子さんは6か月ほど服用しますが、少し効いたかなという状況であったことから薬は止めて、鍼灸院、マッサージにも通ってみました。しかし、少し良いかなと思っても4か月ほど続けると効果を感じられなくなり止めたそうです。

その後、インターネットで薬もメスも使わず手当てする、某県の個人の脳神経外科医院を見つけて受診してみました。

痛い頬にテーピングをするのだそうですが、「良くならない筈はない」など、威圧的な先生に嫌気がさして数回で止めます。

当然効果は全くなかったそうです。

 

その後は、通信販売で漢方薬を購入して飲んでみます。

少し良いかなと感じたので、総合病院の「和漢診療科」を見つけて1年通院してみましたが、思うような効果は出ませんでした。

参考までに、澄子さんが服用していた漢方薬を紹介します。

「ケイヒ(解熱鎮痛作用など)・タイソウ(精神安定作用など)・シャクヤク(筋肉の緊張を和らげるなど)・カンゾウ(止痛作用など)・ショウキョウ(健胃作用)・ソウジュツ(健胃、止痛作用)・ブクリョウ(利水、安神作用)・烏頭(温裏、冷えによる疼痛など)」8種類。

これだけ服用しても効かないのが現実なのです。

根本の手当てをしない限り克服はできないということです。

 

今年に入り痛みが強くなり思案の日々のなかで、インターネットで「高橋健康指導センター」のブログを運よく見つけて、手当てを受けることを決心しました。

平成24年3月18日から一週間健康指導を受けました。

澄子さんの初回の症状は「顔を洗うとき、歯磨きをするとき、話をするとき、食事をするとき」右奥歯の歯ぐき周辺から、右小鼻の横周辺縦の楕円形に強烈な痛みが発現するということです。

痛みが出れば治まるまでは安静にするしかないとのことです。

 

澄子さんはもう一つ問題を抱えています。

20代の出産後腰痛に苦しみましたが、鍼灸院に暫く通って良くなりました。しかし、昨年の1月に再発して整形外科を受診、レントゲン、MRI検査の結果「腰部椎間板ヘルニア」と診断されました。

状態は「手術をするほどではない」と云われ、痛み止めの服用をすると2週間ほどで、左腰部から臀部、大腿部にかけての痛みは消えましたが、膝下から足首にかけての痺れはとれません。

痺れは次第に酷くなり、整形外科、整体、ヘルニアに効くという整体、鍼灸、漢方薬も試してみたが効果なく、インターネットで知った「腰痛体操」が唯一少し楽になり、今日までやっているとのことです。

今日まで関わってきた三叉神経痛の方は、程度の差はあれ、腰痛を訴える方が多くいます。

訴えない方も骨盤を見ると必ずゆがみがあります。ただ、自分では感じないほど神経が麻痺しているのです。

つまり、それほど身体が不健康になっているということです。

3月18日から1週間の手当てで、三叉神経の痛みはレベル5~2まで下がりました。

しかし、1週間の手当てでは筋肉の緊張を完全には取ることはできませんでしたが、強烈な痛みが和らいだことは素晴らしいことです。

足の痺れは余り変わりないとのことです。

それは長年歪んだ骨盤で生活していたために、痺れの出ている足の血管が退化してきているのです。血行不良が痺れの原因ですから、骨盤を正したので後は自己療法をしながら、早い機会に再度こられ手当てを受けることの必要性を説明しました。

参考に澄子さんの身体をみましょう。

大仏座りと云いますが、固くて前に倒れません。如何に腰部の筋肉群が緊張しているかということです。

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前では「腸腰筋」背中側では「脊柱起立筋」と云います。

①左骨盤亜脱臼  ②腰で見る左骨盤の変位 ③左骨盤調整後左足が長くなる  ④右骨盤調整後揃った足先

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この状態で生活していれば、左側に無理な負担がかからないので左側の足の痺れも徐々に回復してきますが、骨盤を取り巻く筋肉群の状態 (緊張している) が悪いため、再度骨盤がズレていきます。

したがって、筋肉の状態を良くするまでは手当てが必要なのです。自分の力だけで骨盤を正常に保つのはまだ無理なのです。

当然、骨盤が再度歪めば、三叉神経も痛みが強くなります。

 

正面からの写真を見てください。

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顔が右側に傾斜して左右の肩も不揃いです。これは背骨が曲がっているということです。つまり、土台である骨盤の歪みが上に載っている背骨(柱)を曲げてしまうからです。

 

澄子さんは、8月16日~18日まで健康指導を再度受けられました。

16日の状態は、上顎の痛みは前より強くなっているが痛みの質が変わってきている。足の痺れは変わりない。

18日の状態。噛み始めるとき少し痛みが出るが、直ぐに治まるようになって、顔の強張りが取れた。昨夜から顔に触れても痛みがないので、お化粧が出来るとのことでした。

10月13日~14日の二日間の状態。

13日の状態。下を向いて洗顔すると「ピリッ」と痛みが走る。食事、歯磨きは痛みが出ない。

足の痺れの方が辛い。

14日。昨夜から洗顔も痛みが出ない。三叉の痛みは消失している。

腰周辺の緊張が取れた感じで歩くのが軽い。唯、膝周辺の麻痺の感じは残っている。

11月23日24日の二日間の状態。

澄子さんにとって今の問題は、右足の膝下周辺の感覚麻痺と足首周辺の痺れである。昨年1月腰部から下肢に出た痛みは、整形外科で椎間板ヘルニアと診断され、薬の服用で腰部から大腿部の痛みは消失したが、この麻痺のような痺れ感が残っている。

当センターの手当てで今日まで、楽にはなるが消失はできていない。

また、左骨盤の歪みがあることから左そけいぶ周辺、膝関節周辺の血管が筋肉により圧迫されていることも推測できる。

これらの問題は、骨盤を支えている筋肉群の弾力を回復させ、骨盤が歪まない状態になれば回復することは経験則で分かることですので、時間の問題であることを本人に伝えました。

 

三叉神経の痛みは23日には若干訴えたが、24日には消失しているとのことです。

仕事の関係で長期の手当ては難しいので、毎月二日ほどの手当てであっても、三叉神経痛はほぼ改善できています。

しかし、過去に味わった三叉神経痛の強烈な痛みは二度と関わりたくないと、語気を強くして話されます。

そのトラウマが消えるまでは、もう少しの時間が必要でしょう。

しかし、薬もメスも使わずに三叉神経痛が改善することは確かな事実です。

          平成25年4月末日 高橋純一