薬も手術も不要で三叉神経痛の痛みを克服する方法・体験談

美味しい空気・美味しいお水・美味しい食材の、自然豊かな長野で、三叉神経痛を乗り越える健康指導を受けてみませんか!                          歪みの正し方・健康を維持する食事・正しい運動法・病に対する心の有りよう、日常生活の基本など、高橋健康指導センターは健康を回復するノウハウを懇切丁寧に指導いたします。

腰痛患者さんは三叉神経痛に罹患しやすい理由について考察する

 三叉神経痛の患者さんと関わりをもって感じることは、先ずほとんどが腰痛の経験があるか、腰痛持ちです。

稀に腰痛を感じたことのない方もおられますが、骨盤の状態を観察すると、骨盤は狂っています。

でも本人は感じていないのです。

でもこのようなことは、三叉神経痛以外の不調で、私の健康指導を受けに来る方の中に見受けられる、一般的な事柄です。

 何故、骨盤に狂いがあっても腰痛を感じないのでしょう。

私は生まれ持った体質の原因が一つあると思いますが、その問題を解説する前に、腰痛の原因を学ばないと話が進みません。

腰痛はなぜ起こるのか。

 現代医学にも、東洋医学にも、また、様々な各種健康法において、いろいろの腰痛の原因が唱えられています。

それらの主張は一部理解できるところはありますが、私は腰痛の原因を次の様に捉えています。

先ず「腰痛」とは、腰の周辺に出る痛み・鈍痛・痺れ・違和感です。

「ギックリ腰」のような強烈な痛みも腰痛です。

また、お尻から足先にかけてでる痛みや痺れ感覚などは「坐骨神経痛」と言われますが、骨盤の狂いの結果として出るので腰痛のなれの果てと考えることができます。

 腰痛は、次の図に見るように「骨盤内・仙腸関節」がズレること、亜脱臼を起こすことから始まります。

   ①

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   ②

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   ③ 

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①の矢印の先の割れ目が「仙腸関節」です。

②は腸骨と接する仙骨の仙腸関節面ですが、関節の種類では「平面関節」と言われ「のっぺらぼう」の関節です。

③を参考にすると分かりやすいと思いますが、関節面が「平ら」ですから、左右前後に動く関節です。

骨盤の左右に一対存在して、歩くときに重心をのせて「微妙に動いて」身体のバランスをとる役割を果たしている重要な関節です。

この関節が関節の可動範囲を逸脱してズレる(亜脱臼)と骨盤周辺に問題が派生します。

いわゆる「腰痛症状」です。

何故、仙腸関節がズレると腰痛が派生するのでしょうか。

 関節とは、人が動きを作る時に動いて目的を達成できる役割を担っていますが、一つの関節だけでは目的を果たせません。

幾つかの関節が協調して動くことで、初めて目的が達成されます。

例えば、椅子に座って、目の前にあるコーヒーカップを手でつかんで口に運ぼうとした場合を考えてみましょう。

「先ず、肩関節が動いて腕がカップに向かいます。当然肘関節も伸びます。

そして手首の関節を動かして、親指と人差し指の関節が協調して動くことでカップの取っ手を掴み、肩関節を含めた多くの関節の共同作業で口元にカップを運ぶことができます。

日々行われていることですから、想像すると皆さんお分かりいただけるでしょう」。

本題に入ります。

仙腸関節は歩きを作る時に動きます。

「重心移動」の図を参考にして下さい。

右足を前に出します。

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このとき「重心」は左仙腸関節にのります。上半身の体重も一瞬左骨盤にのりますが、左仙腸関節が正しく働けば、バランスをとって、右足が空を切って前に出ます。

今度は重心が右仙腸関節に乗りますが、重心は必ず、腰骨の最下位にある腰仙関節を経由しますから、腰仙関節も非常に大切な関節です

その繰り返しで人は颯爽と歩くことが可能なのです。

歩く行為の時、仙腸関節を中心として、腰仙関節・股関節・膝関節・足首の関節・足先を構成している関節多数が協調して働いていて動くことが可能となります。

所が、仙腸関節にズレが出ると歩くときに微妙に「バランス」がとりにくくなります。

 例えば、右仙腸関節にズレが出ると、左足を前に踏み出す際、不安定になるため、関節を動かす「筋肉」に無理がかかります。

この無理が重なると次第に筋肉は疲労して硬くなります。

「自動車の後輪のタイヤを例にとります」。

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右側のタイヤの空気圧が30%少なくなったらどうでしょう。

左のタイヤに負担がかかり、そのまま動かしていると左のタイヤが摩耗して痛んできます。最悪両方とも痛んで運転がふら付いて危険な状態になります」。

仙腸関節にズレが起きると、足の動きを司る腰骨周辺の筋肉がまず一番疲労します。

その筋肉は「脊柱起立筋」といいますが、腰仙関節の動きを司る筋肉で、その筋肉が硬くなり痛みを感じるようになります。

これが「腰痛」で、腰の周辺に起きる症状です。

この腰痛を正すためには「仙腸関節」のズレを正すことが先決です。

私は「仙腸関節調整」という整体でズレを正します。

仙腸関節がズレていても痛みを感じない理由

 骨盤周辺の筋肉が柔らかい10代の子供達、また、女性は体質的に筋肉が柔らかいので、少々のズレでは痛みを感じないという特徴があります。

しかし、60歳を超えてくると加齢とともに、筋肉量の減少や柔軟性の低下から痛みを感じる人が多くなる傾向にあります。

仙腸関節はどうしてズレ(亜脱臼)るのか?

先ほど説明した骨盤の図を見てください。

骨盤の左右腸骨の背中側には「脊柱起立筋」が付着しています。

この筋肉は背筋を伸ばし姿勢を正しく保ちます。また、身体を回旋させたり、前屈後屈にも関与します。

骨盤の前には、太ももを持ち上げ足を動かす「腸腰筋」が存在します。

この筋肉は腰椎の1番から出発して、腸骨筋と一緒になって大腿骨の内側に付着しています。

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歩くときには必ず使われる筋肉ですから強靭な筋肉群です。

この二つの筋肉は腸骨に付着して、動きを司るところに注目してください。

この二つの筋肉群は人が動く際には必ず使われる筋肉ですから、疲れやすいという特徴があります。

その疲れが蓄積して限界を超すと、強く萎縮して「腸骨」を引っ張ります。その先に平面関節の仙腸関節が存在します。

関節面は「靭帯」というひもで簡単にはズレない構造になってはいますが、骨盤の前と後ろで、先の筋肉群の引く力が強いと、平面関節はズレやすいという側面を持っています。

筋肉は、不自然な姿勢で長時間作業する。重いものを持つことが多い。精神的負担が多い。不用意な転倒や事故。体力以上のスポーツの継続などで、強く萎縮します。

その結果として仙腸関節がズレるのです。

また、高齢になると、腰痛・膝痛を患う人が増加しますが、人生60年、70年生きたら、身体をリフレッシュする適刺激の運動は必須条件です。

運動量が少ないと、身体にある約400個余りの関節の動きが低下して、筋肉の動きが小さくなり、次第に筋肉量が低下することで、身体の柔軟性が失われて、関節が障害を起こすことになります。

その結果として骨盤が歪み、腰痛(坐骨神経痛・脊柱管狭窄症)・膝痛(変形性膝関節症)に侵されるのです。

身体を磨く大切さ

私は常日頃から、身体を磨く大切さを患者さんに説いています。

例えば、乗用車を例にとります。

車を買えば、6か月点検があります。

2年経つと車検があります(新車は最初3年)

車が雨などで汚れると洗車もします。

雪国では冬になると、スタットレスタイヤに履き替えます。

法的に決まっていることはやらなければなりませんが、そうでないことでも、車が安全に動くために、また、気分よく運転するために「手入れ」をします。

人も同じなのです。

ところが人は「健康に関心のある人以外」は、日ごろから身体を「磨く」ことは、余りしません。

散歩することや、ジョギング、スポーツジム、スイミング、また、特定のスポーツでも良いでしょう。

身体を磨とは、このように運動をして動物である自分の筋肉を鍛える、刺激することが大切なことなのです

そして更に大切なことは、運動していて、筋肉や関節に痛みや違和感が出たら、先ず骨盤のズレを考えることです。

多くは骨盤に問題が出ることで起きるからです。

薬でなく、骨盤を正すことで体に潤いと刺激を与えてリフレッシュさせて「磨く」ことです。

高齢者でも同じことです。

骨盤の歪みを正さないで、間違った手当をしているから、整形外科から抜け出せないのです。

仙腸関節がズレる結果起きる次の問題

仙腸関節は両側が同じようにズレることはありません。

必ず、右か左がズレます。

これは筋肉の緊張が左右で異なるからですが、身体の癖で強く緊張した側の仙腸関節がズレるということです。

するとズレた側の腸骨は上方に変位します。

写真を見てください。画版を両側腸骨に当てるとこれだけ左腸骨が上がっています。

当然左足がこれだけ短くなります。

しかし、仙腸関節調整をすると両足は揃います。

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仙腸関節調整を施術すれば骨盤の歪みは正されますが、その施術を受けるまでは歪んだ状態で生活をしていたということです。

骨盤にズレが起きると、骨盤の上に載っている背骨が曲がる性質があります。

それだけでなく、捻じれも加わります。

次の写真を参考にしてください。

左右の肩も水平ではありません。そして顔も傾きます。

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 三叉神経痛の方は全員上半身が歪んでいます

 このブログで紹介した皆さんの写真を見ていただくと歪んでいることが確認できます。

しかし、上半身だけが歪むということはあり得ません。

骨盤の歪みが上半身に波及することを皆さん理解されたと思います。

そして、歪んだ骨盤で生活している内に、身体全体の筋肉が緊張して、血液循環やリンパ循環、自律神経の流れも低下して不健康な状態に陥っていくことになります。

三叉神経痛の方は特に、肩、首の筋肉が緊張しています。

この不快な情報は、常に脳に電気信号として伝えられます。

腰が痛いとか背中が張る。肩首が辛い。また、気分を低下させる辛い出来事。便秘などの情報も併せて大脳に伝えられます。

不快な情報が脳に伝わるとき、その信号が脳幹から出発している三叉神経節を刺激すると、三叉神経が興奮して痛みを出すこともわかっています。

三叉神経痛が発症する原因は幾つかありますが、身体の歪みが様々な形で三叉神経痛を起こします。

腰痛持ちの人が三叉神経痛に関わるという事実は、腰痛を克服すれば三叉神経痛も克服できるということになります。

当センターで長期間手当てを受けていると、腰痛は消えてゆきます。

呼応するように、三叉神経痛も治まってくるという事実があります。

体の歪みを正す自己努力で三叉神経痛は克服する

 腰痛を克服することは絶対の条件です。

しかし、長年歪んだ身体で生活をしてきてしまうと、ことは簡単にはいかない人も多く見受けられます。

一番大変なのは硬くなってしまった筋肉をいかに柔らかくするかということです。

筋肉を柔らかくするには、歪みをとる施術を受けることに加えて、ストレッチ運動を日々継続することが大切です。

 そして食事も大切です。

肉が好きな人は減らす努力が必要です。

なぜならば、肉や肉の加工品の摂取が多いと、肉自体の持つナトリウム、肉の味付けに使うナトリウムが多いために、身体が硬くなるという側面があるからです。

また、動物性の脂肪は「飽和脂肪酸」といい、細胞膜を硬くするといわれています。

タンパク質は植物性たんぱくや魚たんぱくに切り替えが必要です。

植物の脂肪、青背魚の脂肪は「不飽和脂肪酸」で、細胞膜を柔らかくしますから、動脈硬化予防にてきしているといわれる所以です。

肥満は腰に負担がかかりますから、腹8分目7分目の和食が最適です。

外食は食事のバランスが崩れますから、勤めている方はお弁当を持参が理想です。

食事指導や料理の指導もしています。

三叉神経痛の痛みは強烈ですが、身体が不健康だから痛みが出ているのです。

身体が不健康に陥っていることを、教えてくれていると考えることが大切です。

病気には必ず原因があります。

怒りを持って対応することは間違いです。

一時、薬を服用することもやむを得ない場合もありますが、できるだけ早く身体を健康体にして薬から離脱することが、健康を取り戻す条件です。

「百聞は一見に如かず]

健康な身体になるためには幾つかの条件があります。

当センターでは、懇切丁寧に指導させていただきますので、是非勉強においでください。

          平成28年9月 高橋健康指導センター 高橋純一

メール j-t@mx1.avis.ne.jp (mx1の1は数字です。l(エル)ではありません)

☎026-224-9070

fax 026-224-9072

 

 

 

 

身体の歪み・緊張した筋肉・精神的ストレスなどが三叉神経痛の原因

三叉神経痛の原因を、一くくりに述べれば精神的・肉体的疲労が97%でしょう。

後の3%は、脳内に発現した腫瘍などが原因です。

ただし、この3%は確かなデーターによるものではなく、私が関わった三叉神経痛の患者さんの中で、腫瘍が原因であった方の割合から推測した数字ですが、多くの三叉神経痛は「やるべきことをやれば」克服が可能であると言えます。

 

 やるべきことをやるとは、治るまで当センターで手当てを継続するということです。

しかし現実には、仕事を持っていれば長期間は困難でしょうが、短期間でも指導を受けることで症状が改善される方は大勢おられますから、指導を受けるメリットは計り知れないものがあると思います。

三叉神経痛を克服するために大切なことは、三叉神経痛の原因を理解することです。

今年に入って私の指導を短期間受けたお二人の状況を説明しながら、原因について考えてみます。

 

1、身体の歪(ゆがみ)みについて。

 お二人の身体を見ると共通しているのが、顔が右側に傾斜しています。

左右肩の高さも右側が下がっています。

男性は更に右肩が前方に捻じれて出ています。

顔面の〇印が三叉神経痛が発現している箇所です。女性は右頬と額で、男性は右額です。

上半身の歪みは、骨盤が歪み、骨盤の歪みが背骨を歪めているからです。

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本来骨盤に歪みがなければ、次のカットの様に正中線は真っ直ぐですが、骨盤内「仙腸関節」が歪むと、下のカットの様にバランスをとるために背骨がS字状、或いは逆S字状に歪むために顔が傾くのです。

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★仙腸関節が歪でいる証拠。

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仙腸関節は骨盤の腸骨と仙骨の間に一対存在する関節です。

役割は、立ち上がる時、歩く時など、左右どちらかの骨盤に重心をのせて動きをつくります。

この重心を乗せているのが仙腸関節で、ふら付かないで動きができるように微妙な調節をする関節です。

この関節が正常であれば、動きは素早く滑らかな動きができるのです。

ところが、仙腸関節は亜脱臼を起こし易いのです。

つまり、関節がズレてズレた側の腸骨が上方に上がってしまいますから、左右の足の長さが違ってしまいます。

お二人の足の長さを見てください。

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2人とも左足が短いですね。

骨盤模型の左右腸骨に画板を当てたカットを見ると、左腸骨が上がっているのがよく分かります。

これだけ骨盤が歪んでいることで上半身が歪んでしまったのです。

骨盤の歪みは「腰痛」の主因ですが、お二人とも腰痛の症状があります。

 

2、身体の柔軟性が欠けている。

次のカットは、大仏座りと前屈です。

柔軟性がないということは、身体全体の「筋肉」が硬いということです。

三叉神経痛の方は特に、肩・首が緊張しています。

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当然「顔面」の筋肉も硬いということです。

顔面の筋肉が緊張していると「顎関節」に痛みや、噛み合わせが悪くなります。

お二人とも気になることがあると話されました。

 

3、疲労を常に感じる。

 お二人のお話を伺いました。

 女性は42歳、家族で商売をしているので余裕をもって休養する時間がない生活をして来たそうです。

肉体的に休養ができても、精神的には年中商売から離れられない状況だそうです。

平成25年に三叉神経痛を発症して、テグレトールを600mgから800mg服用することもあるそうですが、治まったり悪化を繰り返し、この4月からは起き上がることもままならない生活に陥り、テグレトールの外、精神安定剤・解熱鎮痛剤・潰瘍治療薬・漢方薬も処方されたが、症状は改善されず当センターを探したそうです。

MRIの検査では、脳幹の問題はないと言われたそうです。

 

 男性は60歳、海外の代理店の仕事をしているそうですが、終日パソコンとにらめっこで肉体的にも疲れるが、昨年11月に父親が入院してから看病等で大変になり、今年の1月に他界、更に、親交の深い友人2人急逝して、精神的に落ち込んでしまったそうです。

そして2月に入り、右眼の上から額にかけて「電気ショック」のような強い痛みが終日何回と出るようになり、鍼や整体の他、片頭痛薬・解熱鎮痛消炎薬を内科医に処方してもらったが効果がなく、当センターを探しあてたそうです。

 本人は「三叉神経痛」だとインターネットの情報をみて確信しているが、医師に三叉神経痛と診断されると、神経ブロック・手術・放射線などの治療を勧められるので、その前に当センターで治るのであれば、治したいと考えたそうです。

 

4、三叉神経痛の主因

骨盤内「仙腸関節」の亜脱臼が身体の歪みの主因ですから、この亜脱臼が問題です。

では、亜脱臼はなぜ起こるのでしょう。

原因は、骨盤に付着して身体の様々な動きを司る筋肉群の疲労なのです。

筋肉は、伸びたり縮んだりして身体を動かします。

動かすためには筋肉は、両端がどこかにつかまっていなければなりません。

これが専門用語で「起始・停止」といいますが、骨盤に付着していて、仙腸関節をヅラす筋肉は、背中側の「脊柱起立筋」お腹側では「腸腰筋」、身体の横では「臀筋」です。

脊柱起立筋は、体を伸ばす・捻じる・横に倒す時に主動する強靭な筋肉群です。

腸腰筋は、歩く時に太ももを上げる・前屈するときに主動する強靭な筋肉群です。

臀筋群は、股関節を内側・外側に動かし、歩く時お尻が下がらない様に支えます。

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人体の大小さまざまな骨は200余り、関節はその倍存在します。

関節を動かす筋肉も相当な数ですが、筋肉は、肉体的精神的疲労が溜まると「萎縮」する、縮むという性質を持っています。

その萎縮が一定のレベル以上に萎縮すると、強く付着点の骨を引っ張るのです。

骨盤に付着している先ほどの三つの筋肉群は強靭な筋肉ですから、その筋肉が萎縮すると骨盤は不安定な状態に置かれます。

人は利き足、利き手がありますから、疲れがたまりやすい側の筋肉が先に強く萎縮しますから、どちらかの仙腸関節がヅレるということです。

 

5、仙腸関節がズレることで起きる問題。

①バランスが不安定になるために、骨盤周辺筋肉が頑張ってふら付かない様に支えますから、通常の数倍のエネルギーを使います。

結果、筋肉は疲れて神経・血管を圧迫して腰痛を感じるようになるのです。

 

②バランスをとるために、仙骨の上に乗っている背骨が曲がり、頭と体の中心線を守ろうとします。

当然、左右肩の平行が失われ、顔も傾斜するから、肩首の筋肉群に負担が及び筋萎縮が進みます。

肩首の筋肉が一定レベルを超えて異常に萎縮すると、その不快な刺激情報が三叉神経節という神経細胞体に伝わり、三叉神経を刺激して痛みがでることも考えられます。

 

③骨盤の歪みは、脳脊髄液が入っている脊柱管を歪めることで、液の循環に影響が出ます。

その影響が、顔面の後ろに位置して、三叉神経線維を顔面に送り出す頭蓋骨の一つ「蝶形骨」に歪みをおこします。

次のカットが蝶形骨です。

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蝶が羽を開いた形をしていますが、この骨は骨盤の仙骨が歪むと、同じように歪むといわれています。

つまり、骨盤の歪みが脳脊髄液の循環に影響して、蝶形骨が歪むことで、この骨を貫く、上眼窩(か)裂を通る眼神経が刺激されると、眼から額に、正円孔を通る上顎神経が刺激されると頬から上顎に、卵円孔を通る下顎神経が刺激されると下の歯ぐき周辺に痛みが発現すると考えられます。

その根拠として、三叉神経痛は「顔を下に向けた時」或いは「首を不用意に動かした時」に発現することが知られています。

つまり、微妙に歪んでいる蝶形骨が、顔の動かし方で微妙に動き、刺激されやすい三叉神経繊維が刺激を受けて痛みが発現すると考えられます。

 

6、まとめ

 精神的肉体的疲労が筋萎縮をひき起こすと、その影響で骨盤が歪み、次第に身体全体に歪みが波及していきます。

歪みは、更に筋肉の緊張を招き、体の柔軟性が失われることから、血液循環、リンパ循環も停滞気味になり「疲労」が蓄積します。

疲労の蓄積は「神経」を鈍麻にさせますから、自分の身体の状態が自分で解からない神経失調症という不健康な状態におちいります。

神経が失調した人に限って、就寝が遅いのです。寝つけないから夜更かしになるのです。

更に睡眠不足で体調は悪化してゆきますから、三叉神経痛も次第に強くなります。

 

骨盤の歪みと三叉神経痛の関係など、多くの方は考えられないでしょうが、骨盤を正し、身体の緊張を取り、早寝を心がけ、腹8分7分の和食を心がけ、柔軟体操をしてリフレッシュして、病気は疲労が原因と理解出来れば、疲労をとる生活をこころがけていると、三叉神経痛は次第に消失してゆきます。

三叉神経痛の痛みは強く「自殺」を考える人もいます。

それほど辛い病気ではありますが、原因を理解すれば怖いことはありません。

「やることをやる人」には女神が微笑みます。

 

今回紹介した男性は3日間、女性は5日間の健康指導でしたが、帰られてからメールで連絡がありました。

その内容をそのまま掲載します。

男性

「髙橋健康指導センター  髙橋 様 お世話になります。 今月(4月)5・6・7日と3日間、三叉神経痛の治療のため訪問した近藤です。 その切はお世話になりました。ありがとうございます。 その後の様子をお知らせしたいと思いメールをいたします。

4月5日長野を訪れるまで、そして3日間の治療中も、毎日数回は右前頭部に激 痛の三叉神経痛が起きていました。 3日間の治療が終わり帰宅した夜、それまでの強い痛みとは変わってビリビリす る感じの軽い痛みが数回立て続けに起きました。 そして、それ以来、今日(4月)18日に至るまで、激痛の三叉神経痛は一度も起 きず、 2-3日に一回、忘れた頃にビリビリする軽い痛みが起こる程度です。 先生の指導に従い、身体のストレッチや野菜中心の食事にもなるべく留意して、 生活しています。 長時間座ったままのパソコン作業をやめるため、立ってパソコンをするようにパ ソコン・机の高さを変更しました。

 

ただ立ってやってると短時間で腰 が痛くなります。 立った姿勢でのパソコン作業は結構腰に負担かなと感じますが、腰が痛くなると作業をやめるので結果作業時間は短くなりまし た。 骨盤・背骨のズレは簡単に治るとは思えないので、がんばって少しずつでもストレッチを続けていきたいと思っています。  以上、ご報告いたします。 また時間を作って長野に行きたいと思っていますので、その時はまたよろしくお願いします」

 

女性

「先日は、親身になって治療していただいて、ありがとうございました。 帰宅してからも、先生に教えていただいた体操を毎日コツコツとやっています。 相変わらず痛みはありますが、テグレトールは1日3粒におさえられています。 このままテグレトールの量が減ったら嬉しいです。食事にも気を使うようになってきました、体が軽くなった気がしています。 先生の所に行くまでは寝たきりでしたが、火曜日から仕事にも復帰しています、気持ちも軽くなったので、少し痛むぐらいで落ち込む事も無くなりました、ありがとうございます」

 

三叉神経痛の悩みだけでなく、身体の不調で悩んでいる方はご相談ください。

解決策は必ずあるものです。

躊躇していると機会を逸してしまいます。

手遅れになると良くなるものも難しくなります。

                               2016年5月

                     高橋健康指導センター   髙橋 純一

大学病院は怖い、ぞんざいな手当てで苦しんだ体験

 

西洋医学における三叉神経痛の治療の順番は、1番「薬の服用」、2番「神経ブロックの注射」、3番「脳幹の手術」、4番「ガンマナイフ(放射線)」による治療が主たる手当です。

つまり、1番の手当をして効果が上がらないなどの状態が続くと、2番の方法を勧められます。

しかし、これらの治療法は「根本療法」ではなく、痛みを軽減することを目的に行われる治療法ですから、再発の確率が高いのです。

当センターに訪れる多くの方は、1番の手当の方が多く、2番、3番、4番の手当に疑問や恐怖心を抱いて、身体に害のない自然な手当を求めて来られます。

しかし、2番以降の手当てを受けた方もおりますが、その方の多くに後遺症が残っています。

後遺症の1番は「痺れ感」です。

強く出ている方は「汁もの」などが、口角から漏れてしまい苦しんでいます。

 当センターの手当で三叉神経痛の痛みは消えても「痺れ感」は消えないのが実状です。

後遺症として「痺れ感」は2番以降の手当てを受けた方の多くに見られます。

 さて、「ぞんざいな手当」とは、次の方の体験を紹介します。

9月の連休を利用して14日から16日まで3日間、娘さんに伴われて鹿児島県から来られた三沢(仮名)さん71歳です。

三沢さんが嫁いだのは「製材業」を営む家でした。

昔は今のように機械化が進んでおらず、運ばれてくる丸太を担いでの仕事を長年したそうです。

その力仕事をこなしてきた身体でしょう。筋肉質の均整のとれた身体つきで   

すが、肩の筋肉は非常に発達をしていて緊張も並みではありません。

上の写真から、正面写真、右骨盤の変異、次が骨盤を調整後の写真、次がうつ伏せで、骨盤の左右の腸骨の同一地点に画板を当てた写真、最後が骨盤腸骨に画板を当てたと分かりやすく説明した図です。

先ず、三沢さんの正面写真ですが、三叉神経痛の方の特徴である「顔の傾きや左右の肩の不均衡」がありません。

そして骨盤は「右側仙腸関節」の亜脱臼は相当ですが、調整すると即座に調整

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でき左右骨盤が整いました。

私は経験上から、このような身体の歪みが顕著でない方は、三叉神経痛の治りは速いと感じました。

また、朝食時に痛みが出るが、それ以降は出ないというのです。

これは骨盤が亜脱臼を起こしているので、身体全体に常に無理な負担がかかることから、筋肉が緊張する状態にあります。

更に、寝ていると動きがないために、筋肉はより緊張します。

そして肩から首の筋肉は「丸太を担いだ」過去の力仕事の為に、相当な筋緊張があることも加わって朝が一番硬いので、朝食時に問題が出るのですが、それ以降は身体を動かすことで、筋緊張がとれてきて痛みが出ないという原理です。

そして私が思った通りの3日間となりました。

 三沢さんは30歳頃から数回「ギックリ腰」を起こし、今回も腰の状態はよくないそうです。

三叉神経痛は65歳の頃、時々右臼歯の歯茎に刺すような痛みが発現します。

私立病院での診断で三叉神経痛と診断されたのでしょう「テグレトール」の処方を受け服用しますが「めまい」が酷く、また「吐き気」もでて服用を中止します。

痛みは不定期なので、酷い時はひたすら我慢して過ごしていましたが、我慢にも限界があり、68歳の時に大学病院を受診します。

大学病院では各種検査をして「右下顎の臼歯3本が変だ」ということから、抜歯しますが痛みは変わりません。

無駄な抜歯でしたが、「謝罪」の言葉もありませんでした。

現在も抜歯したままになっています。

そして「三叉神経痛」かも知れないと言われ、ブロック注射を右顎関節あたりから、痛みのある下顎に針を刺しての手当(熱凝固?)を受けます。

その後1ヶ月ほどは焼けただれるような痛みが続いたそうですが、口の痺れとビリビリ感、舌のザラつきの副作用が今日まで続いているそうです。

そして、この頃になって朝食時に6年前に味わった「エグれるような痛みが」再発してきたことから、当センターで指導を受けたいと来られたのですが、腰も痛いと訴えられていました。

 大学病院とは「研究する機関で治療する機関ではない」という話を聞いたことがあります。

新しい治療法や新薬の臨床試験を行う機関であることから、試験の対象となるのでしょう。

大学病院とは最新の信頼できる治療をしてくれるところであると、多くの方が妄想しています。

妄想の結果が、三沢さんは抜かれなくもよい臼歯を抜かれ、更に新しい治療法・・・?により副作用に見舞われてしまいました。

三叉神経痛の根本原因が不明の中で、「痛み」のみを緩和する手当てに奔走する余り、様々な薬剤を用いる手当ての結末は「副作用」による新たな苦しみを生むのです。

 ところが私の手当ては「根本療法」です。

常々私が申し上げていることは、三叉神経痛は身体の歪みから、筋肉が過緊張を起こし、その結果、血液循環が低下して疲労が回復しない状態の中で、更に身体を使うことから筋緊張が限界を越すことで、顔面を支配する三叉神経に痛みが発現するのです。

多くの方は、顎を動かす「咀嚼筋群」の過緊張ですから、食事をするとき、歯磨きをするときに痛みがでます。

そして骨盤の歪みは100%です。

骨盤を正し、身体の筋緊張を解消する手当てを継続すれば、次第に疲労が改善して元気な身体に戻れるのです。後は時間の問題で、三叉神経の痛みは解消してしまうのです。

死にたいと思うほどの痛みでも、時間が来れば消えてしまいます。

 三沢さんは一回の手当てで、腰の痛みがとれました。

2日目、朝の朝食は余り痛みがなかったそうですが、朝方頭痛に見舞われたようです。

3日目、痛みは消え身体が軽くなったと大変喜んでおられました。

 三沢さんに三叉神経痛以外の今日までの体調を伺うと、次のような自覚症状がありました。

*同じ姿勢が維持できない。*身体を延ばせない。 *居眠りをする。 

*寝付きが悪い。

*過緊張。 *イライラ(そわそわ)。*ヒステリー。 *ストレス。 

*頭痛、頭重。*首がいたむ。 *肩こり。*痰がよくでる。 *腰痛。 

*膝が痛い。 

*足がつる。*虫歯。 *涙目。*肌荒れ。*吹き出物。

 骨盤が亜脱臼を起こした中での日常生活は、如何に身体全体に負担を被るかということです。

骨盤が整えば、これらの不快な症状は次第に消えて行きます。

但し、3日間の手当てですから、私としては不安は残りました。

でも1週間後、素晴らしい手紙が届きましたので掲載させていただきます。

「拝啓、先日は、母娘共々治療していただき、本当にありがとうございました。(娘さんも腰が痛いと言うので手当てしました)

父が病気で亡くなった悲しみと、誰にも分かってもらえない痛みとで、ここ数年、笑顔も減り、苦しんでいる様子を見てきました。

今回、先生に御世話になり、びっくりするぐらい、明るい表情で話す様子を見ることができ、そして何より、体(肩)が軽くなった、腰も痛くなくなったと言って喜ぶ母の姿を見て、先生の所に連れて行ってよかったなと思っています。口の痛みは、今は落ち着いています。

ただ、ブロック注射をする前の、あの激痛に苦しんでいた姿を思い出すと、またいつか、痛みが出てしまったらどうしよう・・・と心配しています。

母は、先生が最後に話された言葉「体操を続けていればもう痛みが出ない」という言葉が支えになり、はりきって体操をしています。

私としては、もっと先生の所に長期間通わせたいと思っていますが、今は母のやる気、頑張りを見守っていきたいと思います。

(私も腰の痛みが、以前とは大分よくなってきています)

先生の治療を受けたり話を聞いたりしている間、ブロック注射をして、苦しむ前に先生の所に来れたらよかったのにと、何度も頭を過りました。(過ぎてしまったことを言っても仕方がないのですが・・・)

もし、また痛みが出るようなことがあれば、また治療に伺いたいと思っています。

その時は、どうぞよろしくお願いします。本当にありがとうございました。敬具」

心和むお手紙をいただきましたが、これが真実です。

 娘さんが言われたのですが「母は身体を動かさずにはいられない人で、今は製材の仕事はしていないのですが、製材所の草むしりや、細々とした後片づけなど毎日するのです」と、三叉神経痛が出ているのに、身体を休めることの重要性が分からなかったのです。

今まで蓄積した疲労により身体が歪んで三叉神経痛が一触即発の状態であったのに、身体をゆっくり休めることを怠った結果三叉神経痛が発現したのです。

「ゆっくりした生活を心がけてください」と、事細かに生活の仕方を指導しましたから、良い結果が出ているのでしょう。

幸運をお祈りしています。

                高橋健康指導センター 髙橋純一

テグレトール(三叉神経痛薬)から逃れる自然療法で頭すっきり

 三叉神経痛に罹患すると処方される定番が、カルバマゼピン系の「テグレトール」です。

f:id:kenkoshido:20160214055345p:plain100mgから処方されますが、効果の良否で800mg、更に効果がないと1200mgまで処方される方もいます。

薬はすべて副作用をもっていますから、服用しないことに限りますが、三叉神経痛の痛みは半端でなく、発作的に痛みが発現するため、痛みが出たら治まるまで動けません。

働き盛りの環境にあれば服用なしに生活は出来ないでしょうから、仕方ないことです。

しかし、カルバマゼピン系薬は非常に強い薬ですから、早めにおさらばする方法を講じないと、肝機能に重大な問題が生じる恐れがあります。

そればかりでなく「ふらつき、目まいから転倒しての骨折・眠気、記憶力の低下で仕事に集中できない、あくびが出やすく対人的に困る・反射運動能力の低下や眠気のためのケアレスミスや交通事故・言語障害(言葉がはっきりしない)・手のふるえ・食事が不味く便秘症」などを多くの方が訴えましたが、副作用はまだまだあります。

★重大な副作用(お薬辞典から)

①皮膚粘膜眼症候群(スティブンスージョンソン症候群・中毒性表皮壊死融解症)体中に紅班ができ、発熱や口腔粘膜の症状を伴ない、生命を脅かされる。

②再生不良性貧血など、赤血球・白血球・血小板が減少して出血しやすくなり、様々な症状がでる。感染症に侵されやすくなり生命がおびやかされる。

③発熱・せき・呼吸困難(ぜん息)、間質性肺炎が起きることがある。

④急性腎不全のため、腎臓機能が低下して身体の内部環境の維持が低下し様々な合併症が誘発される。

⑤肝機能障害から劇症肝炎に移行して生命がおびやかされる。

⑥リンパ節が腫れ、発熱・発疹・関節痛・白血球減少がおきることがある。

 白血球の減少により感染症に罹患しやすくなる。

⑦血栓塞栓症がおきるとことがある。心臓に起きれば心臓麻痺、脳に起きれば脳梗塞となる。

⑧抗利尿ホルモン不適合症候群が起きることがある。

 抗利尿ホルモンの調節機能が低下することで、体内の水分が増えて血液環境が悪化、意識障害を伴う。

⑨無菌性髄膜炎(発熱・頭痛・悪心・嘔吐・意識混濁)がおきることがある。

⑩悪性症候群(発熱・意識障害・無言症・強度の筋緊張・嚥下困難・瀕脈・発汗)がおきることがある。

⑪うっ血性心不全など心臓機能が低下して血液を送り出す力が弱るために、肺や末梢の組織にむくみが生じ、生き苦しくなることが有ります。

⑫アナフイラキシー反応(全身のアレルギー反応)により、様々な症状が発現する。重篤の場合は意識障害から呼吸困難となることもある。

★その他の副作用

アレルギー症状・膵炎・色素沈着・にきび・乏尿・頻尿・尿閉・眠気・めまい・幻覚・ふらつき・せん妄・知覚異常・インポテンス・末梢神経炎・注意力・集中力・反射運動能力の低下・立ちくらみ・抑うつ・頭痛・頭重・脱力・倦怠感・興奮・運動失調・不随意運動(ふるえ)・言語障害・錯乱・筋けいれん・異常眼球運動・水晶体混濁・複視・調節障害・眼振・口内炎・舌炎・腹痛・食欲不振・悪心・嘔吐・便秘・下痢・口渇・女性化乳房・乳汁露出・味覚異常・聴覚異常・脱毛・むくみ・発汗・発熱  以上

 

 重大な副作用、その他の副作用の外に、併用する薬剤により副作用が強まることもありますから、数種の薬服用は危険性が高まります。

他の薬と併用することに医師も注意はしているでしょうが、人がやることですから完全ではありません。

医師を信じたがために「廃人」とされてしまった方もいるのが現実です。

この病気に侵された方は最善の注意が必要なのです。

それにしても、生命の危篤状態を生み出す作用から、様々な不快症状を生み出す副作用の多さには驚きます。

これでは健全な日常生活は不可能です。

常にある種の副作用を感じながら、発作の発現におびえながら薬の服用生活です。

薬の副作用におさらばしたければ、神経ブッロク、脳幹の手術、ガンマナイフの治療法も存在しています。

しかし、効果があるか無いかは「博打」の域を出ません。

そして必ず副作用が伴います。副作用を伴なうことが西洋医学の特徴です。

危険極まりない側面を抱えているのです。

三叉神経痛に限らず、他の病でも薬を体内に入れることは避ける生き方が必要です。

インフルエンザにかかりたくないからワクチンを打ちます。その為に体調が悪くなる場合も多々あります。

最悪はアナフィラキシー症候群で死亡する人もいるのです。

厚労省はインフルエンザで死ぬ人より少ないといいますが、死んでしまう人もいるという事実が有ります。

薬と言う劇薬の怖さを知らないがための不幸です。

良心的な「医師」は、「命に支障が余りない症状には薬は使用しないことです」と述べています。

そのような医師も大勢存在していますが、薬の効能のみが大々的に宣伝されるので、知恵を持たない人は安易に手を出してしまうのです。

では本題に入り、三叉神経痛の痛みをどのようにして克服したらよいのでしょう。

 

 今回登場いただく方は、40代の働き盛りで大会社の管理職を務めるAさんです。

平成26年8月末、5年半にわたる米国ロスアンゼルス赴任より帰国します。

ロスでの生活は、気候条件もよく語学は大変でしたが、快適であったそうです。

東京での生活に戻ると、騒音や通勤ラッシュの混雑にストレスを感じての日々でしたが、次第に順応したそうです。

その様な中で10月に未経験の部署に異動となり、多忙な日々が始まります。11月に入ると右目のまぶたから額上部に痛みが発現しますが、暫くして治まります。

痛みの事など忘れていた平成27年9月に入ると、痛みが再燃してきます。

そのうちに消えるだろうと思ったそうですが、前とは違い、次第に強い痛みに変わり、特に朝起きた時の痛みは強く、10秒位続いたそうです。

これでは仕事にも支障が出る為に我慢できず病院を受診します。

検査の結果は「三叉神経痛」と診断されテグレトール100mgの服用が始まります。

しかし、痛みが次第に強くなったために10月中旬から600mg服用することで、我慢できる痛みに変わります。

薬の効果はあるのですが、困ったことは「勤務中に眠くなり記憶力が衰え、聞いたことを忘れてしまうこと・ふらふらすること・頭痛が頻繁に起きること」だそうです。

Aさんは薬の副作用が強いことは知っており、薬を減らすために、鍼灸院にも通いますが思うような効果がでません。

思うように仕事が遂行できるようにするために、薬以外の方法を真剣に探します。インターネットで三叉神経痛を検索すると、病院の治療法が多く、読んでみると結論は同じ治療に行きつくことに気付きます。

そして検索している中で、自然な手当て法で克服した体験談が数多く掲載されている、当センターのブログに到達します。

ホームページを読むと「体験コース」があったので、手当ての内容など、信頼ができるか判断するために日帰りで行くことを決意します。

長野市までは新幹線で1時間少しですから、行くことに抵抗はなかったそうです。

ただし、自分が納得できる手当てであることを祈っていたそうです。

当然でしょう。

数多くの病院や治療施設が存在する日本の首都、大都会東京であるにもかかわらず、薬から逃れられる療法を見つけることができなかったのですから、誰でもそのように考えます。

11月28日土曜日に体験コースを受け健康指導を受けることを決めます。

当初は、一週間休みをとるつもりでしたが、予定が入ってしまい、土曜、日曜を加えて3泊4日に縮小して12月10日から4日間の指導を受けます。

 私が三叉神経痛の原因は「身体の歪み」、そして歪みの主因は骨盤内「仙腸関節」の亜脱臼と申し上げています。

先ず、その歪みを見ます。

①骨盤は左仙腸関節に歪みが有りますから、左足が短くなっています。

②うつ伏せで左右骨盤の上端に画板を置くと、左腸骨が上がっていることが確認できます。(③模型の赤線に画板を置いた)

   ①

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 この骨盤の歪みが、背骨を歪ませ、更に背骨に捻じれが加わります。

捻じれは背骨の上部、首の骨で最大となりますから、顔が傾斜するのです。

また、左右の肩を見ても捻じれを確認することができます。

①正面写真を見ると、顔が右に傾いています。

Aさんは、右目のまぶたから右ひたい周辺に痛みが出ています。

この顔の歪みが問題です。

②背中側から見ると左右の肩の高さが不均衡で、右肩が前方に捻じれていることが確認できます。(見方が慣れないと難しいのですが、お分かりいただけますか)

右肩が前方に捻じれるということは、背中の骨が捻じれているということです。

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 今回はAさんに協力して頂き首をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影してみました。

すると思わぬ発見がありました。

医師の診断では、組織(器質)に問題がないということです。

確かに組織には問題はないのですが、しかし、③水平画像(輪切り)で頸椎の2番3番の椎間板を見ると、脊柱管(脊髄神経)が右側に捻じれていることがはっきり確認できます。

骨盤の歪みが背骨を捻じらせると、脊柱管も捻じれるという証拠です。

この状態からは次の事が考えられます。

1、脊柱管が捻じれると、三叉神経の出口「脳幹の橋」にも捻じれが出るのではな 

いか。捻じれることで三叉神経線維に絡まる動静脈に影響が及び三叉神経痛を発 

現する原因の一つになる。

2、三叉神経は顔面に出る前に「蝶形骨」を貫通するが、脊柱管の捻じれが蝶形骨 

 にも微妙な歪みをもたらすのではないか。

蝶形骨が歪むことで、貫通する三叉神経を刺激することで痛みが発現することも  

考えられる。

3、MRIを見ると、脊柱管も周りの組織も右側に捻じれています。

  首の骨の中を通る脳幹の栄養血管(椎骨動脈)が頭蓋骨内に入る大孔(穴)での圧迫  

が、三叉神経痛に関与することも考えられる。

また、頸椎(首の骨)の右側知覚神経も偏った筋肉群に圧迫され、その刺激が上向し  

て三叉神経を刺激することで三叉神経痛が発現することも考えられる。

 

以上が脊柱の捻じれにより考えられる問題ですが、問題の解決法は「骨盤を正し、身体の歪みを正す」ことに尽きます。

Aさんは、4日間の中で一日2回の仙腸関節調整を受けました。

そして、帰宅後の自己療法として、ストレッチを学び、筋肉を緩める「ゴムバンド」運動法・首の筋肉を緩めるT型枕の使用法を学び、日々の生活の質向上の原則を学び、健康を維持する食事療法も学びました。

600mgのテグレトールも勇気をだして200mgまで落としました。

私は思い切って止めたらどうかと、3日目に説得しましたが、「痛みの再燃が心配だから、今後200mgで痛みが再発しなかったら、体調を見てやってみます」と言われました。

Aさんは現役の会社員です。責任ある立場にもありますから、勤務中に痛みが出ると仕事に支障が出ます。

それが心配で止められないのですが、理由は理解できます。

自由業の方でしたら思い切ってできるのですが、職業がら仕方ないことでしょう。

4日間の勉強は終わりました。

三叉神経痛はテグレを200mgに落としたが全く出ていないということです。

そして、200mgに落としたことで、頭がスッキリして爽快になったと喜んで話してくれました。

平成27年12月30日メールがAさんから届きました。

全文を掲載します。

「高橋先生  今月10日から13日まで三叉神経痛の集中治療をして頂きました東京のAです。 その節は妻共々大変お世話になり、ありがとうございました。 おかげ様で、治療をして頂いて以来、本日まで三叉神経痛の痛みは出ておりません。 テグレトールは200mg/日服用しているものの、副作用を感じることはなく、すっきりとした日々を送っています。 この分であれば、お正月には少々お酒も飲めるのではないかと楽しみにしています。 ご指導頂きました腰と肩のゴムバンド体操、免棒、T字枕は、出張時以外、毎日欠かさず行っております。 また、妻に協力してもらって、食事も少しずつ改善しており、一昨日から玄米食も始めました。 再び発作が起こらないことを願いながら、健康に気を配って生活して行きたいと思います。

仕事がら、長い休みを取りにくいのですが、また近いうちにご指導を頂ければと思っております。 引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。 長野からは雪の便りも聞こえてきますが、お元気で良いお年をお迎え下さい。」

 一日も早く薬と縁が切れることを願わずにはいられません。

でも、600mgまで増えた薬を200mgまで落とせたということは、三叉神経痛を発現させている問題が、大分解決してきているということです。

その問題とは、くだんの身体の歪みです。

今日まで痛みの発現がないということは、自己療法でも効果が上がっているという証拠です。

2月も中旬を迎えましたが、今日まで連絡がないということは痛みは治まっているということです。 

三叉神経痛でお悩みの方「百聞は一見にしかず」です。

薬や手術に頼ることは命を傷つける行為です。真っ新な身体を大切にされる生き方を選択してください。

短い期間でも多くのことを学ぶことができ、必ずやあなたの健康に寄与できるものと確信しています。

            平成28年2月中旬 高橋健康指導センター 高橋純一

手術4回・ガンマナイフ2回、そして再発繰り返しの三叉神経痛も、当センターで克服した体験談!

 北陸から来られた今年67歳の、(仮名)君代さんに三叉神経痛の症状が発現したのは37歳の時です。

当時は、洋品店に勤めていましたが、それほどの激務ではなったそうですが、左歯ぐき奥にピクピクという痛みが発現します。

当然歯が悪くなった思い歯科医院を受診しますが、検査の結果、歯の異常はないと診断されます。

しかし、ピクピクと云う痛みが消えないので、歯科医院を数件代えて診察を受けます。

 麻酔を打って様子をみることもしましたが、麻酔が切れると痛みが再燃して原因は中々分かりませんでした。

半年ほど経過したころかかった歯科医院で、三叉神経痛ではないかと診断され、地元の総合病院を紹介されました。

診断名は三叉神経痛で「テグレトール」を200mg処方され服用することで痛みは消えましたが、半年経過しても薬の服用を止めると痛みが発現することに「この薬をずっと飲み続けなければならない」不安が広がります。

 医師に相談すると手術を勧められ「良くなると思いますよ!」と云われ、手術を受けてみます。

手術の効果はあり痛みは消え「よかった」と喜びました。

この病院では「手術は一回しかできません」と云われ、また、手術前に「手術をすると痺れ感が出ることはあります」と、副作用の説明があったそうですがが、痺れは出ませんでした。

手術代は高額医療費負担が適用され、9万円弱は実費がかかり、更に

10日ほど入院しましたから、保険適用のない費用が数万円はかかったそうです。

しかし、1年が経過したころに、再発してしまいました。

  仕方なく、再度薬服用の生活に戻る中で、御主人が別の県に三叉神経痛の治療を専門にやっている、総合病院をインターネットで見付けてくれて「藁にもすがる気持ちで」受診します。

その病院では「手術は何回もできます」と云われ、早速受けてみます。

しかし、3カ月ほど痛みは消えましたが再発します。

そして今回の手術で、前の病院で云われた「痺れ感が左顔面に出ます」が、医師からは「それは仕方ないことです」と云われたそうです。

 再度手術を2回この病院で受けたそうですが、暫くは効果があるのですが再発します。

医師は再発を繰り返す君代さんに対して「ガンマナイフ(放射線)」と云う治療法もあるので、やってみることを勧められます。

他に治療法がないので、良いという治療法があるのであれば薬と縁を切りたいので直ぐに受けてみます。

しかし結果は、数か月で再発してしまいます。

ガンマナイフは保険適用がないので30万円(現在は保険適用とのことです)ほど掛かったそうですが、生命保険に加入していて、その保険で支払うことができたそうです。

 君代さんも手術やガンマナイフの効果について「同じ患者さんがいれば話を聞きたい」と思ったそうですが、待合室でも、入院した病室でも、三叉神経痛の患者さんと同室にはならず、聞くことは出来なかったと話されました。

 その後、手術により数年痛みが消えることもありましたが、再発すると薬服用の生活に戻り、痛みが酷くなると手術そして再度ガンマナイフも受けました。

  平成25年3月に2回目のガンマナイフ治療を受けますが、ひと月ほどで再発してしまいます。

医師には、再度ガンマナイフの治療をすすめられましたが、子供さんが「お母さん、そんな治療をいつまでも続けていると、命が危うくなると危機感を持ち、良い手当法はないものか!」とインターネットで探してくれたのです。

  そして、薬も手術も不要な自然療法で効果を上げている当センターのブログを見つけて、平成25年6月11日から当センターで健康指導を受けます。

君代さんが服用している薬は、三叉神経痛に「テグレトール100mg」。

27歳から血糖値が高く「HbA1c 7.8」[血糖値146]で、ダイアグリコ40mg、メトグルコ250mgも服用していました。

 三叉神経の痛みは左側上顎奥歯付近に、突然ピクピクと予兆があり、その後強い痛みが発現します。また、左おでこ付近にも出ることがありました。

ガンマナイフを受ける前は、発現すると30分以上痛みが続きましたが、ガンマナイフの治療後は30分以上の痛みは消えたそうです。

そして、予兆があると直ぐに「テグレトール」を服用することで、強い痛みを防ぐことはできたそうですが、毎日服用する状態でした。

三叉神経の痛みの回数はこの頃が多くなってきているとのことです。

 当センターでの経過を記します。

6月11日(火)朝5時に家を出たとのことで、9時に当センター到着。

     当日2回の健康指導を受ける。

12日(水)ピリピリ感が少なくなって楽になった。

13日(木)朝から痛みが出て、二日間は薬を止めていたが、今日は服用する。

朝食は摂ることができない。

当然、歯磨き、お化粧もできない。

午後になり少し楽になる。

今日は朝から鈍よりとした天候だから、辛いと話す。

天気の悪い日、冷たい風に当たるといつも痛みが酷くなるとのこと。

夜シャンプーをしようと顔を下げたところ、激痛が頭全体を走り慌てて薬を服用する。

ただ、今までは痛みが出た時コップの水を飲むと痛みが強くなるのでストローで飲んでいたが、今回はコップの水を飲むことができた。

変化が出てきている感じがする。

14日(金)昨日の痛みは過去に例がないほどのピリピリだったが、今朝からはずっと続いていたピリピリ感が全く消えている。薬の効力も消えているはずなのに。

15日(土)朝お化粧を始めたら、「おでこ周辺」に前兆がでたのでやめる。

食事、歯磨きは全く問題がない。

16日(日)朝おでこにピクピクが少し来たが、午後からは出ない。

17日(月)今日は一日発現がない。

18日(火)今日も快調痛みはでない。非常に嬉しいと話してくれた。

19日(水)痛みはでない。

20日(木)午前一回の健康指導で終了とする。当然痛みの発現はない。

 10日間の健康指導で痛みの発現は治まりました。

今までに関わった多くの三叉神経痛を発症した方は、手を多く使う仕事に従事することで、肩こりがひどいことが共通事項です。

また、神経が細やかで緊張するタイプですから、ストレスで「交感神経が過剰となり、骨盤が歪みやすい」という共通点を持っています。

  君代さんの三叉神経痛発症の原因は探ると、発症当時は肩凝りが酷くなる仕事はしていません。洋品店に20年勤めたが激務ではなかったそうです。

原因はもう一つの方です。

気持ちが細やかで気を使うタイプです。

そして、小まめに早足で動き仕事をこなすので、疲れを蓄積したと推測するのですが、本人は自覚なかったそうですから、自律神経が失調していたのでしょう。

その証拠に、こんな話をしてくれました。

「君代さんは60歳から5年間、レストランで働きます。上司の方から、そんなに早足で動いても給料は変わらないよ!」と冗談を云われたそうですから、如何に小まめに動く方がお分かり頂けますね。

この緊張が骨盤を歪ませ、上肢の歪みへと進み、結果として肩や首の筋肉が過緊張を起こしたのです。

当然の如く君代さん自覚はないのですが、肩、首の緊張は並みではありませんでした。

このように自覚が無い方も多いのです。

その証拠に君代さんの身体の歪みを見てください。

説明します。    

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上から、正面写真は右に顔が傾斜しています。頸椎の上部が右に曲がっているということです。

両肩も並行ではありませんから、背骨がゆがんでいます。

次が、左仙腸関節の左が大きく亜脱臼を起こしていますから、左足が短いのです。

下は、仙腸関節調整をした後の写真で両足が揃いました。

この状態がキープできれば身体の歪みは修正されてきます。

キープするためには、筋緊張を取る整体(仙腸関節調整)を継続することです。当センターでは1日に2回の施術と筋緊張をとる光線療法を継続します。

 君代さんは骨盤の歪みは非常に大きく、背骨が歪み、捻じれているために、上半身の肩や首、背中はいやが上にも筋緊張が誘発される状態です。

「①の写真を見れば身体の歪みがよく理解できるでしょう。この歪みが問題なのですが、西洋医学は一切問題にしていません」

この歪みのために起きている筋緊張が三叉神経痛の原因となるのです。

  君代さんは三叉神経痛に侵されて30年間に、薬の服用、脳幹手術4回、ガンマナイフ(放射線)2回を受けましたが、再発の繰り返しでした。

これら西洋医学の治療で、命に関わる副作用が発現しなかったことは驚きです。

運が良かったということでしょう。

しかし、手術の後遺症として「左顔面麻痺」は、この10日間の手当てで消失はできませんでした。

手術の後遺症消失は、今後どのように推移するかは未知数ですが、必ず西洋医学の治療には付きまとう副作用です。

西洋医学が得意な疾病、不得手な疾病を見分ける知識を、皆さんに持っていただきたいと、強く感じた一例です。

 

 また、君代さんが情報を入手したいと同じ患者さんを探したが、病院内の意図的とも思える処置で、同じことで悩む患者さんと会えなかったという話は、私の脳裏から離れないのです。

また、疑問に思うのは、手術は微小血管を三叉神経線維から剥がす手術です。

最初の富山の総合病院では、手術は一回しかできませんと医師が言ったそうです。

しかし、石川県の総合病院では、君代さんが「前の病院では一回しか手術は出来ない」と言われたと質問したところ、医院長といわれる方は「そんなことはないです」と、薄笑いをしながら「何回でも手術はできます」と返答したというのです。

三叉神経線維に絡まる動静脈がそんなに多いのか、私には理解できません。

悪い言い方ですが、患者の足元を見ての悪質行為ではないでしょうか。

このような例が日本全国存在していると思うのです。

 

君代さんは短期間で痛みが消失しました。

手術4回、ガンマナイフ2回、そして薬の服用の30年です。

そのような重症と言える君代さんですが、痺れ感の克服は出来ませんでしたが、痛みは完全に消えました。

つまり、三叉神経線維を刺激するある部分の緊張がが、私の手当ての中で無くなったという事でしょう。

つまり、身体の歪みが修正され、筋緊張がとれたということです。

三叉神経痛の痛みは鋭く、罹患した方の苦痛は想像ができません。

しかし、このような方がいることは事実なのです。

薬・手術・放射線という医療のみでなく、別の解決方法は存在しているのです。

 

 平成25年6月に君代さんは当センターに来られ痛みは消失しました。

その後の連絡で「痺れ感は消失していない」という報告です。

そして平成27年にこんなことが有りました。

電話で「友人が、あなたは肩凝りが酷いので、いい物をあげる」といわれてもらったものが「低周波の治療器」です。

君代さんが肩に張って使用したところが「三叉神経痛」が発現してしまったのです。

 早速富山からご主人の車で飛んできました。

痛みはまだ出ていますかと言うと「もう治まっている」というのです。

一泊して次の日も様子を見ましたが、三叉神経痛は発現しません。

つまり、君代さんの肩・首の筋緊張はまだ残っているのですが、小康状態を保っているのです。

低周波の器具で刺激すると、筋肉は極度に萎縮します。

その電気刺激が、首の骨(頸椎)の脊髄神経を刺激して三叉神経線維が興奮したのです。

油断をしないで筋肉を緩める「めん棒」や体操を継続するように指導しました。

また、「痺れ感はどうですか」と言う質問もしましたが「痺れはある」という返答でした。

その後「変調が有れば直ぐに伺いますと言われましたが、平成28年を迎えても連絡はありません」

暮れに「立山」という純米酒が届きました。

調子が良いということです。

 

三叉神経痛など難症でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

必ず解決策はあるものです。

 

《悠々自適の生涯は健康法を学び実践することです。

平成28年2月28日から「実践の健康講座」を6回シリーズで毎月一回開催します。

詳しくは、私のホームページに開催要領が載っていますのでご覧ください。

三叉神経で苦しんでいる方のみでなく、健康に関心のある方の参加をお待ちしています。

日本全国から長野へ「遠いな!」と感じるか。

「近い」と感じるか、人生は一回限り、本当の健康法を会得するメリットは、はかり知れないものがあると私は思うのです。

老後を旅行や趣味で愉しんでいる方も多いのですが、健康でなければ、その楽しみも半減してしまいます。

不健康とは、健康で生き抜く「原理原則」を知らないがために起きている状態です。

学ぶ姿勢を持ち合わせていないための不幸でしょう。》

                 平成28年1月 高橋健康指導センター 高橋純一

 

 

一年後の経過報告は生活内容を改めたことで、三叉神経痛をほぼ乗り越えた内容です

 

 

 昨年1月に一週間の健康指導を受けてから2週間後に、かなりよい状態になったという報告をいただきました。

その後、状態によっては再度健康指導を受けに来るという事でしたが、お見えになりませんでしたのでどうされたか気にはなっていました。

その矢先の昨年11月25日に、次のような経過報告を頂きました。

一週間の健康指導でしたが、問題点を洗い出して、自己の生活改善もしたことで、あの苦しさを乗り越えた報告です。

原文のまま紹介させていただきます。

「高橋先生、今年の1月にお世話になりました(仮名)相沢厚久でございます。 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。 本日は改めてお礼と近況の報告をさせていただきたいと思いメールをさせていただいております。

もっと早くご連絡を差し上げたかったのですが7月に母が亡くなり、その後はピアノ教室の11月の発表会の準備等によりなかなかチャンスがなく、失礼いたしました。

結論から申しますと、三叉神経痛による激痛は消えました。

かつての激痛は現在単なる「違和感」または「軽い痛み」に変わりました。食事の時も会話の時も、笑う時も、ヒゲそりの時も、痛みはありません。 右耳の前の辺りを押さえつけても痛くありません。 

寝る前に歯を磨くときだけ「チクッ」という軽い痛みはあります。特に夜、寝る前は痛みがやや強くなりますが、7時間ほど寝ますと朝には嘘のように痛みが消えています。最近はそのような毎日です。 

痛みには数秒の前兆がありまして「来るぞ来るぞ」という感覚の後、以前は激痛だったのです。

今もそのような前兆はあるのですが、そのあと「違和感」または「軽い痛み」が来ます。

上に書きましたように痛みは夜だけです。  結果的に通常の生活を取り戻すことができました。

これも高橋先生の治療とご指導のお陰でございます。 なんと感謝したらいいかわからないくらい程で、長野に足をむけて寝られない気持ちです。

 お世話になってからほぼ1年で、生活習慣はガラリと変わり、特に睡眠の重要度、食事の習慣の大切さは先生のご指導なしには認識できないものでした。

 

 少し長くなりますが、これまでの変化を具体的に書いてみたいと思います。

 現在、毎日寝る前にゴムバンドを肩と腰に巻いてラジオ体操をやっております。 私の巻き方が下手なのか、肩に巻く細いバンドは外れやすいのですね。それでバンドの片方に大きめの輪っこを作り、それを片腕にまいてからタスキを作っています。 

 教わったように太い方のバンドは腰に巻いて腰をグルグル回しております。結果として姿勢が良くなったような気がします。肩こりや腰痛はありません。

 免棒はあまり使っておりませんが、これから寒くなるに従って使用頻度は増えると思います。

安部司、渡辺雄二、の両氏が書いたそれぞれ食品添加物に関する本を読み、食べ物を選ぶ参考にしております。

亜硝酸ナトリウムの入っていないハム・ソーセージを食べています。調べた結果、信州ハム製は添加物が少ないということで、ハムやソーセージは信州ハム製と決めています。

ネイチャーメイドの「マルチビタミン&ミネラル」は以前から呑んでおりましたが、以前(高橋先生の治療の前)は目安とされる「一日2粒」ではなく、一日1粒だけ呑んでいました。

それを今は、通常の目安とされる2粒にしたところ、それまで飲んでいたグレープフルーツジュースが飲みたくなくなりました。

お話しましたが、以前はグレープフルーツジュースを一日1リットル飲んでいました。

現在の水分補給は、先生から教わったように水としております。ボトル入りの水を48本単位で買っています。

睡眠時間は最低7時間は維持するよう努めております。レッスンの合間に横になって短時間の昼寝をしますので、トータルしたら一日8時間くらいになります。

柿ピーのようなお菓子が好きだったのですが、カラメル色素が入っているということですので柿ピーは止め、お菓子はピーナツに変更しました。

パンはショートニングやマーガリンの入っていないものを食べています。

チーズは、プロセスチーズは止め、ナチュラルチーズに限定しています。

納豆は有機納豆だけ食べています。

サラダは毎日いただいております。

 お通じは毎日出るようになりました。 これは私にとっては大革命です。 以前は「毎日、便の出る人などいないだろう」と思っておりました。

体重は、先生のところでお世話になった時より3キロ位減りました。というより減らしました。体の調子は非常に良好です。現在68キロ代を維持しています。

食べ物を改良した結果、食費が以前の2~3倍かかりますが、その程度のお金を払う価値は十分あると感じております。 

添加物に関する本で、「添加物を入れる理由が経済的なものだ」ということを知りましたが、理解もできます。

最近、体が温かく感じます。 外の気温は日に日に下がっていますが、あまり寒いとは感じません。

 太陽が出ているときはベランダに出て、右前頭部を太陽に当てています。右前頭部を太陽に当てると気持ち良いような感じがします。左側は何も感じません。

 痛み止めのために通っていた鍼は、夏頃止めました。痛くないので鍼に通う必要がなくなりました。

リンゴが普通に食べられるようになりました。以前は八等分したリンゴが食べられませんでした。

この程度の口を空けても激痛が走ったからです。現在はリンゴも梨も普通に食べられるようになりました。

 

三叉神経痛の回復の要因かどうかはわかりませんが、頭の形が変わりました。まず、以前太っていた時は仰向けで寝ることができませんでした。

上を向きますと呼吸が止まってしまうようなので、無意識に横を向いて寝ておりました。

その時の癖で、頭の右側を下にして寝ておりました。

ある日気づいたのが「頭の右側が左側より小さい」ということでした。痛みの出る前からそれには気づいておりました。

その後痛みが出始め、痛みの原因を探っていた数年前にわかったのが、CTスキャンの画像でも明らかに頭部の右側が小さくなっているということでした。右側の鼻の穴の気道が狭くなっており、耳鼻科の医者は「右側の気道の通りが悪いと感染しやすいから注意するように」というアドバイスをいただきました。

歯医者や耳鼻科に行っていた時は既に強い痛みが出ておりましたので、頭の右側を下にしては眠られなくなっていました。

痛みが強くなっていたのは20キロ減量した後でしたので、仰向けで寝ることは可能でした。しかし、その時はまだ右の鼻の穴の空気の通りはあまりよくありませんでした。

その後、高橋先生のアドバイスで睡眠時間を増やした結果、右の頭のサイズが大きくなり、右の鼻の穴でスースー呼吸できるようになりました。頭の右側がポコンと出てきましたので、眼鏡屋へいってメガネのフレームの形を何度か調整してもらったほどです。

現在も右の鼻の穴からスースーとスムーズに呼吸ができています。右耳の穴は明らかに深くなりました。頭の右側は最低でも1cmは隆起したと思います。

 

体だけでなく集中力も回復し、先日の発表会では自分としては良いレベルでの演奏ができました。

録音は10月中に行いましたが、自分で改めて聴いてみて、「集中力が回復した」という感じの演奏でした。 今も毎日ピアノの練習は続けておりますが、練習中、神経痛の痛みは全く出ません。

 

沢山書きましたが、いつかまた改めて経過等ご報告したいと思います。

改めてお礼を申し上げ失礼いたします。

お元気でお過ごしください。(仮称)相沢厚久」

「髙橋貞平のコメント」

 三叉神経痛の回復の要因かどうか分からないが、頭の形が変わったという記述があります。

総体的に三叉神経痛が軽減したのは、身体の歪みが正されてきたということです。

そして、90㌔の体重で右側に横向きで寝ていたことで、右の肩から首筋が過緊張を起こしたのです。

更にスカイプ機能を使い、カメラの方向に首を捻じっていたことが更に首の筋肉を緊張させたのです。一人のレッスンが1時間身体を捻じっていたのです。

右側を下にして寝ていたことで、頭蓋骨・顔面骨右側が圧迫を受け、右側の鼻骨や側頭骨に歪みが生じたのです。更にいえば、側頭骨と頂頭骨には咀嚼筋の筋肉が付着しています。

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この筋肉も圧迫を受け筋緊張が顎関節の動きを歪めたということもあるでしょう。

身体は不自然な状態に置かれ続けると、変形するということです。

正しい寝方や、正しい身体の使い方を誤ると三叉神経痛が発現するという事実があるということです。

相沢さんは、生活の中身も改善しています。

食事についても気を使っています。

運動についても気を使っています。

睡眠についても気を使っています。

カメラは正面から見ることにしたということです。

 

それらの効果が次第に反映されて、痛みが次第に消えてきているのです。

三叉神経痛は自己努力でもここまで改善されるという事実です。

痛みが完全に消える日も遠いことではないと思います。

平成28年1月 高橋健康指導センター 髙橋純一

三叉神経痛を克服するには発現の原因を探り、改めることが一番重要です。

 様々な職業の方が手当てを受けにこられますが、「ピアノの先生」も数名来られています。

平成27年1月9日から一週間の予定で来られた(仮名)相沢厚久さんも、ピアノの先生で夜10時、11時まで指導されているそうです。

何故、そんなに遅くまでレッスンをする人がいるのか疑問に思ったら驚きです。

地球の裏側の国の生徒も何名もいて、向こうの朝7時から「インターネット」のカメラを利用してレッスンを1時間単位でするのだそうです。

当然こちらは夜の7時からの指導となるのです。

指導が終わって、夕食、入浴などをしていると、寝るのが午前様になるのは当たり前ということです。

  

 三叉神経痛のみならず病気に罹患している方のお話を伺うと、就寝時間が全員遅いという結論になりますが、これは日本人のほとんど夜型人間になっているという実態です。

でも、健康の条件は「早寝早起き」が鉄則ですから、体調の優れない方は早く就寝する努力は絶対必要です。

因みに私は午後8時か9時には寝ていますから、これは異常でしょうかね。

そして朝は早く、夜明け前には起きてやりたいことをゆっくりとやっています。

 

 さて、数名のピアノの先生を御世話いたしましたが、皆さん上肢の筋緊張は異常です。

それもその筈、ピアノは上半身を酷使します。

先生といえども生徒に教えるためには少なくも毎日1時間は弾くそうですから、365日上肢は疲労します。

それだけではなく、先生になるまでには過酷な練習に身をやつしたでしょうから、筋肉も出来上がりますが、疲労の蓄積もあるのです。

 

 練習を始める前に全身を緩めるストレッチをして、終了後にも疲れを癒す軽い運 動などをすれば、この様な病に罹患する確率は低くなるでしょうが、そのようなことに注意を払わなかった結果であろうと思います。

三叉神経痛の根本原因は常々申し上げているように「骨盤内」仙腸関節の亜脱臼です。

この関節の左右どちらかが歪むことで、背骨がS字状に歪み(逆Sもあり)顔がどちらかに傾きます。

当然左右の肩は平衡を欠き、片側の傾斜が大きくなります。

更に、背骨が捻じれますからどちらかの肩が前方に出ています。

この状態ですと、肩や首の筋肉は片側に偏った緊張を強いられますが、更に、この状態でピアノを弾くことで、緊張を強いられている筋肉はより緊張度を増す結果になるのです。

肩や首には様々な筋肉が深層、中層、表層に存在していますが、それらの筋肉を養う栄養血管も、筋緊張に圧迫され流れが低下をしてしまうことで、筋肉の緊張はいやが上にも最悪な環境におかれてしまうのです。

 今回お見えになった相沢さんは三叉神経痛が右奥歯周辺(下顎神経)と、右目と右耳の奥から額(眼神経)にかけて「ナイフで刺される」激痛で苦しんでおられました。

発現している時間は5秒ほどですが、出るとレッスンの指導はちょっとできなくなるそうです。

 

 上肢の緊張が何故、三叉神経痛に結びつくのでしょう。

相沢さんは、右肩の一部、右側首の一部を押圧すると、的確に右目上の「額」に痛みが発現するのです。

まるでその部分にスイッチがあるようで、こんな特徴を持った方は私も初めての経験でした。

 

 身体の知覚神経(触れられたことを脳に伝える神経)は、背骨の「脳脊髄神経」からでています。

どの部分は、何番の背骨の神経からというように、首、背中、腰、骨盤から神経線維がある部分を支配していて、その部分に刺激が起きると、瞬時に脳神経に伝わります。

その速さは秒速で、触れると同時に刺激は脳に伝わります。

 

 肩首の知覚神経は頸椎(首の骨の中の脊髄神経)を経て脳に伝わります。

その刺激が三叉神経の眼神経を刺激して、眼や額に激痛が発現します。つまり、肩首の筋緊張が異常というレベルなのでしょう。

その緊張度が強い部分を押すことで、その強度の強い刺激(インパルス)が、脊髄神経の中を脳に向かって上向する過程で、脳幹の橋で三叉神経繊維にも衝撃波が伝わると考えるべきでしょう。

 

 そう考えると合点がいく理由があります。

三叉神経痛の方の歪みを取る「施術」をするときに、身体の向きを変えたりする際「首」を動かすと、三叉神経痛が発現するのです。

そして幾日かすると身体を動かしても痛みが弱くなるか、発現しなくなると、三叉神経痛の発作が治まるという事実もあります。

相沢さんも一週間の治療でしたが、そのスイッチ部分を押すと痛みは発現するのですが、日毎に弱くなってきました。

相沢さん曰く「弱い頭痛という感じになりました」と最終日に表現されました。

更に相沢さんの首の筋肉が異常に緊張しているのは、スカイプ機能を使ってピアノのレッスンをするときは、カメラの方に首を常に捻じっているというのです。

この影響が首の筋肉を過緊張させてしまった原因でしょう。

 

 三叉神経痛の発現する機序は色々あるということが理解できます。

相沢さんは、右奥歯にも痛みが出ます。

どのように出るのか伺いました。

①冷たいものはストローを使用しないと歯にしみて飲むことができない。

②口を少しでも開くと痛みがでる。

③唇に触れても痛みが出る。

④歯磨き、ひげそりは痛みが出るので大変。

⑤会話も口を大きく開けては喋れない。

以上の訴えは三叉神経の「下顎神経」の支配領域で起きています。

 

 額は、三叉神経の三本ある神経の「眼神経」で、残りの「上顎神経」は上顎から頬の辺を支配しているのですが、その神経は大丈夫なようです。

下顎神経からの痛みは経験上「咀嚼筋」という、口を動かす筋肉群が異常に緊張することで起きることが分かっています。

(西洋医学では全く考えられてはいません。私の考えです)

 

 顔面骨と頭蓋骨は切り離せません。

これらは15種23個の骨が連なって構成されています。

これらの骨が「動く」「歪む」などは、一般には考えられていません。

しかし、これらの骨もゆがむのです。

つまり、骨盤が歪み、背骨がゆがむと、顔がどちらかに傾きます。

すると前段でお話ししましたが、傾斜することで、微妙な狂いが顔面・頭蓋骨に起こるのです。

三叉神経は、頭蓋骨の側面を通って顔面に出てきます。

神経線維は一本の線ですが、顔面に出る前に神経節で3本に(眼神経・上顎神経・下顎神経)に分かれます。

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その時顔面の後ろにある壁(蝶形骨)を貫通してでてきます。貫通する孔を、眼神経は上眼窩裂(かれつ)から、上顎神経は正円孔から、下顎神経は卵円孔からでてきますが、

この蝶形骨(蝶が羽を開いている形)が問題です。

この骨は実は動くことがわかっています。

顔が傾いていると蝶形骨も微妙に歪み、三叉神経繊維も歪みが生じます。

蝶形骨は顔の動きに連動して微妙に動きますから、動いたときに三叉神経に刺激が加わると痛みが発現することもあると考えられます。

 また、咀嚼筋(口を動かす筋肉)は「蝶形骨」に関わっています。

筋肉は、必ずどこかにつかまって動きをつくります。

咀嚼筋の内、下顎(アゴ)を動かす「外側翼突筋・内側翼突筋」は蝶形骨と下顎骨に付着することで、延びたり縮んだりして口を動かします。

蝶形骨が歪むと下顎の動きに微妙なくるいが起きることで、咀嚼筋自体が筋緊張を余儀なくされます。

咀嚼筋の知覚神経は三叉神経支配ですから、咀嚼筋の緊張が一定レベルを超えることで、口を動かす行為をするときに三叉神経を圧迫して下顎を支配している範囲に痛みが発現します。

 先に述べた相沢さんの諸症状の内、口周辺に出ている問題はこれらが原因一つのです。

まとめましょう。

額(ひたい)にでる痛みは、前頭骨のゆがみ、或いは蝶形骨の歪みが三叉神経「眼神経線維」に刺激を与えるということです。

奥歯周辺に出る痛みは「咀嚼筋」の緊張が、下顎を支配する三叉神経を圧迫して痛みを引き起こすということです。

更に、蝶形骨の歪みが影響して、より三叉神経痛を発現しやすい環境を構築しているということもあると思います。

結論は、身体のゆがみが根本原因です。

証拠をお見せします。

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上の写真は相沢さんの骨盤の狂いです。画板の左側が上がっています。左骨盤がこれだけ亜脱臼をしていたのです。

そして左右の肩がだいぶ下がっていますから、身体がゆがんでいるということです。

1週間後の写真が下の写真ですが見てください。骨盤が正されると左右の肩が大分上がっています。

顔は左側に傾いているのはまだ修正できていません。

 この歪みが三叉神経痛を引き起こしているの根本原因です。

一週間の治療でしたが、痛みの発現は驚くほど少なくなり、痛みがナイフで刺されるから、弱い頭痛に変わってきました。

身体のゆがみが改善してきたことで、筋緊張のレベルが下がったからです。

 パソコンのスカイプ(映像を使う)という機能を使うのだそうですが、離れている両親と話をしたら、顔の緊張がとれて元気そうだと喜んでくれたというのです。

時々息子さんの顔を見ている両親は、厚久さんの顔が変わったことに直ぐに気が付いたのです。

相沢さんは米国に22年住んでいました。当然米国流の食生活になるのです。

日本に帰国したときの体重は90キロだったそうですが、その体重には危機感を感じて、菜食ダイエットで20キロ減量したそうです。

 

5年前には「ギックリ腰」も経験したそうですから、腰にも問題があったのです。

当センターでは「健康の条件」を指導します。

 その指導の実践の報告が1月23日にありました。

①シャワーが辛くなくなりました。以前はシャワーのお湯が頭に当たった時点で激痛を感じました。

②冷たいものが普通に飲めます。

③食事も会話も激痛がなくできるようになりました。

④生徒たちが先生の顔が変わったという事実です。(穏やかになったという事でしょう)

米国から来られた大久保さんも言っていました。

三叉神経痛の手当てを受けた後、友人に行き会ったら「お前顔が変わったな」と言われたということです。

三叉神経痛が出ているときは、顔が常に強張っているから「怖い顔」になっているからです。

 遅れましたが、相沢さんは治療3日目から、腰が軽くなり「ふわふわ」として、体重がゼロになったような感じだと表現されていました。

その表現は病が治癒してゆく機微な状態を伝えてくれました。

「今は、時間をみつけては体操をしたり免棒を当てたりして筋緊張をとっている」という報告です。

自己努力でも症状は日毎に改善してきているということです。

薬などで痛みを抑えても、健康になる体質改善は全くできません。

自然療法(ナチュロパシー)の素晴らしさは、三叉神経痛のみならず身体の全てをリフレッシュしてくれるということです。

その結果、与えられた寿命までは、病気知らずで呆けることもなく、人生を謳歌できるでしょう。

 

 健康法を会得するということはやる気さえあれば難しいことではありません。

数日間でも出来ることです。

三叉神経痛のみならず、薬に頼る弊害を理解した方は当センターの指導を受けにおいで下さい。

人生は楽しく生きたいものですが、その原理は学校も自治体も教えてはくれません。

後は、自らが学ぶという積極的な心の持ち主のみが、生涯を謳歌できるのです。

2015年2月中旬 高橋健康指導センター  高橋純一