静岡県から来られた(仮称)吉川みどりさん(57歳)は小学校で事務の先生をしています。
4年前に左上奥歯周辺に痛みが発現します。
これは歯が悪くなったのだと思い歯科医院を受診します。歯科医師はいろいろ検査をしながら歯が悪いという前提で、いろいろ試みてくれたそうです。
痛みは強く出たり消えたりの繰り返しの中で、吉川さんも歯が悪いという以外の事は考えられずに2年が過ぎて行きました。
しかし、痛みの繰り返しの中で次第に痛みが強くなることに疑問を持つようになった吉川さんは歯科医に「何か外に問題があるのではないでしょうか」と問いかけをします。
歯科医師もようやく自分の手に負えないと感じたのか、総合病院の口腔外科を紹介してくれます。
口腔外科では直ぐに「三叉神経痛」ですと診断され、抗てんかん薬「テグレトール」を処方されます。
テグレトールは効果があり痛みは直ぐに消失しますが、2週間で体中に湿疹ができテグレトールの服用を中止します。
医師に「この薬はあなたには合わないから一生服用してはいけません」と告げられます。痛みが消えたので一旦通院は止めますが、2ケ月ほどで再発します。
再度同じ口腔外科に行くことには躊躇します。
それは医師の態度が威圧的で気になっていたので、別の個人医院を受診します。
テグレトールは服用できないことを告げると、別の2種類の薬を処方されますが、効果は全くなく、痛みは強くなり痛みの時間も長くなって困惑します。
医師は「手術も選択肢の一つです」と、手術を前提に県立の総合病院を紹介されます。
総合病院ではMRIの検査から、三叉神経に血管が触れていることははっきりとは分からないと告げられますが、痛みが増している状況の中にあって「藁にもすがる」気持ちで、平成23年12月19日に手術をすることを決めます。
手術は三叉神経痛で病んでいる左側後頭部を切開して、脳幹の橋の部分の三叉神経と微小血管が触れている部分に緩衝物を挟む手術ですが、全身麻酔が切れていくと、期待とは裏腹に三叉神経の痛みが甦ってきてしまいました。
全く手術は効果がなかったと云う事態に直面して、その落胆と絶望感に打ちひしがれます。
医師は血管が神経に触れていなかったと告げ、今後は合う薬を探していくしかないと云われたそうです。
以後、トラムセット、ラミクタールを服用しますが、副作用で口内炎に侵されると、アフタッチ口腔用貼付剤(副腎脂質ホルモン)、パリエット(胃薬)、更に血圧も上がったため、ブロプレス降圧剤も服用することになり、一生こんなに薬を服用しなければならないことに不安が募ります。
そして三叉神経痛を克服するために、このままではならないと、真剣にこの病と対峙する気持ちになります。
「吉川さんの手記から」
インターネットで三叉神経痛について色々勉強しました。手術をしても再発する確率が非常に高いこと、薬も症状が悪化すれば次々に増量され副作用から日常生活が脅かされること、そして完治は不可能に近いことを知りました。
その中で「高橋健康指導センター」の体験談に巡り合いました。
幾つかの症例を読み納得できたので、早速予約をして主人と共に伺いました。
平成24年2月11日から16日まで6日間健康指導を受けました。
薬の副作用の説明を受けましたが、不安であれば徐々に減らせばよいですと先生は言われましたが、トラムセットのみ服用して他の薬は直ぐに中止しました。
血圧の薬は、学校の健康診断で指摘されてから何年も服用しています。医師は「長生きしたかったら服用した方がよいです」と指導され、「私も40歳から飲んでいる」と云われましたが、処方箋に書かれている以外の薬の副作用を知ると、医師の指導に疑問を感じるようになりました。
さて、私には三叉神経痛に合う薬はないらしく、15日の夜、体中に湿疹が出てしまいました。その日を境に三叉神経痛治療薬「トラムセット」の服用を止めました。
以前も薬の副作用で湿疹が出たことは何度もあります。
その際は必ず薬で対応していましたが、高橋先生が1週間もすれば湿疹も自然に消えるので、薬の必要はないですと云われたので、今回は我慢してみました。
何と先生の云われた通り綺麗に治まりました。薬を使用しないで症状が治まるとは、私にとっては生まれて初めての経験で驚きました。
体の持っている自然治癒力の存在を、初めて認識することが出来たのです。
6日間の健康指導を受けて、ビリッと来る痛みが少し楽になりレベル2位になりました。
家に帰ってからは、先生に教えていただいた「自己療法」を毎日やっています。学校にもゴムのバンドを持参して昼休みなどにもしました。
先生の中にも肩こりが酷い方がおりましたので、肩に巻いてあげると「楽になるね」と喜ばれています。
子供たちも先生「肩に巻いてよ」とせがまれて巻いてあげると「これ魔法のゴムだね!楽ちん楽ちん!」と走り回っています。
私は勤めが学校で長期の休みを取ることはできませんので、完全に治したいと考え、3月に3日間、4月に2日間、5月にも3日間長野に伺いました。
本当にだいぶ良くなり、4月に伺った後は2~3日後からピリッという痛みが消えました。食事をするときにでる、優しい痛み、違和感ぐらいに変わり、5月に伺った時点ですべての症状は消えました。
夜いつ痛くなるかわからない不安に眠れなかったことがウソのようです。
6月に入り、歯の治療で歯科医院に行きました。長時間口を開けていたら、食事のとき奥歯に痛みが出て再発したのかと不安になりましたが、3日間先生から購入した「免棒」を痛い顔のポイントに30分40分と当てていたら、痛みはすっかりなくなりました。
先生に7月の予約申し込みのときにお話ししたら「口を長時間大きく開けていたことで、咬筋が緊張して三叉神経を圧迫して痛みが出たのでしょう。でも、免棒で患部を温めたことで緊張が取れ痛みが消失したのです。顔面の筋肉の強張りが改善されたから、自己療法でも効果があったのです」というお話がありました。
7月に入り2日間、肩こりや慢性疲労、糖尿を患っている友人夫婦と坐骨神経痛の姉と運転で主人も一緒に伺いました。
私は痛みもなくすこぶる快調です。
4月からは私だけ健康になって申し訳ないので主人も一緒に健康指導を受けていますが、体調がよいと主人も喜んでくれています。
先生から、三叉神経痛は手術や薬は、一時的にはよくなるが対症療法に過ぎず、根本を治していないので体質が悪化していくので、薬の増量が必要になり、手術はしても3~4年後で再発するのですという話を聞いたとき、本当にここにきてよかったと思いました。
私は手術がまったく効果がなく、無駄な治療費を使ってしまった苦い経験だけが残りました。
でも、そのお陰で、自分で活路を見出そうと思った結果、高橋健康指導センターを見つけることができた私です。
この運命に、出会いに感謝、感謝です。
平成24年7月末日