令和3年4月三叉神経痛で問い合わせがありました。
母が顔に痛みが出ていて治りません。
お年はと聞くと97歳というのです。でも、別に躊躇に値することは何十年も、この患者さんたちと対峙していれば思いません。
「どうぞ予約をして来てくださいと応答しました」。
石坂ハマエさんは、大正12年9月19日生まれの97歳です。
今は98歳になりました。
2年前辺りから左奥歯に痛みが出るようになったそうです。
歯が悪いと思い歯医者さんを8件も回ったと、息子さんが経過を語ってくれました。
最後に「脳神経外科」での診察を受けたらという歯科医の紹介状で「脳神経外科」を受診します。
三叉神経痛と診断され「カルバマゼピン」を服用されましたが、効果は1時間か2時間弱で痛みは引きません。
困惑する中で、息子さんは「運動しないからではないだろうか」と思い、昨年12月「歩くマシーン」を購入、母親に10分を日に2~3回やる様にしていると、私の聞き取りの中で語ってくれました。
初回のお婆ちゃんの骨盤です。
かなり捻じれてしまっています。
三叉神経痛の痛みは「不快な情報」が、三叉神経節に伝わることで興奮しておきるのですから、腰の捻じれは大きな致命傷と私は感じました。
でも、痛みを感じている方を前にして、骨盤を整える「いつもの施術」をやることが、あらゆる「症状」に対して有効であることはわかっていますから、施術等しました。
長年農業に関わり無理を重ねて来たのです。
ハマエさんが語ってくれました。「戦時中は一人で田畑耕してきただ!大変だった。
今は、楽になったが、草が気になるから、気づけば草をとる」と、元気です。
(上の骨盤模型を参考してください。上の赤線が腸骨で、左腸骨・右腸骨と説明しています。下の赤線は座骨で、左座骨・右座骨と説明しています。本来左右に歪みがなければ、画板は水平です。)
上の写真が初回時、下が骨盤を調整後の写真です。腰にねじれがありますが「仙腸関節」は調整できます。
この状態が続けば体の歪みは「元に戻ろうという力が働きます」、だから歪んだからといって「諦める」ことはありません。
後は「辛抱強く」私の指導を理解できるかでしょう。
これが「運命」の変わり道と、私は、「かつての自分を振り返り」そう思うのです。
この日から、息子さんが毎日母を連れて通ってこられました。
「肩首を緩める各種光線療法を受けるハマエさん」
その中で、先ほどの聞き取りで気になったことがありましたから、息子さんに話しました。
「歩くマシーン痛みがあるときはやめた方が無難です」と伝えました。
「運動不足だから購入した」といわれましたが、気持ちは理解できます。
高齢になると「足腰を鍛える」といことが常識に言われますが、三叉神経痛の方は、要注意なのです。身体全体の筋肉が過緊張しているからです。
以降、少し良かったり、悪かったりはありましたが、次第に痛みが1週間でなくなるという日も出てきました。
7月に入り週に1回の手当に変えている中で、月末「尻もち」をついて「腰椎圧迫骨折」に見舞われ通えなくなりましたが、その後から、三叉神経痛の痛みが全く出なくなったのです。
それから2か月圧迫骨折はだいぶ良くなったそうです。そして、三叉神経痛の痛みは全くでなくなったと、息子さんが語ってくれました。
何故だろうと「息子さん」が疑問を呈してくれましたが、私は、分かりましたが「持論を述べるのは控えました。長い話になるからです」。
いづれにしても、98歳になるお婆ちゃんでも、意欲をもって通われれば三叉神経痛も克服が出きるということです。
「生命力があれば体は良くなるようにできている、年齢が何歳でも関係ないという証明です」。
でも、多くの人は「年だから仕方がない」とあきらめる人が大半ですが、この時家族の応援も大切なことです。
ハマエさんは良い家族に恵まれたということです。
手当の中で、毎月身体をリフレッシュに来られている、95歳の西条喜美子さんと、情報交換をされました。
「あなたはいくつ、私はいくつと、お笑いの一コマでしたが、もう屈託のないお二人の境地をみました」。その1枚をご覧ください。
「三叉神経痛を乗り越える方法」を学んでください。
令和3年秋 髙橋健康指導センター