薬も手術も不要で三叉神経痛の痛みを克服する方法・体験談

美味しい空気・美味しいお水・美味しい食材の、自然豊かな長野で、三叉神経痛を乗り越える健康指導を受けてみませんか!                          歪みの正し方・健康を維持する食事・正しい運動法・病に対する心の有りよう、日常生活の基本など、高橋健康指導センターは健康を回復するノウハウを懇切丁寧に指導いたします。

三叉神経痛の原因を身体のゆがみの面から考察する。そして痛みから解放されない人はどんな人。

 ある病院に勤めている方が、三叉神経痛の手当てを病院で受けても芳しくないので、当センターで健康指導を受けたいと「体験」を受けに一泊で来られました。

話を聞き体験をして「是非休みをとって来たい」と言って帰られました。後日、上司に休暇願の事で相談したら「どうして、自分の病院で手当てを受けないのだ!」と言われ、「そのような民間療法で治るわけはないだろう」とも言われましたが、その方は病院の手当てでは治らないと体験を通して感じていたので、自然療法で治したいと説得したそうです。

それならば、どのような方法で手当てをするのか、内容を記載して提出するように言われたという連絡がありました。

私は三叉神経痛について、克服した方の経過から三叉神経痛について持論を記載して送りました。

上司は説明書を読んで理解してくれましたが「体験談は治った」という記載だけで、治らない人の記載がないのが怪しいとも言ってそうです。

しかし、私のブログには「治る人と治らない人の違い」という記事が載っているのですが、見られなかったのでしょう。

 では、もう一度「治らない人」はどのような人なのか、経験から申し上げますが、三叉神経痛の原因についても考えてみます。

 

☆ 三叉神経痛は、身体の歪みが引き起こしている痛みです。

 先ず、正面から写真を撮ると、皆さん顔が曲がっています。そして左右の肩の高さが不均衡で、捻じれが加わっています。      

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顔をみると顔面も左右対称でなく、口や鼻も歪んでいる方が多いのです。

これらの方の肩や首に触れると、非常に筋肉に緊張があります。

この筋肉の緊張や、顔の歪みは一朝一夕にできたのではなく、相当長い年月の中で出来上がったものです。

この歪みが三叉神経痛の原因です。

そして、顔だけが 歪むということは有りえませんから、根本原因は「骨盤」の歪みから起きています。

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 骨盤を見てください。

真中の「仙骨」と左右の「腸骨」の間に「割れ目」が有ります。

これが「仙腸関節」で、歩く時にバランスを司る働きをしています。

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この関節が過労(ストレス)や出産、転倒や事故などにより、関節の動きを司る筋肉群が萎縮した時に、亜脱臼を起こすのです。

亜脱臼を起こした側の腸骨は、筋肉の作用でヅレ上がるために、亜脱臼側の足が短くなりますから、見ると直ぐに分かります。

正確に亜脱臼側を確認するには、足の長さだけでなく、うつ伏せで左右腸骨の高さを比べるとわかります。

骨盤内に一対存在する、歩く時にバランスを司る「仙腸関節」が亜脱臼を起こすと背骨が捻じれ、曲り、上肢から顔面に歪みが波及していくのです。

 ☆ 三叉神経痛を発現させる理由。

先ず、西予医学の主張は、脳幹から出る三叉神経にからまる血管が原因として、MRIで確認して血管が絡まっているのであれば、剥離することで痛みをとる手術を勧めます。絡まっていることで血管の拍動が三叉神経痛に関与していると考えているからです。

しかし、血管が絡まっていないときは、最後の切り札としてガンマナイフという放射線治療を勧めます。

ガンマナイフは、脳幹から出る三叉神経の知覚神経何割かを殺すことで、痛みの軽減をはかる手当てです。

しかし、これらの手当てを受けても痛みが軽減しないと「お手上げ」です。また、鎮痛剤「テグレトール」等の服用やブロック注射は根本療法ではありませんから、これらで三叉神経痛が治ることは有りません。

また、脳幹の手術、ガンマナイフも根本療法で無いだけでなく、痺れなどの後遺症が必ず伴います。

 当センターには手術等をして再発した方、効果がなかった方が見えます。

その多くは痛みを克服できるか、軽減することで薬と縁が切れます。

しかし、全く取れない方もいることは事実ですが、何故取れないのかについては、最後に説明します。

 ①西洋医学が脳幹で血管が絡まっていることで、三叉神経痛が発現する原因について考えてみます。

三叉神経は脳神経12対の一つで、首の中を通っている脊髄神経が頭の中に 入ったところを「脳幹」といいます。

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この脳幹を下から、延髄、橋、中脳といい、三叉神経は橋から神経線維が出て顔面に出る前で三叉神経節から、眼神経・上顎神経・下顎神経の三本に分かれます。

 脳幹を養っている血管は、首の骨「椎骨」の中を通っている血管「椎骨動脈」です。 椎骨動脈は首の骨の中を通って、頭蓋骨の下に空いている大後頭孔という穴から脳内に「脳低動脈」と名前を変えて入ります。

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脳内ではこの血管が圧迫されることはないのですが、首の骨の中から脳内に入る時点で、血管が圧迫を受けることが考えられます。

先ず一つは、椎骨動脈は首の骨7個の椎骨の横突起に空いている穴の中を通って脳内に入ります。

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首の骨は左右に動きますからズレることがあります。

首を動かしたとき、ズレが有ると椎骨動脈を圧迫します。

特に、頸椎の1番はズレやすいのです。

 また、第1頸椎を通過する椎骨動脈は図を見てお分かりのように、90度の角度で脳内に入ります。

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この部分に問題が起きると、血管の圧迫が起きます。

血管の圧迫は血流を障害しますから、流れに影響します。

この影響が三叉神経に触れている血管に及ぶと問題が起きると思うのです。

つまり、橋の部分から出ている三叉神経に絡まっている血管を剥離すると、痛みが止まることもあるので、血流の拍動の強度が変わることが有るということです。

その原因はこのような理由で起きると考えられます。

②血管剥離の手術をしても痛みが治まらないのはなぜか。

血管が三叉神経に触れている以外に問題が有るということです。

その問題を考えてみます。

*肩・首が緊張していると三叉神経痛が起きやすい理由。

肩首の筋緊張は知覚神経が脳に伝えます。

この神経は頸椎の1番から4番の脊髄から出ています。

肩首の筋緊張が限度を越すと、その不快な情報は強い刺激で脳に伝えられますが、頸椎の脊髄には三叉神経の働きを担う組織が存在しています。

その組織を経由して情報が脳に伝えられますが、橋から出ている三叉神経ともつながっているために、その刺激が三叉神経を興奮させて顔面に痛みが生じると考えられます。

例えば、肩が凝った時に下顎の歯に違和感が出ます。いわゆる歯が浮いたということからも、三叉神経が支配している領域に起きることから関連が考えられます。

*知覚神経は椎骨動脈の下を通っていますから、頸椎に異常(ズレ)があり椎骨動脈の刺激にさらされ、その刺激が三叉神経を刺激して痛みが出るということも考えられます。

それは、患者さんと接して解かったことですが、首のある部分を刺激すると顔面に三叉神経痛が発現することがあるからです。

*顔面骨の歪みも痛みを引きおこします。

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顔面・頭蓋骨は15種23個の骨で構成されています。

顔が傾斜しているのは、頸椎に曲りが有るからですが、その影響は顔面骨にも及びます。

三叉神経三本の枝は顔面に出てきますが、顔面骨などに歪みが有ると、三叉神経線維が圧迫されその時点で痛みが発現します。

下顎の歯茎に痛みがある場合、口を動かすのは三叉神経の下顎神経支配ですが、口を動かす咀嚼筋左右が不揃いな動き方をすると、咀嚼筋の筋緊張により三叉神経線維が圧迫を受け痛みが発現します。

顔の傾斜が正されると下顎の痛みが発現しなくなることからも、歪みが影響していることが分かります。

 

★三叉神経痛の治癒に必要な条件。

三叉神経痛の根本原因は、身体の歪みからということを説明しました。

三叉神経痛を治癒させるには、身体の歪みを正す療法を理解して実践することです。

①骨盤を正す施術を継続すること。

②骨盤を正し筋肉の緊張を取るための自己療法を実践すること。

*ゴムバンドを腰に巻いて骨盤を正す。肩に巻いて上肢の緊張をとる。

*ストレッチを学び日々実践する。

*肩首の緊張を取るため「めん棒・T型枕」などを使用する。

③血液をサラサラにする食事療法を実践する。

④肉体労働をする人は肉体を休める生活。頭を使う仕事の人は肉体に刺激を与える生活を心がける。

⑤生きていくためには労働が必要です。

しかし、過度の労働は肉体を滅ぼします。

三叉神経痛が出ているということは、身体が危険信号を発しているということです。

その信号を清く受け止めて、肉体を大切にする方策を考えることです。

 

★三叉神経痛が治らない原因。

病気には必ず原因があります。

三叉神経痛の患者さんと接して解かったことは、身体の歪みです。

この歪みを正す努力ができる人は解決できるでしょう。

時間がかかっても仕方が有りません。根本から治すのに焦っても解決はできません。

自分自身の生活の誤りや、持って生まれた体質、性格などから不健康になり病気が発現します。

それらを正し健康体に体質改善するまで、根気よくやる以外方法はないのです。

でも考えてみてください。

健康体になれた時には、健康で生きる知識を会得した時ですから、生涯にわたり病で苦しむことは、限りなくなくなるという大きなメリットがあります。

 

「治らない」とは時間不足が最大の原因ですが、次なような問題があることは事実です。

☆合併症を持っていると手当てが継続できません。

 手当てを受け始めて、環境に順応できない方もおります。

場所が変わったことで体調が悪くなり、帰られた方もおります。

その方は残念ですが、三叉神経痛の手当てを受ける以前の問題として、体調が悪すぎるのです。

 心臓に問題がある方、自律神経失調症で身体に不快な症状が出る方もおります。

三叉神経痛以外にも問題があり、様々な薬を服用している方も簡単ではありません。

また、身体の芯から「疲労」が蓄積していて、手当てを受けることで筋緊張が緩んでくると、疲労を感じるようになり、強度の疲労感や虚脱感の為に手当てが受けられない状態になる方もおります。

 車もエンジンを壊してしまえば使い物になりません。

人間も健康に戻るのに、薬などで誤魔化して生活していると壊れてしまいます。

壊れると修復できないことは現実あることです。

生命の尊厳を守るためには、どのような生き方が大切であるのか真剣に考えることを、病気は教えてくれていると思うのです。

                     高橋健康指導センター 高橋純一

 病を克服する気概のある人は、太平洋を飛び越えることも厭わない。

 前回、大久保康夫さんの体験談を紹介させていただきました。

米国のニュウジャージー州に住む大久保さんは、平成26年4月28日より9日間当センターで健康指導を受けられました。

来られる前は三叉神経痛の痛みが酷く、話す事もままならない状況の中で「テグレトール」を常用しての生活でした。

しかし、9日間の手当てで3カ所に出ていた痛みは、下顎の一部になり我慢できる痛みに変わりました。

当然「薬」の服用も必要なくなりました。

仕事の関係で限られた期間ではありましたが「効果」は体験されたのです。

この改善した状態が続くことを祈っておりましたが、ことは簡単ではありませんでした。

 米国に戻って暫くすると、痛みが再燃してきました。一番困るのは喋ると痛くなることだったそうです。

喋らなければ痛くないのですが、会話のできない生活は想像以上に辛いと述懐されました。

そのような状態を見ていた家族の後押しで、7月18日から33日間の手当てを再度受けることで来日されました。

前回「効果」が体験できたので、余裕を持っての日々でした。

 その効果の一つとして、このような話をしていただきました。

大久保さんは飛行機で移動するとき、神経が高ぶって殆んど眠ることができ ないそうです。

自分では気が小さいからと思っていたそうですが、前回米国に帰る飛行機の中では、半分以上眠ることができ、たった9日間の手当てでしたが体質の変化に驚いたとのことです。

さて、7月18日からの変化です。

大久保さんは血圧が少し高く「降圧剤」も服用していました。

でも、テグレトールも降圧剤も直ぐに止めることができました。

血圧が高い多くの原因は「身体の筋肉の緊張」です。

当センターの療法を受ければ血圧は下がります。

多くの人は高血圧の場合「薬」でしか対応ができないと思い込んでいます。そして薬を服用することで血圧が安定していれば「安心」しています。

しかし、健康体とはどのような状態であるのかを知らない人々です。

所謂「薬」の餌食になっているのです。

薬を服用するということは「不健康」であるということなのです。

その害は加齢とともに噴出してきます。降圧剤の長期使用による害は「肝臓」に及ぶとある医師から聞いたことがあります。

「肝がん」に注意が必要なのです。

話がそれましたが、三叉神経の痛みは日に日に改善しました。

33日目下顎の犬歯歯茎の一点に「違和感と痛みの中間の感じ」という表現になりました。

話す事で出ていた痛みは全くありません。食事も大丈夫です。

歯ブラシで犬歯の裏側を磨く時に、最初だけ先ほどの刺激が出る状態です。

完全克服にはもう少しの時間が必要なのですが、仕事の関係で仕方がないとのことです。

ここで4月に見えた時と、今回の写真を見比べてください。

 

顔の傾斜が治っています。

三叉神経痛の方を見ると、100%顔が曲がっています。

正確には首が傾斜しているということですが、この曲りが正されると三叉神経痛が改善するということは、別の方で実証済ですから、良い方向に進むと実感しながらの御世話をさせていただきました。

 

ただし、肩の左右不均衡は残っていますが、今後手当てを続行することで改善されると思いますが、まだ時間が必要なのです。

しかし、顔の曲りは顔面筋肉に影響しますので正されたことで、痛みが激減した理由の一つであることに間違いはありません。  

平成26年4月18日

     

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平成26年8月3日

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     平成26年8月30日  
   

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8月13日から16日までは長野はお盆です。

私は昨年母を亡くしましたので、今年は新盆ですからお休みをいただきました。

大久保さんもその間は郷里の神戸に帰り、盆明けから再度手当てを受けましたが、こんな話をしてくれました。

郷里に帰り仲間に行き会ったのだが「お前顔が変わったなと言われたというのです」私も気が付いていたのですが、4月の時は顔が強張っていて「怖い」感じがしたのですが、8月に写真を撮ると穏やかな雰囲気になっていたのです。

三叉神経痛に見舞われると、顔面の激痛のために、誰もが不快な症状の顔になるのですから、改善して来ると雰囲気も変わるのです。

私は、益々改善することをその時予期しました。

そして、ほぼ痛みが治まって33日間の手当てを終了しました。

 

その後経過報告のメールが届いていますので紹介します。

10月に入りメールが届きました。

「高橋先生 治療を終えてアメリカに戻って1ヶ月がたちました。

7月8日から1か月以上に及ぶ治療は長く感じましたが、今となっては一瞬の記憶しかありません。食べ物も随分管理して頂きありがとうございました。

痛みは殆んど消えました。少なくとも日常生活においては何の差し障りもありません。朝方の歯磨き時と朝食時にちょっとピリピリ来る程度です。

残念ながらトロンボーンを吹く時には痛みが来ますが、それも我慢できる範囲内で推移しております。

願わくはだんだんと消えて行ってくれればと、思い出してはストレッチをしたり顎の運動をしたりして現状維持に努めております。

 アメリカに帰ってから、こちらの人に「整体で三叉神経痛が治ったよ」というと誰も驚くだけで、直ぐには信用してくれません。

もう2~3ケ月たって完全に痛みがなくなってきたら「完全治癒」と言えるでしょう。

その時にはどんどん自信を持って言いふらすつもりです。アメリカ人の殆んどの人は「薬か手術」しか知りません。

では、また1ヶ月経ちましたら経過後報告申し上げます。  大久保康夫

 

2014年11月12日メール

「10月13日からなにをやっても痛みを感じない様になりました。念のため1ヶ月間様子を見ていましたが、やはり痛みなし。完治したものと思います。今後は再発しない様に健康に気をつけて生活して生きたいと思います」

 

三叉神経痛の原因はいろいろありますが、幾つもの問題を抱えてしまうと治りにくいということは感じています。

しかし、原理を理解してやることをやる人には女神は微笑むのでしょう。

 

2014年 12月初日  高橋 純一

太平洋を飛び越えて三叉神経痛の克服に来られた方の体験談

 大久保さんは今年66歳を迎えます。

東京で貿易関係の仕事に携わり、1993年には米国のニュウジャージー州に赴任しての生活が始まります。その後家を建て家族と生活をする中で、2002年から6年は単身で日本へ逆赴任生活を送ったそうです。

60歳で会社を退職してからは、会社を立ち上げ現在も米国で仕事をしています。

趣味はスキー・ゴルフ・そしてランニングを天候がよければ、毎日でも40分程するそうです。

昨年の11月には、お姉さんが住んでいる神戸の「神戸マラソン」に参加して、42、195キロを6時間30分かけて走り抜いたそうですが「もう沢山だ!」と述懐されました。

 

 三叉神経痛とのかかわりです。

10年ほど前に左目から額にかけて痛みが発現して、医師の診断を受けると「三叉神経痛」といわれ「テグレトール」を処方されます。この時は一回服用しただけで痛みは消え、その後何事もなく今年の一月一日を迎えます。

左の小鼻の下と左唇の口角の下周辺に痛みが少し出ますが、大した痛みではなく2ヶ月が経過します。

しかし、3月に入ると痛みが増して、食事、喋るときの最初に強い痛みが出るようになります。医師の診断は三叉神経痛でテグレトールを200mg服用します。

少しは効いたようですが、4月に入ると夜中でも「刺すような」痛みの為に何回も目が覚めることが続くようになりテグレトールを400mg服用しますが効きません。

試しに1200mg服用してみましたが痛みが治まらないどころか、ふらついて歩けない。眠い。何もする気力もなくなり動けない。を体験します。

また、テグレトールを服用していると便秘症になり苦しむそうです。

薬も効かない状態の中で、脳神経外科を受診するように掛り付けの医師からアドバイスをされますが、受診すれば結果は、テグレトールは効果がないので「神経ブロック・手術・ガンマナイフ」の方向が示されるのは必然と思うと、受診する気持ちにはなれなかったそうです

それら西洋医学の手当て法以外に何か方法はないものかと思案します。

 

 実は大久保さんの三男は将来医師になる希望があって勉強していますが、この頃「医師は本当には病気を治せないのではないか」と疑問を持ち始めて、食事の事、ビタミン剤の事などに興味を持ち始めて、家庭の中でそのような話題が多くなっているそうです。

そこで仕事では毎日「インターネット」を使用しているので「三叉神経痛を治す良い医者を知りませんか」と書き込みをしてみました。

英字を読むのは面倒だから、日本語でやってみたのです。すると、色々の人がいるものです。心当たりの病院など良いと思われる返答がありました。その中に「高橋健康指導センター」も入っていました。開いてみると整体で治すとあります。

「医師ではなく整体か、胡散臭いな!」と最初は感じましたが、体験談が沢山あります。「これ信じられるかもと感じたのです」

  

痛みが強くなる一方で、5月の連休近辺を過ぎると、9月まで日本に行くことは出来ない事情があり、急きょ行く決意をして4月30日から長野で手当てを受けています。

長野に行くことは東京で仕事をしているとき、会社の保養所が奥志賀高原にあり、毎年スキーに行っていたので行くことに不安を感じないということもあったそうです。

《高橋純一の所感》

 三叉神経痛の患者さんと対峙する時の心得は「原因がどこにあるのかを探すことです」それが大凡わかれば、その問題を解決する指導を続けるということにつきます。

大久保さんの生活内容について聞き取りをして分かりました。

大久保さんは35歳頃から腰を痛めることが時々あり「ギックリ腰」も何度か経験をしています。現在も時々腰に違和感が出ることがあります。

正面の写真を見ます。顔が左にやや傾斜しています。右足が短く、骨盤の腸骨の左右の平行を見ると右骨盤がこれだけ上がっています。

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これが上肢に歪みを与え顔面骨も微妙な歪みが起こっていますから、顔面筋も緊張が

あるのです。

大久保さんは体力がありランニングもしますが、昨年の11月12月は米国の東海岸は寒さが例年に比し厳しく零下を軽く超えていましたが、その中でランニングもしたそうです。身体は走ることで温まりますが、顔面はかなり冷気にさらされ顔面筋も極度に強張ったことでしょう。

大久保さんにはもう一つの趣味があります。5年前から隣町「グレン・ロック」のオーケストラに入り「トロンボーン」を吹いています。周りが皆上手いので一生懸命練習を続けているそうで、2時間ぐらい熱中することもあるそうですが、頬の筋肉、口唇周辺の筋肉群を酷使します。

もうひとつ気になることは、痛みのある左側上顎臼歯1本が入れ歯なのです。

面倒なので昨年は抜いたままにしていたことが多かったそうです。歯の噛み合わせは三叉神経痛に影響します。つまり、一本の歯が抜けていると微妙な圧が歯茎周辺に影響します。

 9日間の健康指導でした。

テグレトールは30日お昼にも服用したそうですが、その日限りで断ちました。

翌日の痛みは服用しなくても変わりない痛みが、左小鼻の下、唇の下、下顎の奥歯辺りに出ていました。

5月7日になると夜に出ていた痛みは消えました。

そして、痛みは左口唇口角下の一点に絞られました。この辺りは下顎を下降する三叉神経の支配領域です。

9日まだ喋る時に一点の痛みは残っているそうですが、我慢できる程度です。

口を動かさなければ痛みは全くありません。触れても痛みは少なくなって洗面、ひげそりも問題なくできます。

今日で手当ては終了です。もう少しのところまで来ていますが仕方がありません。

でも収穫はありました。原因が分かったからです。

三叉神経痛は身体の歪みが顔面に及び、顔面筋に緊張が増してきているときに、身体の疲労が限界を超えると発症するのです。

トロンボーンの練習による口唇周辺の筋肉の緊張。零下の中を走ることで顔面筋の緊張。11月の神戸マラソンの全身の疲労。そして今年1月に違和感が顔面にでますが、それらのことが三叉神経痛を発症させる原因とは自覚が無いので、同じ生活を繰り返します。

3月に入り限界を超え三叉神経が痛みを出したのです。

薬は痛み止めですから、三叉神経痛の根本原因を治すことは出来ません。

顔面の緊張は日増しに高まり、夜中でも寝返りを打つたびに三叉神経が圧迫され痛みが発現するのです。これが全てです。

これらの問題を自覚しての生活をこれから送ることです。

自己療法も学びましたから生活に生かして、身体を労わりながら過ごしてゆけば、痛みは消えるでしょう。

良い便りを期待したいと思います。

お別れに記念写真を撮りました。

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大久保さんの別れの言葉です。

「身体が軽くて直ぐにでも走り出したい衝動にかられるのです。また、眠くて眠くて、どうしてこんなに眠りたいのだろう!」

最後に「三叉神経痛を治す名医は存在するのですね!」

追伸  帰る間際も「眠くて眠くて」を連発していました。

何故、眠いのでしょう。皆さんお解りになりますか?

手当てを受ける前は、身体が疲労物質で充満していたから、生理作用も悪く、神経も鈍麻になっていたたために、不健康そのものだったのです。

手当てを受けることで、身体の機能が賦活して身体に溜まった疲れを取ろうとする行為が眠りなのです。

動物は眠ることで疲労を解消して、健康な体に戻すのです。

眠いということはまた、疲れがまだまだ完全に取れていないということです。

でも、身体が健康になるための作業を開始したのですから、喜ぶべきことです。

「眠くて」仕方ないという声をよく聞きますが、眠いときはその声を大切にして眠ることです。

眠気が取れると身体は元気になります。

根性で頑張ると身体は壊れてしまいます。

                          2014年5月9日夕方

 

化学薬剤を諦め、漢方薬8種類に変えたが症状は変わらず、縁あって自然療法で解決までの道のり

 

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(仮称)中村澄子さん(57才)は某大学の会計の事務を30年していました。仕事は目が回るほど多忙を極め、残業も多くて大変であったが頑張らねばと喝を入れながらこなしてきましたが、肩こりが酷く限界を越すと、頭痛に悩まされ、吐くことも多くありました。

そんな身体ですから、休日には「整体や整骨院」にも足を運び手当てを受けていました。

ご主人とは同じ職場で働いていて、気分転換にはキャンピングカーで子供達を連れて、旅行するのが趣味であったそうです。

仕事は大変でしたが、時折の旅行で英気を養って乗り越えてきました。

 

ご主人が57才になったとき、予てからの夢であった「お好み焼き屋」をやってみたくて、一緒に早期退職をしました。

そして新しい仕事に希望に燃えて一生懸命精をだしたそうですが、思っていたのとは裏腹で、気苦労も多く、売り上げも思うに任せない状況の中で、深みにはまらない内にと半年で店を閉めました。

仕方がないと心の整理をし、気苦労からも解放され「やれやれ」と一息ついたころ、右側上奥歯に痛みが発現します。

歯科医院を受診すると「噛み合わせが悪い」と云われ、マウスピースを入れて歯の調整を3か月しましたが、痛みは次第に強くなり、歯科医から歯科大を紹介され受診します。

歯科大では「三叉神経痛」と診断され、痛み止めとして「テグレトール」を処方されます。

医師は「テグレトールは非常に副作用が強く、続けて飲む薬でなく、肝機能も調べながら飲まないといけない薬です。また、テグレトールは痛み止めの薬ですから、この薬で三叉神経痛は治りません。薬でダメなときはペインクリニック、後は手術しかありません。非常に厄介な病気です」と云われたそうです。

 

澄子さんは6か月ほど服用しますが、少し効いたかなという状況であったことから薬は止めて、鍼灸院、マッサージにも通ってみました。しかし、少し良いかなと思っても4か月ほど続けると効果を感じられなくなり止めたそうです。

その後、インターネットで薬もメスも使わず手当てする、某県の個人の脳神経外科医院を見つけて受診してみました。

痛い頬にテーピングをするのだそうですが、「良くならない筈はない」など、威圧的な先生に嫌気がさして数回で止めます。

当然効果は全くなかったそうです。

 

その後は、通信販売で漢方薬を購入して飲んでみます。

少し良いかなと感じたので、総合病院の「和漢診療科」を見つけて1年通院してみましたが、思うような効果は出ませんでした。

参考までに、澄子さんが服用していた漢方薬を紹介します。

「ケイヒ(解熱鎮痛作用など)・タイソウ(精神安定作用など)・シャクヤク(筋肉の緊張を和らげるなど)・カンゾウ(止痛作用など)・ショウキョウ(健胃作用)・ソウジュツ(健胃、止痛作用)・ブクリョウ(利水、安神作用)・烏頭(温裏、冷えによる疼痛など)」8種類。

これだけ服用しても効かないのが現実なのです。

根本の手当てをしない限り克服はできないということです。

 

今年に入り痛みが強くなり思案の日々のなかで、インターネットで「高橋健康指導センター」のブログを運よく見つけて、手当てを受けることを決心しました。

平成24年3月18日から一週間健康指導を受けました。

澄子さんの初回の症状は「顔を洗うとき、歯磨きをするとき、話をするとき、食事をするとき」右奥歯の歯ぐき周辺から、右小鼻の横周辺縦の楕円形に強烈な痛みが発現するということです。

痛みが出れば治まるまでは安静にするしかないとのことです。

 

澄子さんはもう一つ問題を抱えています。

20代の出産後腰痛に苦しみましたが、鍼灸院に暫く通って良くなりました。しかし、昨年の1月に再発して整形外科を受診、レントゲン、MRI検査の結果「腰部椎間板ヘルニア」と診断されました。

状態は「手術をするほどではない」と云われ、痛み止めの服用をすると2週間ほどで、左腰部から臀部、大腿部にかけての痛みは消えましたが、膝下から足首にかけての痺れはとれません。

痺れは次第に酷くなり、整形外科、整体、ヘルニアに効くという整体、鍼灸、漢方薬も試してみたが効果なく、インターネットで知った「腰痛体操」が唯一少し楽になり、今日までやっているとのことです。

今日まで関わってきた三叉神経痛の方は、程度の差はあれ、腰痛を訴える方が多くいます。

訴えない方も骨盤を見ると必ずゆがみがあります。ただ、自分では感じないほど神経が麻痺しているのです。

つまり、それほど身体が不健康になっているということです。

3月18日から1週間の手当てで、三叉神経の痛みはレベル5~2まで下がりました。

しかし、1週間の手当てでは筋肉の緊張を完全には取ることはできませんでしたが、強烈な痛みが和らいだことは素晴らしいことです。

足の痺れは余り変わりないとのことです。

それは長年歪んだ骨盤で生活していたために、痺れの出ている足の血管が退化してきているのです。血行不良が痺れの原因ですから、骨盤を正したので後は自己療法をしながら、早い機会に再度こられ手当てを受けることの必要性を説明しました。

参考に澄子さんの身体をみましょう。

大仏座りと云いますが、固くて前に倒れません。如何に腰部の筋肉群が緊張しているかということです。

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前では「腸腰筋」背中側では「脊柱起立筋」と云います。

①左骨盤亜脱臼  ②腰で見る左骨盤の変位 ③左骨盤調整後左足が長くなる  ④右骨盤調整後揃った足先

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この状態で生活していれば、左側に無理な負担がかからないので左側の足の痺れも徐々に回復してきますが、骨盤を取り巻く筋肉群の状態 (緊張している) が悪いため、再度骨盤がズレていきます。

したがって、筋肉の状態を良くするまでは手当てが必要なのです。自分の力だけで骨盤を正常に保つのはまだ無理なのです。

当然、骨盤が再度歪めば、三叉神経も痛みが強くなります。

 

正面からの写真を見てください。

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顔が右側に傾斜して左右の肩も不揃いです。これは背骨が曲がっているということです。つまり、土台である骨盤の歪みが上に載っている背骨(柱)を曲げてしまうからです。

 

澄子さんは、8月16日~18日まで健康指導を再度受けられました。

16日の状態は、上顎の痛みは前より強くなっているが痛みの質が変わってきている。足の痺れは変わりない。

18日の状態。噛み始めるとき少し痛みが出るが、直ぐに治まるようになって、顔の強張りが取れた。昨夜から顔に触れても痛みがないので、お化粧が出来るとのことでした。

10月13日~14日の二日間の状態。

13日の状態。下を向いて洗顔すると「ピリッ」と痛みが走る。食事、歯磨きは痛みが出ない。

足の痺れの方が辛い。

14日。昨夜から洗顔も痛みが出ない。三叉の痛みは消失している。

腰周辺の緊張が取れた感じで歩くのが軽い。唯、膝周辺の麻痺の感じは残っている。

11月23日24日の二日間の状態。

澄子さんにとって今の問題は、右足の膝下周辺の感覚麻痺と足首周辺の痺れである。昨年1月腰部から下肢に出た痛みは、整形外科で椎間板ヘルニアと診断され、薬の服用で腰部から大腿部の痛みは消失したが、この麻痺のような痺れ感が残っている。

当センターの手当てで今日まで、楽にはなるが消失はできていない。

また、左骨盤の歪みがあることから左そけいぶ周辺、膝関節周辺の血管が筋肉により圧迫されていることも推測できる。

これらの問題は、骨盤を支えている筋肉群の弾力を回復させ、骨盤が歪まない状態になれば回復することは経験則で分かることですので、時間の問題であることを本人に伝えました。

 

三叉神経の痛みは23日には若干訴えたが、24日には消失しているとのことです。

仕事の関係で長期の手当ては難しいので、毎月二日ほどの手当てであっても、三叉神経痛はほぼ改善できています。

しかし、過去に味わった三叉神経痛の強烈な痛みは二度と関わりたくないと、語気を強くして話されます。

そのトラウマが消えるまでは、もう少しの時間が必要でしょう。

しかし、薬もメスも使わずに三叉神経痛が改善することは確かな事実です。

          平成25年4月末日 高橋純一

発症原因を見つ改善すれば絶望の淵から生還できる三叉神経痛体験談

 三叉神経痛はジリジリと、日毎に強くなっていく方がほとんどですが、急激に痛みが増し、絶望感に打ちひしがれた体験談を紹介します。

兵庫県から「テグレトール」800mgを服用している方が、平成24年9月8日来られました。

(仮称)春原昌江さんは今年60歳になられました。

結婚式場で「着付け」の仕事をされる傍ら、家では裁縫をされているそうですが、今年の6月下旬から三叉神経痛に悩まされ、仕事どころではない生活に陥ってしまいました。

50歳代までは「ママさんバレーボール」のチームに所属して、仕事をしながら日々楽しんだ生活をしていたそうです。

身長もあり、しっかりとした体つきで健康体に見えますが、見かけだけでは判断できないものです。

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正面からの写真を見ると、何れの三叉神経痛の患者さんと同じように、顔が曲がって上半身がゆがんでいます。

 

大仏座りをしてもらいましたが、バレーボールを止めてからは、運動らしいこともしなくなったということで、身体も硬くなっています。

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昌江さんは腰痛はないと云いますが、足の長さで骨盤を見てみますと、左から右足が短いですから右骨盤が脱臼しています。

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右足を調整すると長くなります。左骨盤もくるっているということです。

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左骨盤を調整して両足が揃いました。

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問診では「ひざが痛む。足がつる」ことがあると云われています。

これは紛れもなく、骨盤が悪い証拠ですが、骨盤がくるっているとは誰も知らないのです。

 

昌江さんは三叉神経痛発症から今日までを、つぶさに記帳されています。その内容を割愛して紹介します。

H24年6月26日右頬辺りに洗顔中針でつついた様な痛みを感じる。色々と忙しく病院には行かなかった。痛みは少しずつ強くなる。

7/6朝、激しい頭痛と目まい、近くの町医者にいく。総合病院の耳鼻咽喉科を紹介される。ロキソニン(解熱鎮痛薬)を処方されるが全く効かない。

7/9紹介状を持って総合病院の耳鼻咽喉科を受診、頬の痛みが急に強くなってきた。CT・MRIを撮る。

眼の痛みを訴えると、眼科を紹介される。

7/10 眼科受診、眼の異常はない。頭痛と目の痛みを訴えると、頭痛外来を紹介される。

7/11 CTとMRIの結果を聞きに耳鼻科受診。異常なしと云われ脳神経外科を紹介される。

7/13 脳神経外科受診、三叉神経痛と診断される。

7/17 9日からテグレトール25mg一日3回処方されるが、全く効かない。右頬の痛みはまぶたの辺りまで広がり、時々刃物で切られる痛みに変わる。

 

脳神経外科受診。医師は「テグレトールは治療薬ではなく、あくまで痛み止めであるから、効かないのであれば手術しか方法はない」と云われる。

テグレ100mgを3回にする。

手術は抵抗があるので、鍼灸院に通うことにする。

最初は300mgで少し効いていたが、一週間後には効果がなくなる。

7/23 400㎎に増量して週2回鍼に通う。

鍼も二日ほどは効いたが、次第に気休め程度になる。冷たい物、固い物、口を大きく開ける事、歯磨き、歩行時も響いて痛むようになり、絶望的な気分。

8/6  400㎎から800mgになる。首も動かすことが苦痛、顔もいたる所がビリビリ痛い。まぶたに縦に走る痛みが一番辛く、それが怖くて何もできなくなる。

8/13 1200㎎に増量するが、薬局からストップがかかり、担当医と連絡をとるまで待つように云われる。

許可が出て1200mg服用したが、目まいで動くことが出来なくなり800mgに戻す。首が痛くて眠れない。最悪の体調で手術を考える。

ただ寝ているだけ。

8/15 漢方医に行き漢方薬を服用する。4、5日飲んでいたら体が大分楽になる。

手術を真剣に考えたが薬漬けの毎日で今の体調では持ちこたえられない。

8/27 脳神経外科受診。手術を促される。

家に帰りインターネットを検索「高橋健康指導センター」を見つける。

マクロビオティックの食事を兼ねて、治療をしていることを知る。マクロは三叉神経痛が発症する前、半年ほど通って学んでいたので、これは行けると思う。

予約を直ぐにする。

 

9/8 朝から手当てを受ける。夕方だいぶ楽になる。

以降、800㎎から600㎎に薬を減らす。漢方薬は止める。

9/12 400㎎にする。痛みは強くなる。「免棒」を購入して使用始める。

9/14 ホテルからセンターの宿泊施設が空いたので入る。

生姜湿布をしてもらうと楽になる。

9/18 200㎎に減らす。痛みだすと30秒位痛いが、温めると楽になる。

食事が急に美味しく感じられるようになる。

9/20 朝起きると体が軽いのでテグレ150㎎に減らす。

「太くて重い鎖を何束も両肩に背負っている感じから、何束か下した感じがする」

9/21 朝痛みが激減したのでテグレトールを止める。

ずっと続いていた頭痛がなくなり、頭の中がすっきりする。薬を止められて感無量。

9/22 薬の禁断症状か、手が「ムズムズ、ザワザワ」して来る。携帯が上手くうてない。薬の怖さを思い知らされるが、薬を断つことが出来て運がよかったとも思う。顔の右4/1がジリジリ、ビリビリと長い間痛む。じっとガマン。

9/24~目の下から鼻、頬にかけて花火のように痛む。ツンと刺すような痛みも出る。顔の痛み以外は日に日に元気になっている。ガマンがガマン。

痛みの時間が短くなってきて、痛みのない時間が長くもなってきた。

 

10/3 北海道からきた患者さんとお別れ会をする。ひさびさにお酒を飲む。冷たい御蕎麦と天つゆに反応して、顔がジンジンした。

10/4 昨日リラックスしたから、朝少し楽な気がした。

10/5 散歩に出てみる。少し踵から響く。夕方はとても楽になる。

10/7歩いても響かなくなったが、鼻、下まぶたに触れるとまだピリッと痛い。

10/8 今日はお休みなので、善光寺に行ってみる。帰りは調子が良いので駅まで40分程歩いた。左肩がショルダーバックで凝ってしまった。

免棒で温めると楽になった。

10/9 昨日歩き過ぎたのか、右まぶた、頬も針が刺さっているように痛む。夜は良く眠れる。

10/11 痛みはまだ出るが、薬を止めてから便秘が無くなりすごく嬉しい。

痛みは日によっていろいろの所に出るが、日に日に良くなってきていることを実感する。うれしい!

10/18 最近朝のオフロの後、顔をタオルで拭くと右顔面がジーンとしばらく痛い。涙目になる。

10/21 全体的はかなり良くなったが、ピクッピクッと痛むのが気になる。

先生に「右側臼歯4本の義歯が不安定であることが気になる」と云われる。

「その不安定感が右側の噛む筋肉に無理をかけているので、義歯の治療をすべきでしょう」と云われる。

思えば、右側上顎の臼歯治療中に、歯が上手く噛み合わないのに無理して食べていたら痛みが出始めた。

一旦自宅に帰り歯の治療をすることにしようと思う。

 

10/25 48日間お世話になりました。ピクッピクッという弱い痛みが時々はでる。

でもガマンはできる。思えば1200㎎の薬でも耐えられなくて、唯々寝ていたことを思えば、薬も止めることが出来、体調は非常に良い。

学んだことは、疲れたときはしっかり自分を労わることを心がける。

ストレスを溜めず、正しい食事、正しい生活をして、爽やかに目覚め、心地よく眠りにつくことです。

歯の治療をして再度お世話になるつもりです。

 

昌江さんは、治るまで家に帰らないと云われました。しかし、右側上顎臼歯が義歯で、ブリッジが不安定の為に、外れやすいというのです。

これでは顎を動かす咬筋と云う筋肉に、無理な負担がかかるため、最後の一点の痛みが消失しない原因と考えました。歩く振動でも痛みが出たことを思えば、顔面の緊張は大分よくなりました。

歯の治療がキチンと出来れば、痛みが完全に消えると思います。

また、経過の中で薬を少なくすることで、食事が美味しく感じられるようになりました。肩に背負っていた、重い鎖も軽くなりました。

薬を断ったことで、頭痛が消え、頭がすっきりします。頑固な便秘も治まりました。

薬に依存しない生活で、諸々の不快な症状が消えるのです。

症状が消えたということは、体内の生命活動は、正常に働くことが可能になったということです。

三叉神経痛で、塗炭の苦しみを味わいましたが、そのお陰で掛替えのない知恵を得ることが出来たのです。

自然界の秩序に従う事でこれからの人生は「楽しみの多い」人生に生まれ変われるのです。

 

その後便りがありました。

「良い歯科医院を見つけて治療中です。顎関節も悪いのでマウスピースを使用して矯正しています。三叉神経の痛みはほとんどありません。

体調はすこぶる良好です」

 

三叉神経痛の発症は十人十色ですが、その原因をみつけて手当てをすることが大切です。

発症した原因を疎かにして、唯々痛みを緩和させる療法のみに関わっていると、体質は益々悪化して、いずれ手術、そしてガンマナイフと進みます。

それらで効果が上がればよいのですが、効果がないと「薬」服用の生活に戻り、永遠と副作用の強い薬を飲み続ける結果となります。

もはや手の打ちようがない状態になります。

私は、十年間西洋医学の手当てのみを信じて廃人となり、そしてガンマナイフの後遺症から命を落とされた方をみてきています。

全員がそのような結末を迎える訳ではありませんが、かけがえのない生命を大事に考える方は、早めに体に負担のかからない療法を選び、体質を改善して健康体になることで、三叉神経痛と決別すべきでしょう。

平成25年2月初旬 高橋健康指導センター 高橋純一

 

三叉神経痛に苦しんだ赤裸々な体験談と克服の道のり

 「薬にすがり、自己療法に明け暮れた日々に決別できた自然な療法に出会って」

自然な療法というと取留めのない名称ですが、私は「総合療法」と名付けています。一つは「骨格の歪みを正す」療法、二つ目は「筋肉をゆるめる運動」療法、三つ目は「病に接する心の有りよう」の療法、四つ目は「日本民族に合った食事」療法が骨子です。

 

 今回登場していただく(仮称)大井文江さんは、平成22年11月に三叉神経痛を発症しますが、その時点から、三叉神経痛を克服するまでの期間を、克明に記録されていました。

その生々しい、苦渋に満ちた道のりの一端を紹介しながら、克服した9日間の指導をお話しします。

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 文江さんは今年古希を迎えました。

56才まで数十年間は某自動車会社で、車体の「トレーサー」という仕事をしていました。

車デザイナーが作成した図面を、書き写す仕事だそうですが、緻密で間違いは絶対許されない気を抜けない仕事だそうです。

退社後は仕事から解放され、勝手気ままに生活したきたそうですが、インターネットを見るのが趣味で、毎日10時間近く画面と対面していたそうですが、その趣味で楽しむこともままならない日々がやってきます。

平成22年11月左額に痛みが発現します。

頭痛だろうと思っているうちに2週間ほどで痛みは消失しますが、平成23年3月11日の震災の後、15日に再度額から眉毛にかけて痛みが発現します。痛みは消えたり出たりの繰り返しでした。

 

文江さんの手記を紹介しますが、紙面の都合で割愛してあります。

「5月18日左の小鼻を激痛が走るので、某病院に行った。診断は三叉神経痛で、デパス(安定剤)、メチコバール(ビタミン12)、ウナスチン(解熱鎮痛剤)、テグレトール(抗てんかん薬)を調剤されたが、抗てんかん薬は怖くて飲まず」

「5月26日ウナスチンは飲まず、デパスとメチコバールは続ける」

「6月10日左の小鼻と口の上に痛み、メチコバールは続け、ウナスチンは飲んだり止めたり」

「6月20日温泉がよく効く、痛みがやわらぐ。鼻の脇がジリジリ感、歯茎と口唇に触れると痛む。ウナスチンとメチコバール15日間続けていてデパスは飲まず」

「7月3日温泉に一日おきに通っていても、湯上り後は、口の中、左小鼻、上口唇が、だんだん痛みが強くなる」

「8月3日左小鼻と目尻に痛みと涙」

「12月7日左目に軽い痛み、某先生に鼻の中のレントゲンを撮ってもらったが、悪いところはないので、眼科行を勧められた。眼科では涙は加齢に依るものと云われた。痛みが走った時、頭頂部熱いタオルを当てると痛みが軽減する」

 

「平成24年1月1日三叉神経痛に似た痛みが、頭の中心に一回のみ走る」

「4月22日朝6時頃から7時頃まで、左小鼻にツンツンと云う症状、その後激痛が繰り返された。抗てんかん剤を飲んで、その後痛みは一日中なかった」

「4月24日朝8時頃から激痛が30分程続いたが、抗てんかん剤は飲まず。午後4時頃(雷を伴う前線の移動あり)、左小鼻に激痛が走ったので風呂に入ったところ痛みが治った。その後数度激痛があったので、二粒目の抗てんかん剤を服用(午後9時頃)熟睡した」

「4月25日朝6時朝食時、激痛が一回発生。午前10時頃耳鼻科医院と某病院に出かけた。医院で鼻とアゴのレントゲンの結果は異状なし。薬のまず。異常なし」

 

「4月27日朝4時昨日と同じ額に激痛。マスクが痛みを軽減。足湯のみ、テグレトールを半粒飲む。デパス半錠飲む(精神安定)」

「5月17日テグレトールを11日~17日まで飲むのを止めている。今日は夫が歯医者なので精神的に不安定。カモミールを飲む」

「5月19日下痢のためメチコバールを今日から止める。ロキソニン、抗てんかん剤は止めを続行、体重40キロ台を去年から維持(40.5㎏)」

「5月23日メチコバールを飲み始める。某病院で血液検査、コレステロール、中性脂肪、尿酸値が高い。他は正常」

「5月28日抑肝散を飲む(イライラするので)

「抑肝散を昼までに飲んでイライラは止まったが、顔がむくんだので止めた」

「某温泉に行く。ぐっすり眠れた」

「6月25日心療内科にかかり、コントール(精神安定薬)を処方されて夜飲む」

「7月1日朝発作(顔面を広く含んで)があった(15分間)、頭が焼付くような発作であった。直後、久しぶりにテグレトール1錠服用した。デパスを半錠一回」

「7月6日朝35分間の発作あり、薬の服用を次の通りにした。テグレ朝晩1錠。デパス朝晩0.5錠」

「7月11日7/4よりテグレトールを1日に2錠服用して発作はない。朝イライラする時があり、その時の血圧は180~190と高い。対策は大便をする、又は食事をすることでかなりの対策となる。なお、ジンマシンが、朝或いは夜発生する(食事後)、但し、原因は判らない」

「7月13日口の中(上あご)口内炎の痛みが走る。デパスを1日3錠飲む。(7月11日より)」

 

「7月22日某医院でアレビアチン100mgとツムラ31を調整して頂きアレビアチン錠を12時に1錠飲む。痛みは変わらず激しい。夜中1時にジンマシンの小さいのが4ヶ所だけですぐ消えた。痛みは激しかったが3時から5時半まで寝むれた」

「7月23日口の中かから皮ふの様な物がむけて出たり、つばを飲む度に頭に激しい痛み。食べたり話しが出来ない。某医院の先生にパルギンを止めたらと云われ昼に中止、1時間後には食べる事、話す時に痛みがうそのように消える。インターネットでテグレトールの副作用の内容が(のどが痛い、口内炎、歯茎の出血、蕁麻疹)あまりにも自分に似ていた。テグレを止めテ3日目(1日1ケ所~4ケ所の少量のジンマシンある)」

「7月31日某医院の先生に腫瘍かもと云われMRIを別の医院に撮り行き、異常なしと云われた」

「8月2日ジンマシンが20ケ所に出たので某先生にアレビアチンを変えて下さいと申し上げたところ、薬を変えるのはまだ早いので3錠に増やして続けなさいと云われ、テグレトールの時のようになるのがおそろしくて服用を止めました。

「8月5日アレビアチンに戻し1日2回2錠」

「8月7日べッドより誤って踏みはずし、顔と脇肺の骨を強打、骨は大丈夫(24時)」

「8月8日眠気が強いので夕方からアレビアチンを1.5錠、昼食は固形物が食べられた。(20日ぶり)

「8月26日血圧は順調に下がって、126―66、熱い日が続き三叉がうずく、アレビアチンは1日だけ2錠で現在は1.5錠」

以上。

 

 このような薬や痛みが緩和できそうな自己療法を続けてきましたが、症状は一進一退を繰り返すのみで光明が見出せない状況に「何か他によい方法はないのだろうか、ないのだろうか」と、インターネットで真剣に探してみました。

すると、薬などでなく、自然な療法で克服した体験談にたどり着いたのです。

主人と相談され、この療法を受けてみようと考え、9月4日から当センターで健康指導を受けることになったのです。

 その時点で服用していた薬は「アレビアチン(抗てんかん薬)メイラックス(精神安定剤)マイスリー(催眠鎮静薬) アムロジピン(狭心症治療薬・血圧降下剤)」

「リーゼ錠(精神安定薬)レンドルミン(催眠鎮静薬)」は処方されていたが服用せず。

体調は「眠れない。7月より悪心のため食欲がない。手のふるえ。死を考える。緊張感、不安感、イライラ、ストレス、微熱、湿疹、浮腫み、寝汗、目やに、頭痛、口渇、目がかすむ、痰が出る、動悸、肩こり」

三叉神経痛は、左側頬から頭頂部にかけて発現する。

神経痛の痛みを除いて訴えた症状は全て薬の副作用です。

個々の薬の副作用は今回省略しますが、三叉神経の痛みを和らげるために使用している薬により、体調がすぐれないのです。

三叉神経痛発症から2年弱の間、手記に書かれた内容は壮絶な三叉神経痛との戦いであり、更に薬の見えない副作用に翻弄された日々でもあります。

ご主人は文江さんが発症するまでは、仕事に就いておられたそうですが、三叉の痛みと付随して起きる体調の変化に、仕事を退職されて面倒を看て来られました。家族含めて文江さんの症状の改善に、取り組んでこられたのです。しかし、西洋医学の手当てで光明を見出すことはできませんでした。

 

9月4日から当指導センターで健康指導を開始しました。

先ず、薬の副作用について説明しました。

薬を止める事での禁断症状についても説明しました。飲む飲まないは本人の意思です。

三叉神経の痛みは、体の緊張が取れれば解消します。

困ったことは、食事が悪心とアゴを動かすだけで三叉神経の激烈な痛みのために摂ることが大変です。

体力が低下してしまうことは、回復を遅らせてしまいます。

このような時は「玄米クリームと葛ねり」です。どうにか少々ですが摂ることが出来ました。

3日目悪心が消えました。

食事が可能になったことで、一気に三叉の痛みも変わってきました。

5日目おでこと歯茎の痛みが消えます。

6日目全ての三叉神経の痛みが消失。

しかし、禁断症状として不安感、焦燥感が強く出る。また、室内の音に敏感になる。「玄米水あめ」を勧める。食すとこの症状が和む。

かつて当センターの患者さんから教えてもらったのです。薬の副作用でざわざわと胸にこみ上げてくる得体のしれない不安感、発狂して部屋を飛び出したい衝動に駆られたときは、甘いフルーツなどを食すとザワザワが胸から下がるというのです。

7日目          食事のとき、一瞬痛みが左上奥歯に走ったが直ぐ消える。体を動かすと目まいを感じる。

8日目不安感など消える。少々違和感が頭の中心にあるが痛みはない。

9日目体調良好。笑顔がほとばしる。

 

以降、自宅に帰って三叉関連の症状は発現していないと、元気な電話がありました。

そして付け加えて「もし再発したら直ぐに先生の所にゆきます。行けば良くなることが分かっているので不安は有りません!」とのことです。

正しい健康法を実践すれば、病は消えていくのです。人には凄い治癒力があるという事実を再認識した文江さんの症例です。 

文江さんは、その後再発していないという言葉に変えて、毎年暮れには、私の好きなワインを贈ってくれています。

追伸

薬・手術では真から健康体にはなれません。

取り返しのできない一生を不自然な手当てで終わることに疑問を感じませんか。

身体は自然な生き物です。自然な手当てを欲しているのです。

お悩みの方はお気軽にご相談ください。

電話 026-224-9070

メール j-t@mx1.avis.ne.jp

                                                 平成27年11月 高橋健康指導センター 高橋純一

手術を受けても治らない三叉神経痛は、視野を広めて克服する情報を収集することです。

静岡県から来られた(仮称)吉川みどりさん(57歳)は小学校で事務の先生をしています。

4年前に左上奥歯周辺に痛みが発現します。

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これは歯が悪くなったのだと思い歯科医院を受診します。歯科医師はいろいろ検査をしながら歯が悪いという前提で、いろいろ試みてくれたそうです。 

痛みは強く出たり消えたりの繰り返しの中で、吉川さんも歯が悪いという以外の事は考えられずに2年が過ぎて行きました。

しかし、痛みの繰り返しの中で次第に痛みが強くなることに疑問を持つようになった吉川さんは歯科医に「何か外に問題があるのではないでしょうか」と問いかけをします。

歯科医師もようやく自分の手に負えないと感じたのか、総合病院の口腔外科を紹介してくれます。

 口腔外科では直ぐに「三叉神経痛」ですと診断され、抗てんかん薬「テグレトール」を処方されます。

テグレトールは効果があり痛みは直ぐに消失しますが、2週間で体中に湿疹ができテグレトールの服用を中止します。

医師に「この薬はあなたには合わないから一生服用してはいけません」と告げられます。痛みが消えたので一旦通院は止めますが、2ケ月ほどで再発します。

 

再度同じ口腔外科に行くことには躊躇します。

それは医師の態度が威圧的で気になっていたので、別の個人医院を受診します。

テグレトールは服用できないことを告げると、別の2種類の薬を処方されますが、効果は全くなく、痛みは強くなり痛みの時間も長くなって困惑します。

医師は「手術も選択肢の一つです」と、手術を前提に県立の総合病院を紹介されます。

総合病院ではMRIの検査から、三叉神経に血管が触れていることははっきりとは分からないと告げられますが、痛みが増している状況の中にあって「藁にもすがる」気持ちで、平成23年12月19日に手術をすることを決めます。

手術は三叉神経痛で病んでいる左側後頭部を切開して、脳幹の橋の部分の三叉神経と微小血管が触れている部分に緩衝物を挟む手術ですが、全身麻酔が切れていくと、期待とは裏腹に三叉神経の痛みが甦ってきてしまいました。

全く手術は効果がなかったと云う事態に直面して、その落胆と絶望感に打ちひしがれます。

医師は血管が神経に触れていなかったと告げ、今後は合う薬を探していくしかないと云われたそうです。

 

以後、トラムセット、ラミクタールを服用しますが、副作用で口内炎に侵されると、アフタッチ口腔用貼付剤(副腎脂質ホルモン)、パリエット(胃薬)、更に血圧も上がったため、ブロプレス降圧剤も服用することになり、一生こんなに薬を服用しなければならないことに不安が募ります。

そして三叉神経痛を克服するために、このままではならないと、真剣にこの病と対峙する気持ちになります。

 

「吉川さんの手記から」

インターネットで三叉神経痛について色々勉強しました。手術をしても再発する確率が非常に高いこと、薬も症状が悪化すれば次々に増量され副作用から日常生活が脅かされること、そして完治は不可能に近いことを知りました。

その中で「高橋健康指導センター」の体験談に巡り合いました。

幾つかの症例を読み納得できたので、早速予約をして主人と共に伺いました。

平成24年2月11日から16日まで6日間健康指導を受けました。

薬の副作用の説明を受けましたが、不安であれば徐々に減らせばよいですと先生は言われましたが、トラムセットのみ服用して他の薬は直ぐに中止しました。

血圧の薬は、学校の健康診断で指摘されてから何年も服用しています。医師は「長生きしたかったら服用した方がよいです」と指導され、「私も40歳から飲んでいる」と云われましたが、処方箋に書かれている以外の薬の副作用を知ると、医師の指導に疑問を感じるようになりました。

 

さて、私には三叉神経痛に合う薬はないらしく、15日の夜、体中に湿疹が出てしまいました。その日を境に三叉神経痛治療薬「トラムセット」の服用を止めました。

以前も薬の副作用で湿疹が出たことは何度もあります。

その際は必ず薬で対応していましたが、高橋先生が1週間もすれば湿疹も自然に消えるので、薬の必要はないですと云われたので、今回は我慢してみました。

何と先生の云われた通り綺麗に治まりました。薬を使用しないで症状が治まるとは、私にとっては生まれて初めての経験で驚きました。

体の持っている自然治癒力の存在を、初めて認識することが出来たのです。

6日間の健康指導を受けて、ビリッと来る痛みが少し楽になりレベル2位になりました。

 

家に帰ってからは、先生に教えていただいた「自己療法」を毎日やっています。学校にもゴムのバンドを持参して昼休みなどにもしました。

先生の中にも肩こりが酷い方がおりましたので、肩に巻いてあげると「楽になるね」と喜ばれています。

子供たちも先生「肩に巻いてよ」とせがまれて巻いてあげると「これ魔法のゴムだね!楽ちん楽ちん!」と走り回っています。

 

私は勤めが学校で長期の休みを取ることはできませんので、完全に治したいと考え、3月に3日間、4月に2日間、5月にも3日間長野に伺いました。    

本当にだいぶ良くなり、4月に伺った後は2~3日後からピリッという痛みが消えました。食事をするときにでる、優しい痛み、違和感ぐらいに変わり、5月に伺った時点ですべての症状は消えました。

夜いつ痛くなるかわからない不安に眠れなかったことがウソのようです。

 

6月に入り、歯の治療で歯科医院に行きました。長時間口を開けていたら、食事のとき奥歯に痛みが出て再発したのかと不安になりましたが、3日間先生から購入した「免棒」を痛い顔のポイントに30分40分と当てていたら、痛みはすっかりなくなりました。

先生に7月の予約申し込みのときにお話ししたら「口を長時間大きく開けていたことで、咬筋が緊張して三叉神経を圧迫して痛みが出たのでしょう。でも、免棒で患部を温めたことで緊張が取れ痛みが消失したのです。顔面の筋肉の強張りが改善されたから、自己療法でも効果があったのです」というお話がありました。

 

7月に入り2日間、肩こりや慢性疲労、糖尿を患っている友人夫婦と坐骨神経痛の姉と運転で主人も一緒に伺いました。

私は痛みもなくすこぶる快調です。

4月からは私だけ健康になって申し訳ないので主人も一緒に健康指導を受けていますが、体調がよいと主人も喜んでくれています。

先生から、三叉神経痛は手術や薬は、一時的にはよくなるが対症療法に過ぎず、根本を治していないので体質が悪化していくので、薬の増量が必要になり、手術はしても3~4年後で再発するのですという話を聞いたとき、本当にここにきてよかったと思いました。

私は手術がまったく効果がなく、無駄な治療費を使ってしまった苦い経験だけが残りました。

でも、そのお陰で、自分で活路を見出そうと思った結果、高橋健康指導センターを見つけることができた私です。

この運命に、出会いに感謝、感謝です。                 

平成24年7月末日